A 回答 (14件中1~10件)
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No.2
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No.5
- 回答日時:
> 中国政府がチベット人や東トルキスタン人に対して行っている ethnic clensing(民族浄化)という行為がありますが、
Ethnic Cleansing という批判はごく一部の大げさなプロパガンダでしょう。行われているのは Cultural Genocide、文化的民族殲滅、という言い方が妥当だと思います--というか、ダライ・ラマ14世の受け売りですが。
Ethnic Cleansing、民族浄化は、物理的にある少数民族を殺害、強制移住、追放などによってある地域から消してしまうことです。中華人民共和国政府がやっているのはむしろチベット人の「中国人化」政策をたぶんに強権的・暴力的に施行している、といったところでしょう。
Cultural Genocide, 文化的民族殲滅というのは、物理的にある民族を集団虐殺するのではなく、民族が民族であるアイデンティティを力づくかつシステマティックに失わせていくことです。中国政府としてはチベット人そのものを皆殺しにする気はないでしょう。ただ自分たちに従って「中国人」になろうとはしないチベット人を「分離主義」「祖国への裏切り」と称して殺すか力づくで考えを変えさせる、さらに社会全体からチベット文化の影響を排除して(具体的に、たとえばチベット語しかしゃべれない人は生活できなくなり、チベット語を忘れて中国語を日常言語にさせる)政府つまり共産党支部の言いなりになるチベット人を作り出すことです。
厄介なのは、必ずしも自分たちのやっていることがひどいことだと自覚していないことでしょう…。チベットを「封建的なダライ・ラマ宗教支配から解放」したことになってるんですから…。「世界最大の中華民族の一員」になることが素晴らしいことだと、信じて疑っていない国民を大量生産してるようにも見えます。
まず気がついてもらわなきゃいけないのですが、気がつく気配はないよなぁ…。相当に嘘を教え込まれてますから…。
ありがとうございます。
中国人のいったいどこからどこまでが嘘だと知っているのかが知りたいものですね。
もしかすると共産党幹部あたりも自分達を信じ込んでいるのでしょうか?
それとも広く国民まで嘘だと知っているが保身のために踊っているのでしょうか?
No.7
- 回答日時:
> 名前を日本名に変えさせ、日本語を強要し、日本と同じ文化に変えようとした。
そこまで露骨にやってはいませんよ、いくらなんでも。
文字通りの「強要」はしませんが、実際には仕事だとか役所の手続きだとかでチベット語がほとんど使えないようにしている、というやり方です。実際、漢民族をどんどん移民するよう奨励しているし、チベット人でもチベットができない若い世代も増えていると、亡命政府では指摘しています。
中国人の側からすれば北京漢話は全土共通語なんだしその方が便利だ、とかいくらでも言い訳が成り立ってますし、本気でそう思っているのかも知れません。その無神経さ、相手の立場になって考える能力がまったく欠如していることが、いちばん怖いんですが。
No.8
- 回答日時:
> 世界各国同じようなことをした、その頃は、世界から非難されることもありませんでした。
言うまでもないことではありますが、念のため。
他人が過去に過ちを犯していれば、その過ちから学ぶのがまともな人間というものであって、他人がやったんだから俺たちも、なんていうのは幼稚で下衆で、善悪の判断ができない人間の言うことです。
ちなみにもう少し皮肉屋に現実主義っぽいことを申しますと、最近の歴史研究者が次第に明らかにしていることですが、歴史のなかで成功した帝国というのは、古代ローマにせよ、モンゴル帝国にせよ、アレクサンダー大王の子孫たちにせよ、征服者の側に無理矢理同化させるという政策を実はほとんどとっていませんでした。むしろ征服した側の文化を積極的に取り入れ、ある段階で同等の市民権を与えたりすることで帝国を長続きさせています。
ちなみに帝国を願望しながらいっつもそれで失敗している民族というのがあって、大変に失礼ながら、漢民族です…。元とか清のような異民族王朝の方がうまく行って長続きしてるってのは…。そろそろ学習してもいいと思うんですが。そうしないと中華人民共和国がもたなくなるんじゃないかと。
ありがとうございます。
なるほど、学習しないのは指導してくれる人がいないからかも知れませんね。
中国に対しては国際連合が全くの無能である事を露呈していますし。
民族的には、どこからどこまで漢民族かも怪しいものですね。
No.9
- 回答日時:
北京政府のチベットに対する政策とはまったく異なってますが、
> その他、セルビアにおける民族浄化も同じような物です。
セルビアの大統領(当時)ミロシェヴィチがボスニア紛争のなかで「民族浄化」を宣言したのが、この言葉が知られるようになった(あるいはミロシェヴィチが発明したのかも?)契機ですが、異民族(たとえばイスラム教徒)を文字通り殺害したり強制的に追い出すことで、民族的に「純粋」あるいは「浄化された」セルビア支配地域を作り出そう、ということです。ミロシェヴィチが演説でこの言葉を発してしまったので当時のヨーロッパはほとんどパニックになり、NATO軍による空爆も容認されました。ミロシェヴィチにしてみればそうなるとは考えもしなかったんでしょうが。
ちなみに、ということはミロシェヴィチは「民族浄化」という言葉を、今普通に捉えられているのとは逆から見た意味で使っていたわけなんでしょうね。
今普通に「民族浄化」というときの典型的な例のひとつが、ナチスによるユダヤ人虐殺(これも発想は「清浄なるアーリア民族の土地から劣等民族ユダヤ人を消滅させて浄化する」ということでしょう)と、トルコ政府は未だに認めていませんが、オスマン・トルコ末期のアルメニア人虐殺/追放でしょう。
現実に中国共産党の「指導下」にあるチベットで行われていることはそこまでは極端ではなく、チベット人を殺したり追い出したりしてチベットを漢民族化するよりは、チベット人の文化を消滅させるのと、漢民族の移民でチベット自治区や他の省のチベット自治とされる地区でもチベット人を少数派にすることの、だいたいこの二つの政策で構成されている、というのがおおまかな評価です。
建前上はチベット語を禁止するわけではない(けれども実際には使っても通じない状況を作り出すことで使えなくする)し、チベット仏教を禁止はしていない(けれども「整理統合」と称して僧院を閉鎖し、僧侶の数を制限し、僧侶に「愛国教育」を義務づける)し、自治区政府には一定数チベット人を登用する(ということは、漢民族主体の共産党に隷属するチベット人は許されて給料ももらえる、という意味にもなります)、といったことです。
あと宗教に対する露骨な介入というのもすさまじく、僧侶に「愛国教育」を義務づけてダライ・ラマ批判を押し付けるのと並行してパンチェン・ラマに共産党支持を強制し、一時は投獄もしましたし、亡くなったら正当な宗教的手続きで指名された転生児(亡くなった高僧の生まれ変わりである子ども)を家族ごと誘拐して、共産党が別の生まれ変わりの少年を指名することで、チベット仏教の一部は共産党支配に感謝している味方で、ダライ・ラマは「分離主義者」なのだという理屈を強引に作り出したりしています。だいたい教義上「阿弥陀如来の化身の生まれ変わり」をなぜ政治的に指名できるのか自体が、よく分かりませんが、それが宗教への政治介入であり民族文化を侮辱するという感覚すら、中国政府にはないようです。
参考URL:http://www.tibethouse.jp/panchen_lama/gc_nyima.h …
No.10
- 回答日時:
> 中国人のいったいどこからどこまでが嘘だと知っているのかが知りたいものですね。
まあ自分の民族の「偉大さ」に関しては、たいがいの「民族」はどこまでが嘘か知りません。戦前まで我が日本は神武天皇がン百歳まで生きていたとか、ずいぶん歪んだ歴史を信じてましたし、1990年代くらいまで中学校の日本史で教えていた古代史はほとんどが、今からすれば嘘です。単にほとんど資料がないなかでの推測が、その後の発掘調査でことごとく否定されたというだけですが。
中国の場合、「中華帝国」という概念がそもそも相当にフィクショナルなものであることを、1980年代くらいの中国人はある程度理解していたところがあったようですが、今はどうも「中華帝国」がリアリティであったと思い込んでいる人が多いようです。歴史教育の失敗かも知れませんが。
たとえば「チベットは中国の一部」という主張は、明や清が国内的にはそう言っていて、明の正史にもそう書いてありますが、根拠となるのは最大限に認めても「当時中国人がそう思っていた」ことだけです。明の公式記録では日本も明の属国、明の皇帝が足利将軍を「日本国王」に奉じたということになってますが、実態は正規の通商交易関係のために足利将軍が国書を送って朱印船通商を行っただけです。ましてチベットは明に国使も国書も出していません…が人的交流はかなりあったので、チベットから訪問したお坊さんを「ダライ・ラマが服従の印に」ということに明の皇帝はしていたというだけ。で、チベットがそうは思っていないことは少なくとも上層部では百も承知していたのでした。
清朝の時代は、チベットに対しては皇帝がラマ教信者ですから、檀家として保護申し上げる、的な関係でした。それを漢民族向けにはチベットを保護領として支配しているかのように振る舞っていた、という感じです。異民族の侵入でダライ・ラマが北京に避難したこともありますし。
帝国というのは実態はたぶんに「見栄」だけで持っているものですから。ある意味で現代中国の悲劇は、そういった「合意しないということを合意する」「そういうことになっているから、現実的に問題が起きない限りはそのまま放っておく」という曖昧さの余地が、西洋主導の現代政治ではなかなか機能しないことなのかも知れませんね。チベットを実効支配すること自体、無理がありすぎるのですから、北京政府も相当にやせ我慢しています。
清の衰退でチベットの実態は完全に独立国になり、それは1950年までずっとそうですが、中華民国は漢民族居住地域でさえ支配できていないにも関わらず、第14世ダライ・ラマの指名・即位まで自分たちの使節団が指導したかのように振る舞いました。まったくのデマ報道で、実は即位式に間に合ってさえいなかったのですけど。ただ記念写真を一枚一緒に撮らせてあげただけ。
中華人民共和国はあちこちで国境問題を抱えていますが、実態よりも広い領土をタテマエ、あるいは見栄としては主張する癖が必ずしも現代の国際法などにはそぐわないせいもあるかも知れません。だから領有権問題を確定するよりは先延ばしにしたがるのかも知れませんね。
日本の場合、尖閣諸島問題だとかは、結果として日本政府と利害が一致しちゃってますが。日本政府は日本政府で、その辺りを確定する議論をやる前に国際的な手続きとしてやらなければいけないことを、とくに政権与党の一部の人に気兼ねしてなるべくやりたくない事情がありますから。言うまでもなく侵略戦争とそれに伴う非人道的行為についての公式な謝罪です。
戦争責任について日本は中国に対していいわけのしようがありませんからあれを持ち出されたら反論ができません。だからちゃんと明確化しておけばいいのに、国内、というか党内事情でできない。だから国境問題で交渉しても「戦争責任カード」を中国はいつでも持ち出せることになります。国際法上はサンフランシスコ講和条約で決着がついているのですが、決着がついていること自体を日本政府はずっと曖昧にしてますから、突っ込みどころ満載。
> なるほど、学習しないのは指導してくれる人がいないからかも知れませんね。
そんなもん誰に指導してもらうものでもないと思いますけど…。学習能力というのは別に教わることではなく、自ら経験に基づいて考えて学ぶ能力のことですから。
自民族の文化的なニュアンスをいちいち「指導」しなければいけない時点で、ある意味その民族は終わってます。言外の言、無意識に共有されているからこそ「固有な文化」「民族精神」なわけで。
> チベット人の血を薄めるとは恐ろしい事を政策として行っているのですね。
「血を薄めて」とはどういう意味でしょうか? 人口の比率としては漢民族を増やすことでチベット人をチベットにおいても少数民族にすることはやってますが、チベット人の「血を薄める」ことにはなりません。ただ人数が相対的に減るだけです。あとチベット文化自体が消されていくことになってますが、これについては中国政府のやり方が乱暴過ぎるから目立っている面はあります。本当は、普通に近代化を進めるだけで、自動的に「民族固有の文化」は失われていきますから。たとえば現代の日本では、日本固有の文化は明治維新以来継続的にどんどん形骸化して失われていますし、戦後の減反政策なんて民族文化の破壊そのものです。我々自身、まったく気がついてないんでしょうが。
> 民族的には、どこからどこまで漢民族かも怪しいものですね。
かなりはっきりしてますよ。島国である「日本人」ほど明確化はされてませんが、これは世界中で見ても異様なまでに希有な例です。漢民族は比較的「民族」を構成する要件が明確な民族ですし、一方で中華人民共和国の少数民族政策は建前上は少数民族保護の要件を満たしてはいます。日本がやったような創氏改名もありません--というか「日本が今でもやってるような」といった方が正確かも知れませんが。
最近やっと緩やかになって来ましたが、たとえば在日コリアンが日本国籍を取得する際には、日本名を本名にすることはかなり最近まで強制的でした。朝鮮学校を「日本の教育指導要綱に合致しない」として正規の学校として認めないのも、少数民族政策としては相当に乱暴な部類で、人権問題として批判されても文句は言えません。少数民族の母語による教育を認めるというのは、少数民族の権利の国際的な基本ですから。中国はそんな見るからに乱暴で即座に突っ込まれる政策はさすがにやってません。
もっとも、中国の場合これはかなり形式論だけで、週に二、三回チベット語の授業をやってる程度のことですから実態は伴ってませんし、そもそも中国語による教育ですらチベットでは相当に劣悪だという報告が出てますけど。
> しかし、さすがの大日本帝国も強制中絶、強制去勢などは行っていないと思いますが。。
日本の民族政策は創氏改名と日本人化教育ですから、断種去勢は民族政策として露骨にはやってませんが、「優生保護」の理念でかなりやってました…。ごく最近でもかなり恐ろしい実例が明らかになってますよ。ハンセン氏病患者に対しての強制中絶、強制去勢は、戦後でも一部では行われていた可能性もあります。ちなみに今でも妊娠中絶の法的な要件が日本では相当に低いのは、この「優生保護」の理念が法的にはまだ生きているからでもあります。
> なるほど、ダライ・ラマ批判の押し付けは北京五輪前の中国の発言を見てもいかにもしてそうですね。
「いかにもしてそう」ではなく、事実として行っていることは中華人民共和国政府自身がおおっぴらに誇らしく宣伝してますよ。ここまで嘘であることが露骨であるのにやり続けるのは無理はありすぎると思いますけれど。ダライ・ラマが「独立は要求しない。中華人民共和国の枠内での本質的な自治を」と言い続けているのに「分離主義者」と批判したって説得力があるわけがないのですが。
まして「観音菩薩の転生」の崇拝を禁じるのは、それ自体が教義の冒涜と信教の自由の侵害なのですが、その論理矛盾自体にまったく自覚的でないのは、かなり不思議です。しかも観音様はダライ・ラマの転生が始まる前からチベットの守り本尊ですし。
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