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自家不和合成とはどういうものなのでしょうか。また、自家不和合成の本を読むとS対立遺伝子がでてくるのですが、どういうことでしょうか。
例を挙げて説明していただけると幸いです。

A 回答 (1件)

自家不和合成は自家不和合性と読み替えます。



S遺伝子座の"S"は、Sterility(不稔性)の"S"です。自家不和合性という現象は、おそらく200年以上も前から認識されていたものと思われます(ミア・アレン著「ダーウィンの花園」にもその記述があります)。自家不和合性を発揮させるためには、2つの機能が必要です。1つ目は自己由来花粉と他個体由来花粉とを識別すること(自他認識)、2つ目が、見分けた自己由来花粉だけを選択的に排除すること(自家不和合反応)です。自家不和合性の中心的な役割を担うのが S遺伝子座です。S遺伝子座の特徴は、多型があること、たくさんの遺伝子が座上しており、その中に花粉側 S因子と雌蕊側 S因子の両方があること、S遺伝子座の「中」のそれぞれの遺伝子は、強く連鎖していて組換えは起こらず、あたかも一つの遺伝子のように行動すること、同じ S遺伝子座の中の花粉側 S因子と雌蕊側 S因子とは、相同な領域を持っていること(同一specificと言います)です。S遺伝子座はゲノム一つにつき一つだけ存在しますので、S-haplotypeとも言われます。一つの S-haplotypeから発現した花粉側 S因子と雌蕊側 S因子は、同一specificになりますので、高い相同性を持ちます。この相同性を頼りにお互いを認識します。

アブラナ科植物の場合は、親は、自分の花粉の花粉コートに、目印としてSP11/SCRを付けておきます。柱頭にはSP11/SCRを認識するSRKが発現しています。SP11/SCRとSRKが同じS対立遺伝子由来なら、specificが一致してrejectされます。これはSホモの場合で、実際にはもっともっと複雑な制御を受けています。

参考URL:http://okwave.jp/qa4500318.html
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