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米国の株価が大暴落してやれ大不況だ、恐慌だ、大企業が金融機関が倒産だと、世の中ひっくり返ったようなことになっています。
でもサブプライムローンなるものが破綻して、何故株価が暴落しなければならなかったのか、株価が暴落するとだれが何が困るのか庶民の私にはさっぱりわかりません。誰か専門用語をあまり使わず、簡単に教えてください。

A 回答 (5件)

>サブプライムローンなるものが破綻して、何故株価が暴落しなければならなかったのか



主に2つの理由があります。
まずサブプライムローンとは、簡単にいえば低所得者層向けの住宅ローンのことですが、低所得者層がお金を返せない事態が多発して社会問題になり、そのローンの貸し手であるアメリカの住宅公社への信用不安が広がりました。これにより住宅公社の株価は急落し、経営破たんが噂されました。
(結局は、アメリカ政府が20兆円もの公的資金を住宅公社に投入し、事実上政府の管理下に置かれることが決まりました。)

もうひとつの理由ですが、実はローンの貸し手である住宅公社は、貸し倒れリスクを分散するために、債権の証券化をしていました。
債権の証券化を専門用語を交えずに説明するのは難しいのですが、わかりやすく言えば、Aさんがある人にお金を貸すときに、貸した金が返ってこないと困りますから、Bさんにも肩代わりしてもらう約束をするようなものです。たとえば100万貸した金のうち80万しか返ってこなかったら、足りない20万円はAさんとBさんで10万ずつ負担しましょう、かわりに利息を含めて140万円を回収できたら、二人で20万円ずつ儲けましょう、という約束を結ぶようなものです。
貸した金が順調に回収できるうちは、AさんもBさんも大儲けします。

この仕組みに飛びついたのが、主にアメリカの証券会社(投資銀行と呼ばれる)です。当初は貸した金が順調に回収できていましたから、これらの証券会社は大儲けしていました。1社で数兆円の利益を出していた会社もあります。

ところが前述のように貸し倒れが多数発生するようになると、それら証券会社は一転して大きな損失を出します。その損失があまりに大きすぎ、ついに大手証券会社が相次いで経営破たんしました。
実はサブプライムローンの残高は300兆円もあると言われ(これは日本の国家予算<200兆円>よりも巨額です)、損失がどこまで拡大するかわからないと言う不安からアメリカの金融市場はパニックになって、株価が大暴落した、というのがここ一連の流れです。
実はもうひとつ、CDSという証券化の仕組みも混乱に拍車をかけたのですが、割愛します。AIGグループはこれに手を出していました。
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続いて失礼します。

もうひとつのご質問にお答えします。

>株価が暴落するとだれが何が困るのか

われわれは生命保険や貯金、あるいは年金など、保険会社や銀行などに多くのお金を預けていますが、彼らは預かったお金を株などに投資して運用し、そこで得た利益で経営し、一部を保険の配当や貯金の利息に当てています。
したがって株価が暴落すると、そうした運用益が捻出できなくなり、たとえば我々も配当などを受け取れなくなることがあります。
もっと広い視点で捉えれば、株価が下がるということは景気が悪くなるということですから、我々の給料やボーナスなども上昇が期待できなくなります。あるいは、ひどい不景気になれば給料が下がったり、失業者が増えたりします。

株価が暴落し経済が混乱すると、こうした形で庶民にも影響が出ることがあります。

ご参考まで。
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この回答へのお礼

ANo.1・2ともわかりやすくかなり理解できました。イメージすらわかなかったのがある程度イメージをつくることができました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 20:46

サブプライムがそもそも専門用語なので・・・簡単に言えば信用がちょっと怪しい(借金の残高が資産より大きいとか)状態の人にも貸し付けるローンです。

語弊を恐れずに言えばサラ金みたいなもの。
で、そんなローンでも地価が上がり続けていたので高い金利を払っても家を改築して売れば高く売れたので利ざやを稼げたのでした。これが住宅バブルというやつです。
ところが急に地価が下がり始めたため住宅が売れなくなり自転車操業みたいなバブルは一気にしぼみました。とうぜんそもそも信用の怪しいローンですから返済が滞るわけで、かくしてサブプライムを抱えていたところは不良債権を抱え込むことになりました。
さてここまでならサブプライムはそれを扱っていたところだけの問題だったわけですが、サブプライムの債権を(金利が高いので)証券化して市場で売っていました。金利が高く、収益を上げることに精を出していた銀行・証券・保険会社がこれを買って運用益を上げようとしました。結局これも間接的ながら結果的に不良債権を(例えば預金とか保険の掛け金とかの一部で)買って運用していたわけですからこれまた焦げ付きそうになりました。
そこで自分が損をしないようにそのような損失を抱えていそうな銀行・証券・保険会社の株が売られ、次いでそれらが貸し出しをしていて将来貸し渋りが起きそうな企業の株が売られることで連鎖的に株が売られました。これが株価の暴落を招きました。そして日本ではアメリカへの投資をやめて日本に資金が引き返してくることになって円高、そして輸出産業の低迷が心配されたので日本の株価も下落。こうして連鎖が世界中を一周しました。
結局誰が一番困るか?なのですが、株価が下がると企業の時価総額(=企業の価値)が目減りするので銀行がお金を貸してくれにくくなり、企業は従業員の解雇など個人への影響が出てきます。無論ボーナスや手当のカットなど個人収入も落ち込むので消費が減り、さらに企業業績が悪化という悪循環になります。
破綻した銀行の救済に税金を使えばその分返済しなくてはならないので物価が上がったり(インフレ)増税しなくてはならなくなります。それは困るというのでアメリカで救済法案が下院で否決されたわけですが、市場はさらにショックを受けて余計に暴落してしまいました。そんなわけで一番最後に最大限困るのは他ならぬ庶民です。
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この回答へのお礼

すごくレベルの高い答えをありがとうございました。たとえもわかりやすく詳細も素人用にかなり絞って説明してくれているので助かりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 20:42

貧乏人に高利で貸していたが、それが返してもらえなくなり(サブプライム問題)


他にも貸すのが怖くなり、貸さなくなった(株価暴落)だけですね。

金持ちが、経営者に金を貸し(株や社債)
それで会社が成立している以上、
金持ちが人間不信に陥り、金を手放さなくなれば、会社は倒産します。
大不況(大恐慌)のキッカケになるのに充分な条件になります。
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この回答へのお礼

単純明快で私の頭の中にスーッと入りました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 20:37

(1)サブプライムローンなるものが破綻して、何故株価が暴落しなければならなかったのか




欧米の銀行がサブプライムローンの破綻で大損害を被ったのです。
サブプライム問題で消費は冷え込み、トヨタは販売目標を下方修正するなど、アメリカでモノが売れなくなっています。
ものが売れなくなっている最中に、65兆円もの負債で
リーマンブラザーズが倒産し、
ワシントン・ミューチュアル銀行も倒産しました。
保険最大手のAIGはアメリカ政府の管理下になり倒産を免れました。
このように巨大金融機関が次々つぶれ、アメリカでは信用不安が起こっているのです。
それが株投資家に投売りを誘っているのです。
もし、2,3日中にアメリカ議会で金融機関から不良資産を買い取る金融安定化法案成立しなかったら、さらに暴落しすさまじい悪影響を及ぼします。



>株価が暴落するとだれが何が困るのか庶民の私にはさっぱりわかりません。


投資家が大損害を被ります。
また、株価はこの先を予想した結果であり、株価が下がるという事は、
先行きその企業は儲けが減少する事を読んでいるのです。
つまり利益が減り、結果ボーナスが減るので消費は停滞するのです。
また、企業も自社株をはじめ相当持っているのでの
資産が大幅に目減りします。
設備投資などにお金をかけることができず、経済が停滞します。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。まとまりのある回答で覚えやすかったです。

お礼日時:2008/10/06 20:34

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