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ソビエト連邦時代からの話のようですが、
なぜ、今、大々的な戦争が起こっているのでしょうか?
忙しい(ウソ、ウソ、おおウソ)私のために、お猿さんでも
わかる程度に、教えてください。

A 回答 (3件)

それでは、極々短く書きます。

南オセチアなどの歴史は検索で調べてください。予備知識はあるものとして、書かせていただきます。

グルジアに反撃したロシアの意図は単純なものです。アメリカやEUに対するのみのメッセージではありません。これは、グルジアを含む、新米で脱ロシアを志向しているウクライナやモルドバ、アゼルバイジャンなどに対する脅迫的なメッセージです。つまり、「旧ソビエト連邦の共和国はロシアの安全保障上、ロシアの傘下に所属し、新米的な態度や政策は今後許さない。従って、これより、ロシアは、自らの国家利益を守るためには軍事侵攻も辞さない」という意味合いを持っています。

また、この裏には、アメリカとの駆け引きがあります。アメリカは、これらの親米国に手をさしのべ、ロシアから切り離したいと考えています。実際、グルジア軍はアメリカから相当な援助を受けています。ところが、そのアメリカ自体が、イラク、アフガニスタンに軍を派遣しており、海軍もペルシャ湾に展開しているために、簡単に介入することはできないのです。また、オリンピック開催中のため、アメリカがロシアへのネガティブキャンペーンをやっても、オリンピックの熱狂にかき消されてしまいます。まさに、これがロシアの意図するところなのです。タイミング的に一番やりやすかった。アメリカが介入すれば、イランに大量のロシア製兵器を供給するとして、米国をけん制しているとの観測もあります。
まさに、米国が弱っており、北京オリンピック中であるから、最もよいタイミングだとロシアが判断した可能性があります。

報道では、グルジアが南オセチアに進攻したことがきっかけですが、紛争の直前までロシアとグルジアは南オセチアの処置をめぐり交渉をおこなっており、それがまとまる寸前だったのです。ところが、これを恐れた南オセチアがグルジアの首都を散発的に攻撃を始めたことがきっかけのようです。この背景に、ロシアがいるとの見方が強いのです。

簡単にいうと、この紛争は、米露の代理戦争とも言えます。弱くなりつつあるアメリカ。益々力をつけていくロシア。ロシアが、弱ったアメリカの隙を突いたとも言えるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答を読んで、ニュースを見ると前とでは、ずいぶんとちがってきました。
貴重なお時間をさいて教えていただきどうもありがとうございました。

お礼日時:2008/08/19 12:06

まずは、関連質問を


http://okwave.jp/qa4239770.html

私は、上記の5番で回答してますが、その他の回答者の回答も参考となります。
で、とりあえず、5番を補足しておきます。

ソ連崩壊後、グルジアをはじめウルグアイ、バルト三国、ウズベキスタン・トルクメニスタンなど次々と独立していきます。
このとき、そうした国々はなるべくロシアの影響力を排除しようという動きをとっていきます。
その一方で南オセチアなどのように、親ロシア派(主にロシア正教の地域・民族)もあります。
そして、ここの地域に眠る石油や天然ガスなどの利権を確保したいEUは、そうした動きを利用していくことになります。
もちろん、ロシアはそうした欧米の動きに反発しています。
あからさまな圧力をかけて、グルジアなどの国々の親欧米路線を牽制したりしています。

また、NATO加盟問題など、ロシアの安全保障にとって見過ごせない動きもあります。
地図帳を広げて、欧米の立場、ロシアの立場、グルジアなどの立場、それぞれにの視線で安全保障を考えながら塗り絵してみると色々と見えてきますよ。

まぁ、基本は欧米とロシアの間で地下資源と安全保障を巡る駆け引きがあり、そこに民族問題が加わって、複雑に絡み合っている。
そして、もともと一発触発だったところにグルジアと南オセチア独立派とが小競り合いを始め、それを期にロシアがグルジアの親欧米路線を牽制するために介入、徐々に戦線が拡大していった~というのが現状でしょうか。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200808080027.html
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/hi …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA% …
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この回答へのお礼

5,6回、ご回答を読んで理解することができました。
5,6回は私にとって優秀で、かつ理解した今、どうしてこんなこ
とが、テレビを見る限り複雑な様相を呈しているのかが新たな疑問
にもなりそうです。)
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/19 12:14

とりあえずウィキを・・・



南オセチア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA% …

南オセチア紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA% …

アブハジア紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96% …

簡単に言えばグルジアでの民族紛争です。グルジアから独立したい民族を、グルジアの勢力を弱めたい意図のあるロシアが助け、グルジアとロシアが衝突しました。

グルジアは他民族国家でグルジア人の人口が一番多いのですが、南オセチアはオセチア人が多く住み、アブハジアにはアブハブ人が住んでいます。両民族はグルジア人に虐げられ支配されていた事もあり、独立を望んでいますが、グルジアはそれを認めず、90年代には酷い紛争をしていました。
その紛争を止める為に、ロシアは南オセチアとアブハジアに平和維持軍を派遣していました。
しかし平和維持軍がいるとはいっても、治安的には不完全であり、これまでにも爆弾テロや銃撃、砲撃が繰り返されてきました。

そして今年の7月末より(ウィキでは8月1日となっていますが、外国の報道ではそれより数日前からという報道があります)、南オセチアとグルジアの境界線で、激しい銃撃や砲撃が頻発しました。
これは、双方、相手が仕掛けた事だと主張しています。グルジア側は南オセチアがグルジアの村に攻撃を仕掛けたと主張し、南オセチアはその反対の事を主張しています。
グルジアの攻撃は段々と激しさを増していったようで、南オセチアは8月2日に、首都であるツヒンバリから子供と女性を退去させ避難させ始めます。一説には2500人が避難したそうです。首都の人口は約4万人(3万人との説もあり)ですから、かなりの割合の人を避難させたと言えるでしょう。
8月4日、こうした紛争の激化に対し、ロシアはアメリカにグルジアへの影響力を発揮し紛争を止める事を要望しますが、アメリカはあまり積極的には動こうとはしませんでした。
グルジアは親米国家であり、軍隊はアメリカ軍の教官より訓練を受けたり、国内でアメリカ軍との合同軍事演習などもしています。
そうしている間にも紛争は激化し、ロシアは自ら調停に乗り出しますが、グルジアはこの調停を南オセチア寄りだと非難し、調停はうまくいきません。
そして8月7日深夜より、グルジア軍の大規模な南オセチアへの侵攻が始まりました。
ロシアは直ぐに国連の安全保障理事会の緊急会合を要請し、会合が開かれます。ロシアは即時停戦や和平交渉などの声明案を提出しますが、各国の足並みは揃わず声明は見送りとなりました。
8月8日、オリンピックの開催される日の午前中には、グルジア軍は南オセチアの大半を占拠し、グルジアの大統領自身がその事を記者会見で発表しています。
また南オセチアには降伏勧告がなされています。
この戦いで南オセチアからロシアには3万人が避難したとも言われます。南オセチアの人口は9万人(7万人との説もあり)ですから、かなりの割合の人が避難した事になります。
この事態にロシアでは国家安全保障会議が開かれ、武力介入が決定しました。
そして、オリンピック開催直前に、ロシア軍の攻撃が開始されました。

こうした経過が示す通り、ロシアは最初から武力介入を行ったのではありません。
まずアメリカに働きかけ、次に自ら調停に動き、さらには国連にも訴えています。軍を動かしたのはその後です。
しかも、その時には既に南オセチアの大部分はグルジア軍に占拠されていたのです。
もし、あそこでロシア軍が動かなければ、南オセチアはグルジア軍に完全に占領されていたでしょう。
この紛争は、ロシアがオリンピックに合わせて武力介入したというよりは、グルジア軍がオリンピックに合わせて南オセチアに侵攻し、それを阻止する為、ロシア軍が動いたと言えると思います。

なお、ロシアとしては、この機会を利用して南オセチアとアブハジアの独立を促進すると同時に、グルジアの国力を削ぐつもりなのでしょう。
先にも述べた通り、グルジアは親米国家で、NATOへの加盟も希望しており、ロシアと敵対する姿勢を取っています。
ロシアにとっては今度の紛争はグルジアを叩く丁度よい機会になったでしょう。

グルジアとしては、南オセチアの制圧が成功していれば色々とメリットがありました。
今年はコソボが独立宣言をし、多くの国がその独立を認めた事もあり、その影響を受けて南オセチアでも完全な独立を求める動きが出ていました。
また、グルジア国内では経済状態がよくない事や、大統領が強権的な事から国民に不満が高まっていました。去年は暴動が起きたり戒厳令が出されたりしています。
つまり、グルジアとしては、南オセチアへの軍事的行動が成功していれば、独立の動きを潰せ、ロシアの影響を少しは弱める事ができ、さらには独立を求める他の民族への牽制にもなり、また経済的、政治的に政府に不満を持つグルジア人の不満を和らげる、もしくは不満から一時的にでも目を逸らせる事ができ、さらには南オセチアから産出される資源(鉛や亜鉛)が手に入ります。
つまりは一石何鳥にもなったでしょう。
結局は失敗してしまいましたが。
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この回答へのお礼

いやー、報道の裏の裏、うーん、すごい。
ご回答の全部を理解するのに3回、読み直しましたが、
>グルジア軍がオリンピックに合わせて南オセチアに侵攻し
という件りですが、
これもウラがあるように思えます。
ご回答のような情報も含めたニュースであればよいのにと
つくづく思いました。
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/19 12:32

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