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はじめまして。
現在「食糧問題」が世界規模で議論されている中、日本は飽食社会と呼ばれ、食品ロスもかなりの量となっています。日本には食品リサイクル法がありますが、食品廃棄物の再利用率の増加は見られる一方、抑制率はとても低い水準です。

そんな中、私が疑問に思ったのは食品製造業、食品卸売業、食品小売業で発生する食品廃棄物に関してです。
よく「食品ロスと機会ロスの最小化はジレンマの関係にあり、売り上げを伸ばすためには食品ロスの発生は仕方がない」と聞きます。
私はこの三者が利益を追求しようとすればするほど、食品ロスの量が増加してしまう構造的な仕組みがあるような気がします。

そこで実際にこのような悪い仕組み(構造)はあるのでしょうか?
もしご存知でしたら具体的に教えてください。
(例えば大量に仕入れれば大量に返品しても儲かる等。そもそも小売業はメーカーに返品できるのですか?この両者の関係についても教えてください。また、他の例として原価と定価の関係から、ある程度廃棄しても損失にはならない等。)

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

食品に関しては、廃棄ロスよりも機会ロスの方が問題になることが多く、おっしゃるとおりジレンマの関係があります。



食品は生鮮・加食・デリカを問わず、基本的に買取です。大量に仕入れて大量返品ができるスーパー商材は、ブランド婦人服など一部に限られると思ってください。
大量に仕入れるとメーカーや問屋との協議により、原価を下げられます。ですので、最初のうちはまともな値段、あるいは少し安い値段で販売し、売れないと判断、もしくはDが近い場合は、ものすごく安い値段で売り切ってしまいます。
さらに、最初から大量・定期的な仕入れをすることを約束に、原価を下げてもらうことがあります。(スーパーPB商品…イオンのトップバリュ、IY…セブンプレミアム、ダイエー…セービングはこれ)
もっと進んで、自分が持っている販売データをもとにメーカーを巻き込んだ販売計画を立て、この中でメーカーの製造コストが下がるので、安い原価で仕入れることもやります。(イトーヨーカ堂やセブンイレブン、九州のトライアルなどがやっています…製販同盟)

結局のところ、店頭に並んだ食品に関しては「原価を割ってでも売り切ってしまう」というスタンスのため、目に見えるレベルでの廃棄ロスはそんなに昔と変わらないんじゃないかと思います。

じゃあ、どこが増えているのか?と見回すと、最近の買う側の異常とも思える「製造日神話」です。
本当に衛生的に作られた食品なら、昨日と今日でそんなに衛生状態が変わっているとは思えません。パンや普通豆腐などは別ですが、乳飲や加工肉に関しては衛生状態を高めて消費期限を伸ばす技術が確立されています。
にもかかわらず、夕方になるとすさまじくそういった売り場は乱れています。すごいですね。
特に精肉・鮮魚なんてここに書けないほどすごいのです。でも、ここでもすぐに捨てるわけではありませんよ。魚なら1日ごとに、丸のまま→刺身→切り身→味付加工品→惣菜に加工、という順番で流れていきます。

他にも、加工食品やデリカを製造する際、当然もとは生鮮食品だったわけですが、見栄えが悪かったり傷んだりした部分は捨てられてしまいます。痛んでるのは話が別ですが、見栄えに関しては味や食感は変わらないわけですから、お客がそういうのを求めると当然歩留まりは下がりますね。

ってことで、小売店とメーカーが結託して食べ物をガンガン捨てているわけではなく、小売店からメーカーに大量返品することなどほとんどないと思うのですが、いかがでしょうか。

なお、コンビニに関してですが、やはりここも売り切ってしまうor発注を調整するようになっています。おにぎりなども消費期限は18時間ほどあり、毎日発注ですから当日納品の分で調整できるようになっています。新店ならともかく、既存店では売り上げの0コンマ何%かに抑えるようになっていますから、全体でみれば少ないものです。

また、食品に限らず廃棄ロスは絶対ゼロにはなりません。
ちなみに家電メーカーでも、いろいろな理由で在庫品を破壊したりしていますよ。
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5時くらいには売り切れになるのが当たり前の総菜屋さんが有るとします。


そういうお店では4時くらいから徐々に売り切れになる惣菜が増えてくるでしょう。
4時半くらいには大半の惣菜がなくなっているでしょう。
そうなるとその後に来る人は自分の買いたいものが買えないし、下手すると早く売れすぎてもう売り切れているかもしれません。
そうなると、4時半を過ぎるとそういうお店に行こうと思う人が少なくなります。
そういう状況になると徐々に完売しなくなりあまり物が出てしまうようになります。
そして4時半に完売するように精算を減らす・・・
という売り上げ減少のスパイラルになってしまいがちです。

なので客足が6時くらいまである地域であれば6時までお店にお客様が来てもらえるように考えます。。
そうなると多少余って、その分廃棄することによるコストupが出ても、多く売れることによって、利益率は下がっても利益額は高い金額になるんです。

廃棄処分0にするためには廃棄するためのコストが膨大にならないといけません。
しかしそうなると買物が遅れた人は買える商品がなくなるということになります。
今の日本のようにお金が有れば欲しい人に欲しいものが行き届く社会がいいのか、
いくらお金が有っても欲しいものが手に入らない社会がいいのか。
その選択になります。
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この問題は米国式の大量消費主義が日本に導入されてから始まったような気がします。


私がまだ少年だった頃、スーパー等の大量販売店はまだほんの少し位で、殆どが八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん等の専門小売店でした。
そこでは、その日に売れるおおよその量は分かっているので、その分しか仕入れはしていませんでした。
ですので売れ残ると言うことも余りなかったようでしたし、きっちり売り切ると言うのもその店の『旦那』の力量でした。
勿論消費者もそれは心得ていて、行きつけのお店が品切れであれば、諦めて別のお店に行くか、献立等を変更したりしたものです。
ところが戦後米国主導の大量消費社会が到来し、特にスーパー等では、これでもかと言わんばかりに売れ残り覚悟で商品(特に生鮮商品)を陳列しています。一店舗でも「こんなに必要なの?」と思うのに、これが全てのスーパーがこうなのかと思うと、目の前に並ぶ野菜や魚、お肉(元は生き物です)に済まない気持ちになってしまいます。
消費者にも問題があります。
目の前に大量に商品が積んであるお店と、そうでないお店とでは、大量展示のお店に客が集中すると言う、消費者心理の問題です。
結局スーパー等が、このような売り方が出来るのは、大量に仕入れることで仕入原価を安くし、出るロスの分は、余程のことがない限り、販売価格に転嫁しているからでしょう。

回答とは言えなくなってしまいましたが、しかしこうした連鎖を断ち切らないと、養殖や栽培だけではまかないきれていない現状から考察すると、絶滅してしまう種も出てきて(マグロ等)、早晩それこそ世界規模での飢餓問題となるのではないでしょうか?
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日本の場合、作り手よりも買う側の問題が大きいと考えられます。


なにせ日本人は世界で一番商品の美しさにこだわります。
そのため製造過程ではねられる商品が山ほど出ます。ある外国人がそこに目をつけてNPOを作ったりしています。
曲がっていないきゅうりを求めたり、土のついていない大根を求めたり、
真っ白い豆腐を求めたり、焼肉もきちんと四角くカットされていたり。
それが段々ヒートアップして、箱にちょっと傷がついたとか、中身と関係の無いところでロスが多発しています。

そういった消費者の意識を企業努力でナントカしてきた結果今の構造が出来上がっています。
それを変えるには、消費者のニーズを変えないと意味が無いでしょうね。
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