

慢性炎症、マクロファージについていくつか疑問があります
まず慢性炎症時においてマクロファージとTリンパ球が相互に刺激しあって炎症を継続させています。この慢性炎症に対してステロイドを投与するとマクロファージが分泌するサイトカインTNF-α,IL-1を抑制します。これはあくまで抑制なので、ステロイドの量を増やしたりしても慢性炎症は完全には消えないと思っているのですかどうでしょう?
また慢性炎症においてステロイドを投与し、さらに炎症の原因を取り除いたときに炎症の活動性はかなり低下するでしょう。
しかし慢性炎症の場合、発火・腫脹が収まるには相当な時間を要するはずです。
これは炎症の原因が取り除かれていてもしばらくTリンパ球との相互作用が続いているためだと思うのですが、この一見必要ない炎症はどの程度続くものなのでしょうか?
また慢性炎症はマクロファージが病巣から消失して初めて完治となるのでしょうか?それならばTリンパ球との相互作用が終了しても、病巣からマクロファージが死滅するまでは刺激を与えてはならないのでしょうか?
最後に慢性炎症病巣におけるマクロファージの寿命を教えてください。在住型マクロファージの場合は数ヶ月となっていますが具体的にはどの程度なのでしょう?
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
NO.1です。
慢性化した炎症が続いてさぞお辛いことと思います。なにか治すものはないか、色々ご自分で調べられてるご様子、心中お察しいたします。
有体に言えば、慢性疾患は対症療法でしか対応できない病院では治せません。遺伝的な疾患や、火傷、傷害、感染症など急性疾患は別ですよ。
長期にわたって通院しては薬を貰う、どこかで患者さんもこれで根本的に治るのか疑問に思わないといけないでしょう。もちろん医者も患者も治療はあくまで症状を抑えるだけのもの、原因を治療してるのではないというお互いの了解があれば別です。
極端ですが、基本的には慢性炎症は治癒のための炎症に任せて何もしないのが治療です。自分でしか治すことは出来ません。
例えは違いますが、どこか体を打撲したとします。すぐに治癒のための炎症反応が始まり腫れたり痛みが出てきますね。そのまま我慢していれば、そのうち自然に治癒していきます。切り傷も自然に修復します。
もちろん急性期に痛みが我慢できないほどあまりにも強ければ、一時的に痛み止めの服用や冷却して凌ぐことはあるでしょう。
体を治癒に導くのは全て生体の持つ自然治癒力です。
ストレスを減らし、免疫力をあげて治癒反応である炎症を押し進めるのが治癒への近道です。ストレスが減ると顆粒球は減り、その分リンパ球が増えますが。リンパ球と顆粒球は拮抗関係にあるからです。
質問者さんの声帯の炎症ですが、炎症が始まった時点から治癒反応が始まったということです。体は自ら炎症を起こすことによって宿主に使い過ぎて壊れた組織を修復してることを自覚させ、しばらく使うのを控えて下さい、と訴えてると思うことです。これが病気の本質です。そうするとそれに抗うことは出きるだけ避けないといけませんね。
ストレスには色々ありますが、体の使い過ぎ、過重労働まど身体的なストレス、不安や怒り、焦り、イライラなどの感情、また、感情を自ら抑圧してしまうことも大変なストレスです。それと繰り返し言っていますが、薬物です。
例えばステロイドですが、長期にいつまでも使っていると、治らないどころか、切れると炎症が酷くなっていきます。その炎症を抑えるためにさらにステロイドを増量せざるを得なくなり、それでも効果が少ないとなると次は免疫抑制剤。体内のホルモンはごく微量で生体の維持を行っていますが、ホルモン剤で外から投入すると自然の分泌量を超えていきます。ホルモンはコレステロール骨格を持っていますので、コレステロールのように多過ぎると体外への排出が困難になり次第に組織に沈着していくようになります。これが顆粒球の増多に繋がってかえって組織破壊を進めることになるのです。
慢性炎症は急性の状態から始まっていますが、その時の処置さえ間違えねばそれほど長期に続くことはないのです。慢性化させた原因の一つに薬の使い方があったわけです。
ですから、残念ながら、薬の投与期間が長いほどリンパ球による免疫反応が抑えられ、治癒は遅れます。これはいたしかたないでしょう。
また、ステロイドは長期に使うほど急に切ることはできません。リバウンドの炎症反応が強く出ることがあるからです。医師と相談しながら徐々に減らして下さい。もし、ステロイドに拘る医師でしたら、私なら考えます。
活性酸素はなくてはならないものですが、処理できないほどになると問題になります。そこで、おっしゃるように活性酸素を吸着する抗酸化物質を摂ればいいじゃないかという話になりますが、サプリメントで過剰に摂り過ぎると排泄が出来なくなり酸化物として体内にいつまでも残存するようになります。ご存知のように酸化物は老化を促進したり、発ガンにも関係する調査もあるくらい悪い影響を及ぼします。こういう脂溶性のビタミン類はを摂るならば、自然の食物からだと、不要なものは自然に排出され心配はありません。
言ったようなことが原因でストレスが溜まると、必ず血管が収縮して体温が下がり気味になってきます。心のストレスでもそれが起こるということですね。心と体は一つです。体の調子が悪くなれば、心も晴れません。心が晴れないと体調も悪くなります。
炎症の消失には時間がかかると思いますが、体全体は言うまでもありませんが、喉、首回りなどじっくり温め血流を良くしておいて下さい。これも免疫力強化に繋がりますし、体が温まると心にも余裕が出てきます。あれこれ悩むことを減らすことにもなるでしょう。
痛みなど不快な反応に苦しんでおられますが、「治癒反応だから、できるだけ我慢してください」と体が声を発しています。体を傷める治療は止めて体を労わって下さい。お大事に。
たくさん書いていただいてありがとうございます!
ステロイドについてある程度調べると、これによって慢性炎症が抑えられる可能性を見つけることができました。
しかしさらに調べるとalbert8さんのおっしゃるように悪い側面がわかってきました。繊維芽細胞の増殖抑制など、障害された細胞を修復する過程を強く抑えることによって治癒がうまく進まないようですね。
炎症に関して考えを改めることができました。これまではいかにして炎症レベルを低くするかということに努めてきましたが、これからは炎症過程を推し進めるように(仲良く)やっていこうと思います。
No.3
- 回答日時:
NO.1です。
>炎症の原因をほぼ取り除いても
>原因を取り除いても
と繰り返し出てきますが、この二つは意味が違うと思うのですが。
原因が100%取れれば免疫反応は終了します。その時点で炎症は消失です。
ほぼ、、でしたら当たり前ですが炎症は続きます。原因は残ってるわけですから。いつまでも炎症が続いてるのは原因が取りきれず治ってないということではないでしょうか。
>原因を絶ってもなかなか治らない炎症
当初の原因が取り除かれて一度完治したとしても、また無理をしたり、他の刺激で新たな原因が発生したということだろうと思います。
慢性化した炎症はステロイド、非ステロイド、など長期に連用すればするほど薬物がストレスとなって交感神経が緊張して免疫抑制状態が固定します。そうすると原因が取れないばかりか悪化さえすることがあります。好中球(顆粒球)が増え過ぎてその活性酸素で粘膜組織が破壊されるからです。増え過ぎると自前のSODなどの活性酸素を無毒化する酵素では対応できなくなってしまいます。
本来もってる適応力を超えて使い過ぎたりしてそのストレスが原因で炎症が起ります。血流を阻止して冷やすことで効果を現す抗炎症剤がさらに免疫抑制をしてストレスの上乗せをしますので薬物を使う以上は根本の治癒に向かうことはありません。
声帯の使い過ぎが原因であれば、当たり前のことですが、時間はかかりますが薬ではなく使い過ぎないようにする、できるだけ刺激にならないようにして声帯へのストレスを減らすことが治療ですよね。もし連用してるステロイドがあれば、免疫抑制をして生体の治癒力を殺ぎますので徐々に減らし、最終的には切らないといけないでしょう。
いくら声帯へのストレスを減らしたとしても、ステロイドを併用していればその効果はほとんど期待できません。
お分かりになってることばかりかも知れませんが、ご容赦下さい。
この回答への補足
あともうひとつ質問させてください
フィーバーフューというハーブに含まれているパルテノライドという成分はNF-kBを強力に阻害するということで服用をしてみようと考えていたのですが、これもストレスになるため止めたほうがいいのでしょうか?
非ステロイド系抗炎症剤は慢性炎症を治すこと自体には無力でしょうがこれはステロイドに次ぐ効果があるのではないかと思っていたのですが・・・
自分でもかなり調べましたが初めて聞いたことばかりです。
一般人と謙遜されていますが医者以上に知識のある方とお見受けしました。本当にありがとうございます。
ステロイドは長期連用していますが、止めます。
ずばりな内容でした。
>>好中球(顆粒球)が増え過ぎてその活性酸素で粘膜組織が破壊されるからです。
とありますが、ステロイド長期連用により交感神経が緊張して免疫抑制状態が固定すること自体ではなく好中球(顆粒球)が増え過ぎることが原因なのでしょうか?
活性酸素が問題ならVC,E,ベータカロテン,COQ10などで活性酸素の量を減らせれば負担は減るのではないでしょうか?活性酸素はNF-κBを活性化させることから注目はしていましたが・・・
また
>原因が100%取れれば免疫反応は終了します。その時点で炎症は消失です。
とありますが、実際は炎症が消えるまで時間がかかると思います
慢性炎症の場合の目安などご存じないでしょうか?
No.2
- 回答日時:
関節リウマチ患者です。
膠原病ではない慢性炎症疾患とのことですが。
> この慢性炎症に対してステロイドを投与するとマクロファージが分泌するサイトカインTNF-α,IL-1を抑制します。
これはありえません。 ステロイドは標的細胞に結合し間接的に炎症を抑えるものと理解しています。
ステロイドが個々のサイトカインをターゲットに炎症を抑えるのでしたら 関節リウマチで日本でも近年やっと出て来はじめ今後も続々と承認されるであろうTNFαや各ILをターゲットにした生物学的製剤は何ら意味のないものになってしますもの。
> また慢性炎症はマクロファージが病巣から消失して初めて完治となるのでしょうか?
これもありえませんね。
#1の方と同じ考え方ですが そもそも その炎症を起すには原因があるのでは?
原因なくして炎症は起きませんし 原因を特定し根絶しなければ“炎症”は完治しないのでは?
膠原病では その“原因を特定”すら出来ていませんけど。
と 気になるところだけお話させていただきました。
この回答への補足
>これはありえません。 ステロイドは標的細胞に結合し間接的に炎症を抑えるものと理解しています。
簡潔に書きましたが、ステロイドが炎症性サイトカインの生成を低下させるのは確かでしょう。
ステロイドは各細胞の糖質コルチコイド受容体に結合し、よくわかりませんがDNAから転写したりしてI-kB,NF-kBなどを発生させ、サイトカインの生成を抑えていたと記憶しているのですが
生物学的製剤とはレミケードやエンブレルのことでしょうが、意味なくはないでしょう
今までステロイドでなんとか抑制できていたわけですし、ステロイドも抗サイトカイン療法も炎症の原因自体を改善するわけではないので似たもの同士に思います。
ただステロイドは副作用が強いですから、新しい抗サイトカイン療法に期待が集まっているのではないでしょうか?
No.1
- 回答日時:
前回、答えた者です。
分かることだけお答えします。おっしゃるようにステロイド治療は原因治療ではなくあくまで対症療法ですので、炎症の原因そのものは消えることはありません。
>また慢性炎症においてステロイドを投与し、さらに炎症の原因を取り除いたときに炎症の活動性はかなり低下するでしょう。
この、「炎症を取り除いた」とはどういうことなのでしょうか。炎症の原因を取り除けば治癒ということになりますが、それならば、「炎症の活動性」が低下するというよりも、その活動そのものはないはずです。
前回申し上げましたが、炎症は生体の治癒反応です。炎症を起こして壊れた異常組織の修復を行ってます。炎症の原因がなくなれば組織の修復は終了し治癒ということになりますが、それ以上免疫反応は起きることはないと思うのですが。それは慢性的な炎症であろうが、急性の炎症であろうが同じだと思います。
炎症の原因が消失すれば炎症反応はそれ以上おこることはなく完治ということだと思います。
どうして
>しかし慢性炎症の場合、発火・腫脹が収まるには相当な時間を要するはずです。
これは炎症の原因が取り除かれていてもしばらくTリンパ球との相互作用が続いているためだと思うのですが
とおっしゃっていますがどうもよく分からないのです。
もう一度質問しますが、
「炎症の原因が取り除かれていても」とはどう状態のことなのでしょうか。
ご存知のようにマクロファージは単球と呼ばれるように丸い形をして体内を巡回しながら監視をしています。異物を見つけるとアメーバーのように姿を変え刺激の違いのよって顆粒球やリンパ球を誘導し炎症をおこして生体防御をさせますが、みずからも異物が処理された後の残骸を貪食し最終処理をします。
炎症の原因がないのにどうして「必要ない炎症」が後々までも続くと思われるのでしょうか。
この回答への補足
前回はありがとうございました
実は声帯の慢性炎症についての話です。発声という機械的刺激を繰り返すことによって慢性化しますが、ある程度慢性化するとほとんどしゃべらない状態でも1ヶ月程度では目に見えて炎症は改善しないようです。
この改善のしにくさは他の方も一緒で、声帯自体なかなか炎症が治らない部位でです。
ということで炎症の原因をほぼ取り除いても声帯の炎症は長い間続くことが多いのです。
一般に炎症は程度がひどいほどある強さの刺激が問題になるようですが、この声帯の慢性炎症では炎症の程度が軽くても日常会話が問題になることがあります。
日常会話を禁止してもストレスや時々聞く音楽が炎症の原因になりえるなら炎症は続きますが、そこまで炎症が敏感とは考えにくいものです。
ですから、原因を取り除いても不要な炎症が続く。ということになると思うのです。
また慢性炎症の終了をマクロファージの相互作用や消失で理解しなければ、炎症が終了したと油断し再発する可能性があるかもしれません。
原因を絶ってもなかなか治らない炎症・・・細胞レベルでどうなっているのでしょうか?
さらに補足させていただきます
声帯はもともとよく使う部分ですから炎症が治りにくいのは当然ですが、沈黙してもすぐには治りません。慢性炎症なら尚更です。
albert8さんの話を聞くと、どうも声帯だけやや特異な性質を持っているのではないかと思ってしまいます。
炎症が長く続くということは、炎症を継続させる何らかの因子の影響が他の部位より強かったり、炎症を抑える因子の影響が弱かったりというようなことがあったりするのではないでしょうか?例えば転写因子NF-kBやI-kBなどといった因子です。
治癒が遅いのが真なら何かが他の部位とは違うはずです
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