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こんにちは。
国連の安全保障理事会の常任理事国5カ国が保有する拒否権について質問します。

私にとって拒否権は、常任理事国(とくに冷戦期の米露)が自己中心的な考えで悪用してきたというイメージしかないのですが、
拒否権がこれまで、国際社会の平和にとってよい使われ方をしたことはありましたか?

また、もしこれからよい使われ方をするとしたらどのような使い方が予想されますか?

ご回答よろしくおねがいします!

A 回答 (5件)

大国を大国の扱いで、常時会議の場に置くためのシステム、それが拒否権です。


何か問題があり、国連が潰れた。
ということが起きていないことが、役に立ったことになります。
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拒否権の存在そのものが役に立っています。



仮に拒否権が無かったとしたら、15カ国のうち9カ国の賛成で意思決定されます。そうなると、世界的に緊張が高まった時に多数派が自分の意見を押し通しかねません。

例えば、西側諸国が結託して「東側諸国を世界の敵で殲滅する」という合意をしていたかもしれません。拒否権があるからこんな決議がテーブルの上に上がらなかっただけで、拒否権が無ければこのような決議で世界大戦になっていたかもしれません。

また、そんな組織であれば、そもそも世界中の国が参加すらしないという可能性もあります。西側諸国のアメリカ、イギリス、フランスと東側のソ連、なんともいえない中国が同じテーブルにつけたのはこの拒否権のおかげとも言えます。拒否権が無ければソ連なんて離脱していたのではないでしょうか。
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「良い使われ方」というのはすこしピントが外れた見方かもしれません。


拒否権は、使われて役に立つというより、存在すること自体に意義があるのだと思います。


否権があるから
* 大国は、安心して、問題を安保理に上げて話し合いをすることができる。
* 大国は、安保理が決めたことに反対しない。安保理が決めたことは、大国が率先して実行するので、安保理の決定の権威や有効性は高い。

拒否権がない場合、
* 安保理の決議は通るかもしれないが、大国は自分が反対した安保理の決定の実行に、積極的には協力しないだろう。大国が協力してくれなければ、決定事項を実際に実行するのは難しい。そんな決議を通しても、どうせ実際の問題解決には役に立たない。
* 自分が反対した決議が通ってしまったら、大国は「安保理が不当な決定をした」と主張するかもしれない。、影響力の大きな大国にそういう非難をされると、安保理の信頼性や有効性にキズがついてしまう。
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拒否権(ヴェトー)は古代ローマ共和国まで遡ることができます。


当時の拒否権は平民議会に与えられた特権のひとつで、元老院など富裕者や実力者が自分たちの都合の良い政治を行わせないように、平民が拒否をすると政策が実行できないというものでした。
今の日本の衆議院と参議院のねじれ現象は、参議院が平民会議と同じように実質的なヴェトーを有している状態といえます。(まったく同じということではありません)

その後、ローマが帝国化し皇帝に権力を集中させた際に、平民議会からヴェトーの権利を皇帝に移したのが、現在まで続いている拒否権のルーツになります。(正確に言うと皇帝の権利の1つに平民議会の議長職があったということです)
アメリカ大統領など、一人で国家の重要な決定をする役職では、議会との政策にズレが生じた場合に大統領が拒否権を発動し、大統領の政策を優先することができるようになっている国が多数あります。

拒否権があると、拒否をした人(国)に対して配慮した案を取る必要が出てきます。国家間の利害関係は複雑であり、中小国家がどんなにまとまっても、米ソレベルの超大国が資金的・軍事的に動かないと解決しないことが多いですから、拒否権が果たす役割も当然あるといえます。
また逆に拒否権を設定しなかったがゆえに、第一次大戦後の国際連盟は日本などの脱退により、崩壊して言ったといえます。

確かに米ソ冷戦時代は、拒否権を出し合うイデオロギーの対立が目深かったのですが、最近は協調路線を取る事も多くなってきていますし、なにより戦後、冷戦時代を経て60年以上も国連のテーブルに各国が着き話し合いをしているのが、拒否権の一番の功績だと思います。
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「よい使われ方」かどうかは、主観的な問題であって、


拒否権を行使する側から言わせれば平和のために使ったんだろうね。

だから、役に立ったかどうかは客観的に答えは出ないよ。
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