不良債権処理と景気

Question

不良債権処理が進まない、といわれていますが、銀行が不良債権を処理できたとしたら、または銀行をつぶしてしまえば、景気は回復するのですか。
銀行の査定が更にきつくなって来る気もしますし、金というより、仕事がないので、うちみたいな中小企業はジリ貧という気がしてしょうがありません。
単に、銀行を悪者にしておいて、本質的はことから目をそむけさせられている、と感じているのは変でしょうか。
不良債権処理はどんどんやってもらって結構ですが、それよりも大事な今やるべきことっていうのはないんでしょうか。マスコミの論調は不良債権ばかりで、他に何も書いていない感じです。

税金もきついし、家はまだ十分高いし・・。会社の債務も家のローンも膨大に残っているし。
何か、経済的に説明いただけますでしょうか。

sukesan2 · Accepted Answer

＞不良債権処理が進まない、といわれていますが、銀行が不良債権を処理できたとしたら、または銀行をつぶしてしまえば、景気は回復するのですか。

景気が悪いから不良債権が出てくるのであって、景気回復なくして不良債権問題の根本的な解決なし、でしょう。もちろん、大銀行がつぶれれば経済的混乱は避けられないです。単に「混乱」で済めば良いですが。１銀行で国家予算以上の貸し出しをしているのですから。

＞銀行の査定が更にきつくなって来る気もしますし、金というより、仕事がないので、うちみたいな中小企業はジリ貧という気がしてしょうがありません。

益々厳しくなっています。金融庁の指導がいっそう厳しくなっているためです。
まさにそうだと思います。仕事がない、というのが問題ですね。


＞単に、銀行を悪者にしておいて、本質的はことから目をそむけさせられている、と感じているのは変でしょうか。

鋭いご指摘だと思います。不良債権の大元であるゼネコンや商社などが世間から非難されないのは不思議です。借りた金を返さないのが一番の悪ではないでしょうか。 本質は日本の経済構造の変化にどう政府が有効な手をうっていけるかということでしょう。

＞不良債権処理はどんどんやってもらって結構ですが、それよりも大事な今やるべきことっていうのはないんでしょうか。マスコミの論調は不良債権ばかりで、他に何も書いていない感じです。

この時期になぜそんなに急いで不良債権処理をするのでしょう。私は非常に疑問です。中国なんて比率で言えば日本の何倍も不良債権を抱えながら前向きにやっています。
それに景気対策が一番重要な不良債権対策なのに政府はそれをごまかして責任を銀行になすりつけています。
今やるべきことは規制緩和でしょう。農業や医療などを規制緩和するなど新しいビジネス機会を増やしていくべきです。それと政策を生産者サイドから消費者サイドにしていくべきです。それには政治家のリストラが不可欠だと思います。
マスコミは勉強不足なのか悪意があるのか・・。もっと前向きになってほしいです。批判だけが能ではないと思います。横並び報道も許しがたいです。

100Gold · Answer

不良債権が、銀行の信用創造機能を阻害しているので、それを解消して世の中のお金の回転率をあげる必要があります。そのための不良債権論議です。
しかし、不良債権対策=銀行の貸しはがしとして非難されて、そのたびにセットで中小企業対策を行い銀行に貸出ノルマを課しているので、不良債権は解消しようがありません。
不良債権処理とは不採算企業を淘汰して経済を再生させる焼き畑農業のようなものですが、当然痛みを伴うため積極的に足を踏み出せず、少しずつ壊死しつつあるのです。
まさに日落ちる国日本といった感じです。

kensaku · Answer

不良債権を処理すると、不良債権が無い国ができます。がそれがイコール景気がよい国であるとは限りません。ソビエト連邦は問題を解決したら国がなくなってしまいました。
不良債権処理は処理、景気回復は回復と別なことです。
国がすべきは、元気よく伸びようとしている企業や業界の成長をとめるような規制を緩和したり、海外からの安くて品質のよいものの輸入自由化などで、よいものを安く作れるようにすることでしょう。
お金持ちなのに借金大国の日本の景気をよくするには、お金を持っていても（先行きの不安感で）使わないお年寄りに、安心してお金を使ってもらうことでしょう。バリアフリーの家に建て返る費用が現在の半額になれば、みんな喜んで建て直すでしょう。ゼネコンにビルを建てさせるより、よほど長期間の仕事を作ることになります。

ryon2 · Answer

不良債権処理をしたら、処理された債務者は倒産するので失業者が増加し、景気は更に悪くなります。ただ、不良債権をそのままにしておいていいのかというとそういう訳にはいきません。政府としては景気が悪くならない程度に不良債権を処理しようとしていて苦労しています。よく言う「セーフティネット」というのは失業者を救うための対策のことです。
　一番いいのは「ある日目がさめたら不良債権がなくなっていた」というものなんですが、そんなことがあるわけありません。国が一番やるべきことは、よく分かりません。人それぞれの利害関係が絡むので人によって優先順位は違うでしょう（例えばゼネコンに勤めてる人は構造改革そのものに反対でしょう）。
　先ほども似たような答えを別の人にしましたが、経済を復活させる決定策など、ここで質問しても出てくるはずがありません。あるのならとっくに政府が実施しているはずです。

不良債権処理と景気

＞不良債権処理が進まない、といわれていますが、銀行が不良債権を処理できたとしたら、または銀行をつぶしてしまえば、景気は回復するのですか。

不良債権が、銀行の信用創造機能を阻害しているので、それを解消して世の中のお金の回転率をあげる必要があります。

不良債権を処理すると、不良債権が無い国ができます。

不良債権処理をしたら、処理された債務者は倒産するので失業者が増加し、景気は更に悪くなります。

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