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よく銀行が潰れそうな会社のために債権放棄を行っていますが、銀行にどんな利点があるのでしょうか?損をするだけとしか思えないのですが、教えてください。

A 回答 (3件)

潰れそうな会社に借金を全部返せと言っても、その会社が潰れてしまえば、銀行は借金を取り戻す事が難しくなります(ゼロかもしれない)。

倒産した会社が残った資産を売り払っても、まず従業員に対する支払い、次に材料やサービスを提供した会社に対する支払い等に充てられて、銀行は最後になります。

で、その倒産しそうな会社が、銀行の債権放棄のおかげで何とか生き残り、大幅な人員削減や経営方針の変更(採算部門への特化とか)で将来3年とか5年後には赤字体質させる事が脱却できれば、その時に見返りが来るわけです。
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一番大きなメリットは、税金面でしょう。


債権放棄をして貸倒損失を計上すれば、その分利益が減るわけですから、支払うべき法人税等も減ります。
事業税・住民税も含めた実効税率は40%くらいですから、100億円債務免除した場合、40億円くらい税金が減って、差引60億円くらいの負担になります。
キャッシュベースで見れば、債権放棄しなくてもどうせ回収の見込みがないわけですから収入の減はなく、税金で支払う金額が40億円減るメリットだけがあることになります。

もうひとつのメリットは、債権管理のコストが減ることです。
債権残高がある限り、取れないと分かっていても銀行としては催促しないわけにはいきません。
無駄と知りつつも回収の努力をしなければならないというのは、つらいことなのです。
そのための手間と時間をかけなくてもよくなるというのは、(特に担当者にとっては)大歓迎でしょう。
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もちろん全額を放棄するわけでなく,部分的なものです。

放棄することによって企業の利子負担が減り,収益性が高まって残りの債権が返ってくる確率が上がるメリットがあります。
また,会計上損金処理するとき,あまりに多額だと営業収益でカバーできないので,経営破たんして一度に処理するよりは有利です。
放棄するのは主にメインバンクですが,取引先の処理について多少自主的に損をかぶることで対外的信用を得る面もあります。
もちろん不景気な昨今ですから余裕のない最近の銀行は債権放棄により消極的になってきてます。
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