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ゆとり教育について、やたらと叩かれているようですが、それ以前の詰め込み式の教育にも問題があったことは事実だと思います。
今だって欧米の人達から見たら、過酷な勉強に励む日本の子供たちは子供時代の楽しい時間や、学力よりももっと大切なことを知らない、かわいそうな存在だと思われるのではないでしょうか。私は日本人は仕事ばかりしていて人生を楽しんでいない。子供まで勉強ばかりで日本人は人生の楽しみ方を知らない。と、外国の友人にいわれると、今はそうでもないよ。日本でもヨガやアートが流行ったり、仕事や偏差値ばかりでなく、もっと精神的な豊かさが重視されているよ。と、答えます。
ですが、教育に関してはゆとり教育の反省点について、学力にばかりこだわる多くの日本人のあり方を思うと、日本人の意識は変わっていない?言われてもしょうがないか?と、自国を弁護しにくい所があります。
学力にこだわることに関して、私が抵抗を感じるのは、偏差値といった大人の決めた表面的な数値で子供が差別化されてしまうことに疑問を感じるからです。子供たちにとっては勉強のできるできないはその子の価値ではないはずです。ところが大人はそこにその子の価値をみるし、東大に入ったか否かということで大騒ぎするのです。
極端な例かもしれませんが、以前に親同士の競争の為に子供が殺された。という事件があったと思います。私には学力ばかりが重視される社会というのは、こうした事件と結び付いて歪んだ社会のように思えてしまうのですが、どうでしょう?
今はあまり聞きませんが、こういった事件はもうないのでしょうか?(私は長年海外に暮らしている為、お恥ずかしながら日本の状況に精通していません。)
学力が下がるかわりに、ゆとり教育は子供たちに個性を育むような有意義な時間の過ごし方を提供することは出来なかったのでしょうか?
また、ゆとり教育が成功しなっかたのなら、今後、どうなっていくのでしょう?
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
「ゆとり教育」についてはいろいろ議論もされ、国の方針もいろいろ発表されているところですので、私見は控え、情報ベースで、以下お伝えしてみます。
すでにご存知のことばかりでしたら、ごめんなさい。[ゆとり教育]の具体的な中身としては、週休2日制で、トータルの授業時間数が減りました。
同時に、教科書で扱わなくてはいけない量もへり、それが「3割削減」「薄くなった教科書」などとマスコミ等でよく報道されました。
結果、国が行う学力調査の結果、学力低下をしめす結果がでたり、PISAというOECDが実施する国際学力調査で、日本の順位が有意に低下したりと、
課題が客観的データでも出てきました。
ゆとり教育への批判も高まり、文科省も、見直しを検討、
2011年には、前回削った単元がぐぐっと戻ってくるような
いわば揺り戻しともいえる「新学習指導要領」が施行されることになっています。
また一方で、ゆとり教育で目指した「生きる力」を育むことは、理念として間違っていなかった、という考えで、またPISA等でとわれる「リテラシー」を意識してのことだと思いますが、
新指導要領では、「活用する力」を、新しい目玉として、据えています。
が、週休2日は今のままなので、学校現場は、
どうやって学習単元の増加という基礎基本の理解の徹底のところと、
活用力という、新しい力の育成のところと、
時間割にどうやってくみこめるか、頭を悩ませている、というのが現状といえるでしょう。
教育が見直されているのはいいことだと思います。まるきり後退するという状況でもないことがわかって安心しました。現状はまだまだ厳しいようですが・・・。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
>>ゆとり教育が成功しなっかたのなら、今後、どうなっていくのでしょう?皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
<<「ゆとり教育」に関して注意しなければならないのは、一般的に欧米では日本で行われているような「ゆとり教育」は行われていないということです。日本人が欧米の学校を視察して、自由に振りまっている生徒を見て、これが理想の「ゆとり教育」だと思い、それをそのまま日本に取り入れるのは危険です。
私が知っている英語圏の国では、確かに子供たちは伸び伸びしています。しかし、子供が小さい時から親は厳しい躾けをして自立心と公共道徳を持つ大人に育てようとします。学校の先生も厳しく生徒をしつけます。先生に対する生徒のタメ口、差別発言、制服の乱れなど絶対に許さないという雰囲気があります。生徒の自立心や公共道徳を身につけることが、学力に関することより重視されているように見受けられます。しかし、大学教育になると事情が違います。この段階になると学生の学力を一気に高める教育となり、試験の成績は学生にとって非常に重要になります。怠けている学生が大学を卒業することは困難です。大学生は、批判的創造的な態度がつねに求められます。これが自然に学生の個性を育てるのだと思います。
欧米のように、自立心を育てるための子供の躾けと厳しい大学教育のない日本では、小中高の学校での「ゆとり教育」は成功しないでしょう。もし幼児児童教育、大学教育を欧米風に変えられれば、日本で「ゆとり教育」を続けることも考えられますが、特に幼児教育を変えることは親が変わらなければならないので、現状ではほとんど不可能です。やはり小中高の学校で学力をつけ、そこで躾けをするという日本の伝統的教育にある程度戻るのではないかと思います。
欧米の子供はしっかりしていますよね。小学生なのにベビーシッターのアルバイトなんてするし、大人みたいな口のききかたしますからね。だから時間があっても自発的にそれを有効に生かせるのかもしれませんね。ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
こんにちは
海外の事情には詳しくないのですが、日本の教育行政担当者はなぜかやたらと理念的なので、そのあたりがなんとかならないとなにをやってもうまくいかないでしょう。
今はあまり聞きませんが、こういった事件はもうないのでしょうか?
マスコミも商売ですから、珍しい事件ほどよく記事になる傾向があります。
あまり聞かないということは、たくさん起こっていると考えるのが自然だと思います
学力が下がるかわりに、ゆとり教育は子供たちに個性を育むような有意義な時間の過ごし方を提供することは出来なかったのでしょうか?
「有意義」というのは人それぞれの価値ですからなんとも言えませんが、ゆとり世代のこどもはとてもひまそうにしていますね。
ひまなだけ。バレエやピアノといったお稽古はできないのでしょうか?私などは子供のころバレエをやりたくて、でも時間やお金がないからダメと親に言われ、今の子供は豊かでいいなあ。と思っていたのに・・。ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
>偏差値といった大人の決めた表面的な数値で子供が差別化されてしまうことに疑問を感じるからです。
子供たちにとっては勉強のできるできないはその子の価値ではないはずです。偏差値は、「大人の決めた表面的な数値」ではありません。テストの結果などから算出される、客観的な数値であって、大人が決めたとか、そういうことは関係ありません。その子の学力を見るうえでの一つの目安だと思います。
その数値を拡大解釈して、子供すべての価値、などと決め付ける人のほうが間違っているのです。勉強のできないことを、「その子の価値ではないはずです」と言ってしまうのは、問題のすり替えです。
「勉強(学力)」と「人格(人間の価値)」を分けて考えるべきだと思います。それができない人が、今日の教育問題を、いたずらにややこしくしていると思います。
例えば、スポーツを考えてみてください。
世界ランキング**位、とか、一軍、二軍、などと、勉強の世界以上に、選手を、実力によって明瞭に線引きしています。しかし、世界ランキングが低かったり、二軍だったりしたからといって、その人の人格なり人間の価値なりを否定する人なんて、いませんでしょう?勉強もこれと同じです。
>極端な例かもしれませんが、以前に親同士の競争の為に子供が殺された。という事件があったと思います。私には学力ばかりが重視される社会というのは、こうした事件と結び付いて歪んだ社会のように思えてしまうのですが、どうでしょう?
上述の通り、親が、学力と人格の区別をつけられなかった、哀れな結果だと思います。社会のせいにする前に、そういった親こそ、非難されるべきだと思っています。この問題も、親よりも社会の教育システムに先に矛先を向けてしまうあたり、順番として間違っていると思います。この論理で言ったら、何でもかんでも、教育システムのせいにできると思いませんか?子供を殺したのは、今の教育システムの中では、不可抗力だった、とまでは、さすがに言えませんでしょう?
>学力が下がるかわりに、ゆとり教育は子供たちに個性を育むような有意義な時間の過ごし方を提供することは出来なかったのでしょうか?
ゆとり教育が失敗した理由の一つとして、家庭で子供の面倒を見るゆとりがなかったということです。子供の勉強の負担が減ったところで、親は共働き。誰もいない家で、ゲームなどしてすごす時間を増やしただけでした。
そもそも、「個性をはぐくむ」という言葉に無責任さを感じませんか?個性をはぐくむって、どうすることなんでしょう?一人一人、好き勝手に、思うようにさせることですか?
これまで、激しい受験戦争を戦い抜いた人たちは、個性がないとでも言うおつもりですか?勉強をしなかった人ほど、個性豊かだ、といえるような例はありますでしょうか?芸大なんて、東大以上に?激戦を勝ち抜いた人しか入学できないんですよ。芸大の学生は、個性のない芸術家の卵たち、とおっしゃいますか。
私個人は、個性云々を言う暇があったら、幼少期に基礎をしっかりと叩き込むことだと思っています。
読み書きそろばん、礼儀作法など、個性云々ゆとり云々を言う以前に、徹底して教え込まなければいけないことだと思いますが、如何でしょうか。
スポーツ選手が、まだ初心者のうちから、フォームや練習方法など、我流でやりはじめたら、成功などするはずも無いです。(ひとりひとり違う「個性」、とかいう代物より)基本こそ、最初に徹底的に仕込まれるのが普通ではないでしょうか?基本もできない選手が、独自のフォームを生み出した、などといっても、誰も相手にしてくれません。
余談になりますが、オリンピックに出場する選手など、物心ついた頃から、そのスポーツの練習を重ねてきている人がほとんどではないでしょうか。それこそ、遊ぶ暇も与えられないほどに、練習練習の日々。そういうことには、誰も目くじらを立てないのに、「勉強」となると、悪の象徴であるかのような物言いが世間に多いことに、疑問を感じてなりません。
私が知っているアメリカの子供たちは幼い頃から絵画や音楽など、何かしら親がその子の才能を見出し、それをのばすように教育されているようです。子供たちはコンクールで賞をとったりしますが、得意分野に楽しく取り組んでいます。
日本の親にそうしたゆとりがないということは、残念ですね。
芸大生についてですが、美術学生だからといって個性的とは思いません。芸大生の知人がいましたが、鼻もちならない傲慢な青年でした。誰もがエリートになる訳ではないし、そのように教育する必要があるとも思わないのですが・・・。
ありがとうございました。
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