A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
デカルトの世界観を、ハイデガーは強く批判しています。
「まったく何ものをも必要としない実体としては、ただ一つのもの、すなわち神しか考えることが出来ない」とデカルトは言い、
世界を3つの実体に、三分割しました。
1.神。創造するもの。無限の実体。
2.有限の実体で、思考するもの。つまり自我。
3.有限の実体で、拡ガリアルモノ。つまり事物の世界。
ハイデガーは、こう言います。
「デカルトは、この問題を存在論的に仕上げ通すという点に関して、スコラ学にはるかに遅れをとっている。いや、彼はこの問題を回避さえしている。」
そしてデカルトの『哲学の原理』から、この↓部分を引きます。
『神と被造物とに共通であるような、実体という名称は、判明には理解する事ができない』
万物の原因である、神を、自我は解明できない。
だから自我は、自らをとりまく世界・事物の世界を解明するしかない。
そうしてデカルトは、世界を、自我が解明できそうな、事物の世界に改造してしまった。
この、世界の改造、は近代社会に決定的な影響を与えた。
1:神への認識、つまり万物の原因の解明は、まるで意味不明な超越論にされた。
2:自我は、3:事物の世界を、数学と物理学によって解明すればよい。自我にできるのは、それだけなのだ。
このデカルトの哲学が、ニュートン「万有引力の法則」を生んだ。
「リンゴは木から落ちる。なのに、月は落ちて来ない。なぜか?」
この謎に、ニュートンが渾身の力で挑んだのは、
1:解明できない神の、「万有引力の 原因」ではなくて、
3:リンゴと月の、事物の世界を、必ず解明できる、「法則」 を数学と物理学で解明できる。と信じたからです。
この、デカルトが改造した、3:事物の世界 を、当然だとして現代人は生きています。そうして築かれた近代社会は、いま閉塞しかけています。
ハイデガーは、デカルトが改造した、事物の世界 に異議をとなえ、
人の幸福・生きる意味・生きる歓喜、つまりキルケゴール→ニーチェ→ヤスパース の哲学を、
アリストテレスの伝統から、解明したのです。
*「存在と時間」第1編、19~21節を、大胆に圧縮しました。
本文と、どう対応するのか?と問われたら、回答する自信がありませんが、
私の力の及ぶ限り、回答できるよう頑張ります
No.1
- 回答日時:
南北戦争時代の評論家アンブローズビアスはこれを
われ思う、というのはわれ思うと思ってる自分がそう思ってるだけなのだから
われ思うとわれ思う にしないと駄目だと自分の「悪魔の辞典」に書いてましたね。
当時は読み飛ばしてしまったけど、これだと われ思う が無限に連鎖してしまうというのが壺か。
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