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普通預金に1000万円あります。
このままではもったいないので運用したいのですが、
おすすめの方法を教えていただけますか?

リスクの有るもの、無いもの。
すぐに現金化できるもの、長期保有するもの。
バランスよく運用したいと思います。

主婦のへそくりですのですぐに1000万円必要になることは無いと思いますが、
もしものときのために200万円程度は定額貯金にしようかと思います。

ただ、小心者ですので日々新聞見て心臓がどきどきするようなものは
不向きかと思います。

経済のことはまるで詳しくない素人ですが、ご指南よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

日々新聞を見て心臓がどきどきするようなものを避けたいなら、


以下に述べる理由で危険資産への投資は避けた方が良いと思います。
もしくは心臓のどきどき具合と相談して安眠できる程度の金額を危険資産に投入する。

まず、資産運用の危険性がどの程度かについて説明しましょう。
金融資産の運用の基本は国内外の債券と株式への分散投資することです。
基本になるのが、国内債券(主に国債)、海外先進国債券(主に外国債)、
国内株式、海外先進国株式の主要4資産クラスです。
過去のデータによればそれらに適切に分散投資しても
1年後の損益は大きくばらつくことになります。
過去のデータによれば1年後の損益は
95%の確率で-15%~25%のあいだにばらつくと予想できます。
このような資産へ投資して良いのは1年後に15%損をしていても
「予想の範囲内。問題無し」と自信を持って言える金額までです。

1日単位では95%の確率で -1%~1% のあいだにばらつきます。
1000万円のすべてを投入すれば毎日の損益が95%の確率で-10万円~10万円の
あいだにばらつくことになるわけです。
これだと日々新聞を見て心臓がどきどきしまくってしまうことになるでしょう。

このように危険資産への投資のリスクはかなり大きいです。
危険度を下げるためには基本的に投入する資金を少なめにするしかないと思われます。

次に注意すべきことは最近「元本保証」をうたった危険な金融商品が普通に販売されていることです。
元本保証であれば安全な投資先だと考えるのは大間違いです。
平均的な先進国の物価は過去10年で20~30%程度上昇しています。
日本だけが例外で過去10年で微少に物価(消費者物価指数)が下がっている。
しかし日本のこれからの10年でも物価が上昇しないと期待することは合理的でしょうか。
もしも平均的な先進国なみにこれからの10年で20~30%程度物価が上昇したとします。
実際にそうなるならばたとえ元本保証であっても10年後に実質価値で
20~30%程度損をしてしまう危険性が残るわけです。
「元本保証」をうたった悪質な金融商品はそういう危険性を消費者がほとんど認識できないことを利用して、
消費者に危険を押し付け、高い手数料で儲けるという仕組みになっています。
だからたとえ「元本保証」をうたっていても以下の性質を持つ金融商品には手を出さない方が良いです。

1. 毎年の利率がインフレ率に連動して上昇することが期待できない。
2. 損をせずに中途解約を自由にできない。

利率がインフレ率に連動して上昇してくれると期待できれば
物価上昇に伴うリスクを小さくできます。
途中で危ないと思ったときに逃げられない商品は避けましょう。
たとえば元本保証型変額年金保険、各種仕組み預金の類は避けましょう。
あと個人向け国債固定5年は利率が5年間固定されてしまうので避けましょう。

おすすめできる元本保証の金融商品は
ネット銀行の定期預金半年もしくは1年で中途解約が自由にできるもの
個人向け国債変動10年
の二つです。現在ではネット銀行定期預金の方が金利が高く、
個人向け国債変動10年は1年間中途解約できないので、
ネット銀行定期預金の方が良さそうに見えます。
半年もしくは1年ものの定期預金がおすすめなのは、半年ごともしくは毎年金利が改定され、
長期的にはインフレ率の上昇に連動して金利が上昇すると期待できるからです。
ネット銀行定期預金のうまい利用の仕方はボーナスキャンペーン金利をうまく利用することです。
最初に預けるときには次のキャンペーン期間に満期が来るように期間を調節して定期預金を組みましょう。
1000万円もへそくりがあればキャンペーンを探す楽しみも増えることでしょう。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8D%E3%83 …

注意すべきことは投資信託と一緒に定期預金を組むと
1~3ヶ月間に限って大きく金利が優遇されるという類のキャンペーンを避けることです。
投信の手数料の分で実際には損をしてしまいます。
最近の金融機関はろくでもないやりかたで金融商品を売っています。
定期預金や個人向け国債変動10年のようなシンプルな商品を選ぶようにすれば騙されずにすみます。
ルールが複雑な金融商品は避けましょう。一見おいしそうに見えても実際には毒が含まれています。
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この回答へのお礼

早速の、そして丁寧な回答ありがとうございました。
国債はいいかな、と思っていました。
キャンペーンというのは気にしたこともなかったです。
ありがとうございます。
知人が外貨預金をしていて、300万円預けて毎月1万4千円ほど
受け取れるらしいです。
外貨預金は手数料のかたまり、と聞いたこともありますが、
長く持っていれば、
レートが下がっても、手数料が高くても、受け取った利子で
相殺できるのならいいかとも思うのですが。
詳しい情報を知らない素人考えです。
勉強の必要ありですね。

お礼日時:2008/03/26 21:49

>知人が外貨預金をしていて、300万円預けて毎月1万4千円ほど受け取れるらしいです。



去年の7月頃から、米ドルと英ポンドは20%程度下落し、
ユーロは7%程度下落し、豪ドルは15%程度下落しています。
過去の事例では1999年から2000年の終わりにかけて
英ポンドは25%程度、ユーロ、豪ドルは30%程度も下落しています。
ここまで大きく下落すれば数パーセント台の金利収入など簡単に吹き飛んでしまいます。

下がり始めたらすぐに解約して逃げれば良いと思っていても
「また上がるかもしれない。損を取り戻したい」と考えてしまい
結果的に逃げ切れずに終わってしまう人が続出するでしょう。

一般に、儲かる確率が高い金融商品では
非常に低い確率で大損する可能性のあるものが多いです。
儲かる確率は高いのですが、低い確率で大損するかもしれないので、
利益の期待値はそれほど大きくなくなります。

たとえばサイコロ2つふってどちらも1の目が出なかったら1万円もらえるが、
運悪くどちらの目も1だったら35万円払わなければいけないゲームを考えてみてください。
このゲームへの参加者の大部分は1万円儲かります。
しかし、運が悪かった人は大損しているわけです。
このゲームで得られる利益の期待値はゼロです。

このように考えれば自分の周囲に儲かっている人がいても気にならなくなります。
儲かっている人が結構多いのは当たり前のことになるからです。
人間は自分が得した話は自慢げにしても、損した話はおおっぴらにしないものです。
儲かる確率が高いゲームに参加するのは必ずしも合理的ではありません。

次の本は投資のこういう側面を強調しており、非常に面白いです。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/dp/4478001227

著者は、高い確率で損をし続けるが、
低い確率で大儲けできる戦略で生き残って来た投資家です。
現在そういう珍しい投資戦略のヘッジファンドを運営しているらしい。
著者はこの本で、自分の周囲で高い確率で得をし続けるが、
低い確率で大損してしまう戦略を取っていた人たちが、
結局どうなったかについて詳しく書いています。
確率と期待値を区別できないプロの投資家がたくさんいることは結構笑えます。
自分の笑われる立場に立たずに済むように注意したいものです。

P.S. 外貨投資のための道具として外貨預金は性能が悪いので避けた方が良いです。
定番は外貨MMFです。円→外貨MMF→円という仕組みで利用すれば為替差益に税金がかかりません。
外貨預金は最初から選択肢から外すことが投資の世界の定跡です。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
難しい世界ですね。
社会の経済のお勉強だと思って、
あまりどきどきしなくてもいい範囲の金額で投資してみようかと思います。
外貨MMFも勉強してみます。

お礼日時:2008/03/27 20:37

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