
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして。
ご質問1:
<どちらの使い方が正しいのでしょうか?>
「幸いです」の方です。
1.「幸いであります」は既に回答にあるように、山口県の方言のようで、標準語としては正しい用法とは言えません。
ご質問2
<~していただくと幸いです>
この語法も、あまり適切とは言い難いです。
1.ここで使われている「と」は、仮定とその帰結の用法を示す格助詞と拝察されます。
2.「~していただく」のが仮定の内容であれば、婉曲のニュアンスを表す「る」を用いるのが一般的です。
例:
「~していただけると」
3.また、「幸いです」は名詞「幸い」+断定の助動詞「だ」の丁寧語「です」になります。ここでは「幸い」という名詞が使われていますが、この場面では、通常感情や状態を表す形容詞が用いられるのが一般的です。
例:
「~していただけると有難いです」
「~していただけると嬉しいです」
4.ただ、「~であります」という山口弁を使う場合は、形容詞を持ってくるよりは、名詞を使ったほうが、「あります」と語感が合うために、このような名詞が使われたのだと思われます。
例:
(1)名詞+あります:
「幸いであります」(O)
「幸せであります」(O)
(2)形容詞+あります:
「有難いであります」(X)
「嬉しいであります」(X)
5.また、条件部に仮定に使われる格助詞「ば」を用いて表すこともできます。
例:
「~していただければ有難いです」
6.なお、「幸い」には「運がいい」「ついている」の意味が強いですから、この場面では「~してくれるとラッキーだ」という、自分に焦点を置いた自分本位の表現になり、あまり適した名詞とは言えません。
7.名詞を使うのであれば、「幸せ」「幸甚」などがいいと思います。その場合も、「~に思います」「~に存じます」で補足した方がいいでしょう。
例:
「~していただければ、幸せに存じます」
以上ご参考までに。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/05/14 15:07
回答ありがとうございます。
詳しく説明していただき、とても有難く思っています。
間違いも指摘いただいてさらには、正しい使い方までご指導しもらい、とても勉強になりました。
本当にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
No.3です。
辛いと幸いを見間違えてました(爆笑)。
「幸いであります」というかどうかは、分かりません。日常生活ではあまり聞いたことがありません。昔は使っていたのかもしれません。
「~であります。」の発音は、「あ」にアクセントをおきます。
ところで、山口では、かしこまった、FAX文書や、ビジネス文書では「幸せます」と使う場合があります。
使用例
「御返信頂けると幸せます」
この回答へのお礼
お礼日時:2008/05/14 14:59
回答ありがとうございます。
わざわざ訂正していただいて有難うございます。
詳しく説明していてとても分かり易かったです。「幸せます」という使い方もあるのですね。山口弁は奥深いです(笑)。
No.3
- 回答日時:
正しい山口弁を・・・
「あります」は、お年寄りしか使わなくなりましたが、「辛いであります」とは言いません。
敢えて辛いという言葉を使うとすれば、「つろうあります」ですね。
完全に方言に直せば、「えろうあります」(えらい=しんどい、つらい)となるでしょう。
相槌で使う、「そうでありますのんた(又は、~のうた)」(=そうですねぇあなた)は、かつて良く使われた言い回しです。
No.2
- 回答日時:
「~であります」は、もとは長州(山口県)の方言です。
明治期、山県有朋や桂太郎など長州閥が陸軍や警察に深く関わったため、軍人や警察官などの格式ばった表現に取りいれられたようです。現在よく耳にするのは、大相撲の場内放送ですかね。「本日結びの一番であります」のような。ケロロ軍曹もこれを使いますね。
というわけで、どちらが正しいというものでは必ずしもありませんが、まあ、「~であります」は固く格式ばっていて普段着の表現ではないですね。よほどの表現効果を狙わない限り、「幸いです」を用いるのが普通でしょう。
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