病気・栄養失調などで飢餓に瀕している子供たちを見て心をいためています。
しかし、飢餓なのになぜ子供がたくさん生まれるのか、ふと不思議に思いました。というのも、一般的に女性は行過ぎたダイエットや拒食症の場合、(つまり飢餓状態になると)生理が停止するからです。なぜ出産が可能なのでしょうか?
その国あるいはその地域の人が飢餓状態なら、出生率は低下すると思うのですが。。
医学的、社会学的見地からこの「からくり」を解明してくださる方々の回答をお待ちしています。あるいは、このことを明らかにしている書物等ご存知でしたら教えてください。
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
人口爆発は、出生率(人口1000人当たり)と死亡率(人口1000人当たり)の差が大きいことが原因です。
現在の日本は、どちらも10ほどです。平均寿命が40歳以下の、日本だと江戸時代以前の出生率は、出生率も死亡率も50~70と均衡していました。ですから、江戸時代の260年間かかって、2000万から3000万人と50%の増加でした。
平均寿命が50歳の、現在の発展途上国だと、出生率は50程度ですが、死亡率は20ほど。その差が30だと、1000人当たりだと3%になります。『わずか3%』の印象でしょうが、毎年のことですから、33年もすると3%×33.3年=100%、すなわち2倍になります。100年もすれば2倍の2倍で8倍、江戸時代は260年間で50%増ですから、人口爆発という表現も頷けます。
なお、平均寿命と出生率、死亡率との関係については、因果関係の無い擬似相関ですが、分かりやすいかと。
>飢餓なのになぜ子供がたくさん生まれるのか
発展途上国は、慢性的な飢餓という感じもありますが、美味しさの元である蛋白や脂質は不足していますが、エネルギーであるカロリーでみると、炭水化物で満たすので、その平均値は先進国とそれほど変わりません。すなわち、平均的には飢餓とは言えないのです。
飢餓の印象が強いのは、一部の地域では天候不順や内戦などで飢餓が続き、マスコミでも報道されるので、全体が飢餓の印象を受けてしまいます。「この地域以外は、問題ありません」なんぞは報道しません(それが悪いと言っているのではありません)。さらに、日本でも10年前だったか、米不足のときに外国米を買占めました。が、発展途上国は金が無いので、食料の輸入が簡単ではなく、飢餓に速やかに対処できません。そこで、「飢餓」の時期、地域が強調され、イメージとして埋め込まれます。
先進国から見れば栄養状態が悪いのですが、発展途上国の生活レベルは、江戸時代(子供を生んでいた)より、はるかに上です。全体的には、子供を生み・育てられないほど悪い状況ではないのです。
なるほど。自分の考えがすっきりしました。
モノカルチャー経済の国では、自分たちの食べる食糧を耕作していないので、不作になるとファーストフードのようなカロリーばかりで栄養のない輸入食物にたよってしまう構造になっているという記事を読んだことがあります。
飢餓=貧困といった単純な相関関係ではないことがよく理解できました。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
No5の回答者さんに似た考えです
乳幼児のワクチン接種によって死亡率が下がり、爆発的な人口増加となる
その地域での食糧生産量と人口との比率のアンバランスによって飢餓が発生
飢餓がおきる別の要因として、災害によって食糧生産量が減少
災害は自然のケースと人が起こす(戦争や大事故)ケース
飢餓が出生率低下させるのではなく
人口増加が飢餓を引き起こし、内戦を引き起こす
しかし、だからといって、乳幼児の命を粗末にしてよいという発想は逆
人口増加が食糧増産への道をたどることが望ましいのだが
そうすると水の利権争いが起きる
アフリカのビクトリア湖の姿をみればそれが良くわかる
飢餓についていえば
単なる食糧不足の飢餓(一般的にいわれる飢餓がこれにあたる)
一部の栄養だけが極端に少ない状態の飢餓
たとえば、ネパールにはヨウ素を含んだ食物がなかった
その地ではバセドー氏病が多く、日本から海草(ワカメ・ヒジキ等)を食べさせた
その地のバセドー氏病は減少した
精神的飢餓というのもあります
これはアメリカ・日本のケース。過食状態で肥満になっている
なんとなく食べていないと落ち着かない
そういった精神状態は心の飢餓ともいえるでしょう
一般的にいわれる飢餓と質問者さんのイメージの飢餓
さらに身体ダメージが発生する飢餓
そういったことを見つめていくと見えてくるものがありそうですね
おっしゃるとおり、「やせ細った子供たち」だけでなく、いろいろな飢餓や問題があるのですね。マリアテレサが「貧困」は経済的に貧しい国だけでなく、豊かといわれている先進国にもあるというようなことを述べていました。
子供が商品化・ペット化している日本では「心の飢餓」状態なのかもしれませんね。
ありがとうございます。
No.7
- 回答日時:
朝鮮には春窮という言葉があるようです。
秋に収穫した米、トウモロコシ、芋などの食物を冬のうちに食べつくし、春になると餓死者が出るようです。中世の言葉と思いきや、北朝鮮では今でも現実のようです。どこの国でも収穫の季節はあるものです。逆にまったく収穫の期待できない土地なんて、人はほとんどすんでいません。収穫があるということは年中飢えているわけではなく、収穫があって数ヶ月は食料があり、それを食べつくしたころに飢餓が起きるのが通例ではないでしょうか?
となると女性の生理だって一年中ないわけではないと思います。そういった国の子供たちの季節ごとの出生数を追えば、何らかの傾向もあるかもしれません。飢餓にあえいでいるといっても、餓死ってわりといっせいに発生するものだと思います。1年中飢えていて、毎日同じ数死んでいくわけでもないと思いますよ。余裕のあるときに子供を仕込んで、いるだけなのかもしれません。
あと子供は貴重な労働力でもあるため、そういった国に限って積極的に子供を仕込んでいたり、子供をたくさん生む女性が英雄視されたりします。単純な意識の違い、教育の不足も大きいでしょう。
飢餓=出生率低下と必ずしも結びつかないことがよくわかりました。
飢餓のしくみをわかりやすく解説していただき、ありがとうございます。
No.6
- 回答日時:
貧困国では子供が大きくなるまで養育していく余裕はなく、先進国に比べて若いうちから働き独立する傾向があります。
子が若くして独立すれば、若いうちに結婚し子供を設けることになります。
このため同じ特殊出生率でも人工の増え方は大きくなります。
100年のスパンで20歳で子供を作る国と30歳で子供を作る国を考えて見るとわかりやすいと思います。
中国で一人っ子政策を長く続けていたにもかかわらず人口がどんどん増えているのも、住宅政策からくる理由で若くして結婚する傾向があったからです。今では住宅政策が大転換され極端に結婚が遅くなっているようなので、今後は中国でも少子化が問題になるかもしれません。
No.5
- 回答日時:
ここ100年くらいに限定した話であれば、
・妊婦の死亡率が低下している
・乳幼児の死亡率が低下している
この2つが原因じゃないでしょうか
感染症等で大量に死人が出ることが減った分、一人あたりの食糧の割り当てが減っていること、
同じ理由で現地で生産される食糧で養える以上の人口になっていること、も飢餓と人口増加の原因の1つでしょう。
『病気で死ぬ』 と 『飢餓』 を別々に考えて統合するのがポイントかもしれません。
あとは、出生率や乳児死亡率・平均寿命・初産年齢などのデータを数学的に解析すれば・・・
貧困=飢餓=生殖機能の低下=生理停止と単純な構造ではないことがよくわかりました。ありがとうございます。
なるほど、いろいろなファクター(要因)別々に考えて統合するのが明らかにできる鍵のようですね。
No.4
- 回答日時:
もう回答が出てますけど、アフリカやブラジル等でも、食べ物に
困っている国でも、食欲が満たされないと、性欲で憂さを晴らす
傾向に有ると聞きます。 避妊するお金も無いし、医者に見せるお金も
無いですね。 アフリカの場合早期死亡率も高いですので、
多くの子供を、15歳くらいから産み始めるそうです。
一夫多妻制度も、子供増える原因でしょうね。
アフリカの奥地だと、未だに死んだ人の肉を食べる風習が残っていると
聞いたことが有ります。
最近、クレジットカードのポイントで、アフリカの人にワクチンを
送りましょうとキャンペーンが有ったので、100本分寄付しました
食べるものも無いけど、病気で死ぬ子供も多いですから。
来月の三越カードのポイントも、ワクチンに換えちゃいます。
要らないお皿貰っても、仕方が無いから、役に立つものにしたいと
おもってます。(ワクチン1500本分)
自分でできる事は、そのくらいしか出来ないからね。行けないし?
日本は、食べられるものを無駄に処分してるのが、嘆かわしいですね。
極端な例で、生理が始まるか始まらないうちからすぐに生み始め、死ぬまで出産し続け、生理が停止する暇もないという女性が多ければ、出生率は下がらず、飢餓との因果関係が薄くなることが考えられますね。
ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
食糧生産や水汲みなどして働いても運動量に対して食事量が少なく飢餓になると思うので、日本で言うダイエットや拒食症と基本的に消費するカロリーが違うと思うのですが。
動けない飢餓の人はとうぜん出産も無理では。子供が病気などで小さい頃に死亡してしまうので、たくさんの子
をつくり、自分たちの手伝いをしてもらおうと考えるのでは。
日本の「かずさ堀り」のような井戸掘り技術がもっと紹介され、遠くまでの水汲みが無く、きれいな水が使えることだけでも役立つことだと思います。
その地域では、妊娠時には生理が停止するほど飢餓ではなく、生まれてから急激に飢餓になる場合もあるのかもしれませんね。
ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
飢餓の国と言うのは食うこと以外にHしか楽しみがありません。
飢餓状態が普通であれば、NO,1さんの述べている通り、生理がとまるということはないでしょう。
そして、子供が増える原因は、避妊をしないと言うことと、中絶をしないと言うことです。
避妊に関しては、これはなんとも説明が難しいですが、まず第一にコンドームがないということが挙げられます。
そして、中絶に関しては、ろくな医療がない中では、逆に中絶は危ないので、そのまま生んでしまうと言うことが挙げられます。
それに、沢山産まないと、医療の整ってない国は、乳幼児の死亡率が極端に高いために、子孫を残すことができないと言う事実があります。
以上見たように、特に貧しい国では、楽しみが性交しかないこと、避妊中絶ができないこと、そして乳幼児死亡率が高いことの3点が主な貧困層の人口増加の原因と考えられます。
No.1
- 回答日時:
生き物は自分の命の危機がせまると、繁殖能力が高まるときいたことがあります。
飢餓状態で生理がとまるのは、今まで普通に栄養をとっていた場合で、
もともと栄養状態がよくなければそれがその人にとって普通になっているので、
その人の体内ではそれを飢餓状態とは認識しないのではないでしょうか。
例えは悪いですが、ゴキブリなども死に瀕すると卵を産むっていいますよね。
ありがとうございます。
なるほど、もともと栄養状態がわるいと飢餓状態と認識しないのではという説に納得しました。この観点からさらに調べてみたいと思います。
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