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No.2ベストアンサー
- 回答日時:
バシャン産の牛は,肥えていて「脂肪」が名物だったようですね.
恐らく,貴婦人たちの体形のことと,生活習慣のことの両方を指していると
思いますよ.貧しい人たちから搾取して,自分たちの「酒池肉林」の費用を
捻出していたようですから,恐らく,過飲食のために相当肥満だったのでは
ないでしょうか.また,性的な快楽を求める彼女(彼?)らの姿を,
本能だけで貪欲に生きる牛に例えたのだと思います.
(以上はほとんど推測です)
カテゴリについてですが(一般的傾向として),
「社会」系を選んだ場合,雑学的な知識を幅広い人から得ることができます.
「学問」系を選んだ場合,専門的な知識を詳しく得ることができます.
今回のご質問は,かなり突っ込んだ(具体的な)質問のようですので,
教育系の方がいいと思います.
ぼくは宗教は専門じゃないので詳しくお答えできないんですが(すみません),
ここで解決しなければ,哲学のところで再度質問されてはいかがでしょうか.
再度ありがとうございます☆
参考になりました。
参考URLの記事は私も質問前に読んだのですが、、、牛にたとえられる程「脂肪」がある(しかもその牛が「脂肪と肉で有名」という)のなら、ちゃんと考えたら肥満どころのさわぎじゃない肥満かもしれませんね。やせ牛でもたとえられたら女はいやですもんね。
No.3
- 回答日時:
わたしは、まったく詳しい者なのではありませんが、「バシャン」という名詞を聞くと、思い出すのは、『詩篇』第二十二篇の第十二節でしょう:
>多くの雄牛はわたしを取り巻き、
>バシャンの強い雄牛はわたしを囲み、
ここで「バシャン」と「牛」が出てきます。この「バシャンの雄牛」が、脂肪で肥え太った雄牛だとは思えないでしょう。
「バシャン」というのは、地名であって、モーセが、紫のカナーンにおいて、約束の地として獲得した土地の名です。現在のゴラン高原に当たるとされます。ここは、『旧約聖書』の他の箇所の記述などからしても、良質の材木がとれ、また肥沃な草地のある、牧場として理想的な場所だったようです。
従って、「バシャンの雄牛」は、良い環境で育った優れた強い雄牛のことだとなります。「バシャンの雌牛」は、では、脂肪で太った雌牛で、サマリヤの貴婦人を、貶めてこう言っているのかというと、どうも違うような気がします。
『アモス書』を、眺めて読んでみると、これは、「イスラエル」が神に反した行いをしているので、それを糾弾する文章にしか読めません。「イスラエルの人々よ、あなた達は、富み、おごり高ぶり、主であるわたしの言葉に耳傾けず、神であるわたしをないがしろにして、勝手放題なことをしている。その罪を自覚できないのか?」こういうメッセージを、色々と表現を変えて述べているとしか思えません。
そこに、「サマリヤの貴婦人」というような、特定の立場の者への糾弾の言葉が入っているというのは、いささか奇異に思えます。
そもそも、「サマリヤの貴婦人」などと、原文のどこにも書かれていないはずです。「バシャンの雌牛どもよ」という呼びかけがあるだけです。「雌牛」であるから、相手は「女」で、「サマリヤの山にいる」ので、「サマリヤの女」で、人民を苦しめる金持ち・貴族のようなので、「サマリヤの貴婦人」とは、勝手な想像のように思います。
参考URLは英文ですが、これは、カルヴァンの「アモス書」に対する注釈の英語翻訳文のようです。
ここでは、「バシャンの雌牛」とは、女のことではなく、「イスラエルの支配者である男たち」のことで、彼らが富と権力に肥え太っているのを皮肉り、また、軽蔑して、「バシャンの雌牛」だと、ディグレードして呼んでいるのだと注釈されています。
実際、雌牛が貴婦人なら、「サマリヤの山」にいるというのは、おかしいことになります。
カルヴァンの注釈では、本来、都市の邸宅のなかなどにいる者を、サマリヤの山にいる、とか、バシャンの山(バシャンは高原で山です)の雌牛だとか言って、ディグレードしているのだと言います。
『アモス書』第五章第二節は次のようになっています:
>おとめイスラエルは倒れて、
>また起きあがらず、
ここで、イスラエルが乙女であるのは、神との契約で、神の花嫁がイスラエル民族に当たるからです。「イスラエルの人々」は「乙女」だということになります。また、イスラエルの人々を糾弾し、皮肉り、貶めるため、「雌牛どもよ」というのは、納得が行く解釈だと思います。
検索エンジンで、「サマリヤ 雌牛 アモス バシャン」などと入れると、ヒットするページは四つぐらいになるのですが、そういうサイトの適当なURLを記し、そもそも、元のテクストの『アモス書』も見ていないように見えるのは、どういうことかという疑問もまた感じます。
>バシャンの雌牛どもよ
>適当なことを告げて
>カイサルの山にて収穫を集めることが
>それほどうれしいか
ともあれ、カルヴァンの注釈を読んで、「アモス書」をざっと読んでみて感じるのは、「バシャンの雌牛」は、「サマリヤの貴婦人」などではないと感じられるということです。それは、上に述べたように、おごり、富み、高ぶった、イスラエルの人々を、「肥え太ったバシャンの雌牛ども」と皮肉り、軽蔑して言っているのだと感じられます。
>Amos 4:1
>http://www.ccel.org/c/calvin/comment3/comm_vol27 …
参考URL:http://www.ccel.org/c/calvin/comment3/comm_vol27 …
この回答への補足
maris_stellaさん、 shota_TKさん、意見をどうもありがとうございました。
私なりの結論を書いておきます。
私は、アモス書4.1~4.3はshota_TKさんの言うとおり貴婦人を揶揄しているものだと思います。
cows of Bashan,,,(省略),,who say to their husbands, "Bring something to drink!" (whoはバシャンの雌牛にかかっています)
(Oxford Bible, college editionより)
ということで、夫がいる以上は妻のことなんじゃないのか、と思います。
仮にイスラエル人の男だとするなら、主婦である妻に家事をやらせるのが悪いことだとは思えません。
家事をやらない、動かない女が太るのも仕方がないし、いくら良質の牛であるバシャンの牛に例えられたからといっても、女性ならうれしくないでしょう。
(男がバシャンの雄牛、なら強くていいのかもしれませんが)働かずに筋肉質にもなりようがないので、やっぱり太っていた、ということでしょうね。
また、サマリヤの山にいる、という記述ですが、まずはバシャンの牛自体が山にいたこと、山にいる以上は地上を見下ろせる→他の人間(貧乏人や奴隷)を見下している、という風にもとれる、と思います。
貧乏人たちからの搾取など、不道徳(本能に従う、とshota_TKさんはおっしゃいましたが)な行いも、ものの善悪を知らない「牛」に例えているのかもしれません。
では、皮肉のために「有名」なはずの「バシャンの牛」を使ったのはどういうことか、と考えますと、有名であれば誰でも知っている、つまりブランド効果みたいなものが発生すると思います。
彼女たちは自分たち自身に「ブランド性」がある、と思っているのではないでしょうか。つまり、他の人間を虐げても「当然だ」というように、彼女たちが彼女たちのわがままな行動を正当化するのに役立っているのだと思います。
以上、太った外見、不道徳な行動、及びそれらを支える驕った態度(性根)などからアモスは彼女たちを「バシャンの雌牛」だと比喩した。
と結論に至りました。
私は聖書を読むのがこれがはじめてですし、キリスト教徒でもありません。
(聖書を批判する気で読んでいるわけではありません)
本当の結論はアモスに聞かないとわからないでしょうが、それは無理なので、自分自身が納得したこの辺で回答は締め切らせていただきます。
最後にもう一度、お二人ともありがとうございました。
とても参考になりました。
ありがとうございます。貴婦人ではなくって、イスラエルの男たちを、という発想も面白いですね。
確かに「バシャン=肥沃な土地であり、牛の生産で有名」(聖書の注)と書いてあるので、例えば日本で「神戸牛」に揶揄されていたら、本当に皮肉なのか?って思いますね(笑)
No.1
- 回答日時:
当時のサマリアの貴婦人たち(貴婦人だけではないと思います)が,
快楽をむさぼっていたからではないでしょうか.
参考URLに少し出ているようです.
参考URL:http://akashichurch.hp.infoseek.co.jp/am.html
ありがとうございます。
快楽をむさぼるのと「バシャンの雌牛」の関係は何でしょうか?
つまり、彼女たちの暮しが「バシャンの雌牛」のそれと似ていたから?
それとも、彼女たちの豊かさ(肥沃である:金持ちである?)を「バシャンの雌牛」のそれにたとえたのでしょうか。
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