dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

6月3日の読売新聞で、医師の地域、診療科での偏在への対応として、「地域、診療科ごとに定員を設定する」という提案がなされていました。

医師の立場から見て、これは実際には有効な策なのでしょうか。


また、アメリカでは厳格な専門医制度によって、各診療科に必要な医師数が自然に割り振られている。と書かれていますが、アメリカでは診療科の偏在は起きていないのでしょうか。
それと、この専門医制度に問題点はありますか。

A 回答 (1件)

定員設定に関して地域は条件付でもしかしたら、診療科は現実的には厳しいと思います。

というか偏在以前に医師総数が足りないのですが、それを言ったらお終いなのでそこは無視して考えてみます。

地域:どの段階でするかですね。大学入学時?研修医期間?研修後?
大学入学時は自治医科大学の存在、幾つかの国公立大学での地域枠がそれに近いと言えば近いです、既に取り組まれているとしましょう。
研修医期間は研修医の定員を地域毎に振り分けようという話は出ていると聞きました。ただし研修医が1人で地域に行くとは考えにくく(危なっかしいでしょ?)指導も必要なので結局医師が揃っている地域の基幹病院に集まるだけでしょう。
最も良いのは研修後の医師を振り分けることですが定員自体を決めるのが難しいですし、医師ならびに家族の生活の点からも、いくらなんでもそこまでの強制はできません。それにそんな話が出てきたら施行前に開業ラッシュが起きて大混乱でしょうね(施行前は止められない)。
何よりも医師の場合フリーランスでも生活することができるので、手の打ちようがありません。

診療科については壊滅的に無理です、充足している科自体がほとんどないので(前述の医師総数が足りないにもつながりますが)、ほとんどの科でウエルカム状態になっちゃいますよ。大体どの科がどの位必要かを客観的な根拠でもって論じることが不可能でしょう。

以上色々書いていましたが定員を決めると言うのは一種の縛りであり、医師としては極めて不利益を被る制度です。もっと言えばモチベーションの低下が心配です。そういった医師が労働基準法を守ったらどうなります。別にストするわけではなく日本国民として法を遵守するだけですよ?1日8時間労働、夜間の救急外来は夜勤扱い(税務署は当直ではなく夜勤だと言っています、課税するためですが)で翌日は休ませなければ管理者が罰を受ける等々...そりゃ崩壊ですね。

足りない科に関しては診療報酬を厚く、壊滅的に足りない科に関してはある程度裁判での免責を与えることで一気に解決する問題だと思います、特に産婦人科は今のままじゃ悪くなる一方でしょうね。


あとアメリカについてですが、あの国は国としての医師免許というより州による免許ですからね~日本とはちょっと事情が異なる気がします。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!