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JR在来線の特急・急行は、どちらかというと「『特急』のインフレ」のような気がします。

先日、仕事で米子~倉吉間を「特急スーパーまつかぜ」に、東京~銚子間を「特急しおさい」にそれぞれ乗車したのですが、お世辞にも「特別」「スーパー」という感じはしませんでした。

在来線の「特別急行」に超高速感、デラックス感を求めることに無理があるのでしょうか?新幹線は開業当初「超特急」と呼ばれていましたが、今やその高速ぶりもすっかり定着し、リニアの建設が現実味を帯びています。在来線の長距離列車は急行、新幹線は特急という具合にすみ分けることは無理なのでしょうか?

長距離列車の特急・急行の設定の仕方について教えていただければと思います。

A 回答 (3件)

>在来線の「特別急行」に超高速感、デラックス感を求めることに無理があるのでしょうか?



近年は在来線といえど普通列車が高速化し、電車で100km/hなど至極当たり前、120km/hというかつての特急並みの最高速度すら珍しくなくなりました(非電化でも95km/h出す所もある)。
そんな中で、特急の最高速度は130km/hで頭打ちですから、昔のように普通列車と比べて「物凄く速い」という感じは余り受けなくなってきているのだと思います(速い普通列車で高速感に慣れてしまったことも一因かも)。

もちろん、これ以上の速度、例えばほくほく線の「はくたか」のような160km/hくらいを出せば「超高速感」を体感できるかもしれませんが、「はくたか」は160km/h運転に際して車両や設備等に様々な高速化対応をした上に、運輸省(現在の国土交通省)から特別認可を受けてようやく実現したというくらいですから、技術的な問題もあって他の在来線に波及させるのは至難の業でしょう。

強いて言えば、非電化区間ではまだ「速い」と感じる余地はあります。
JR四国の振り子特急はかなりの曲線でも減速せずに走るので速くて楽しい、と知人が言っておりました。

なお、近年の在来線特急用車両は、一般車両と同様に製造コストも重要ポイントの一つとして設計されていますから、製造コストと二律背反するデラックス感が見られないのも致し方ないことなのかもしれません(昔の特急車両は、壁にアルミ化粧版を使用していたが、近年の車両はプラスチックのような素材生地そのままが内装になっているとか、横引カーテンがコストダウンで巻き上げカーテンになった等)。

>在来線の長距離列車は急行、新幹線は特急という具合にすみ分けることは無理なのでしょうか?
>長距離列車の特急・急行の設定の仕方について教えていただければと思います。

かつては、優等列車の代表格といえば急行であり、その上位の限られた「特別」な存在が特急でした。

これは、各駅停車の運行速度が現在とは比べ物にならないくらいに低く(線区によるが75km/h~85km/h前後)、また単線区間における列車の交換待ちや大規模駅での長時間停車(蒸気機関車が給水等で停車時間を要することの名残)などで所要時間もかかることが多かったことから、中規模駅のみを停車する急行でもそれなりに速くできたこともあります。

そうしてできたのが、遅い各駅停車に対し停車駅が比較的少なく速度が速い急行、さらに停車駅が少なく速くて豪華だが高価な特急(特急は最新鋭の車両が多かった)、という住み分け(設定)なのです。

ところが、この優等列車体系を一変させるきっかけとなったのが、1972年に登場した「エル特急」です。

この「エル特急」は、「数自慢、定時発車、自由席」を売り文句にして運転本数を従来の特急の数倍に設定して大増発を行なうと共に、全列車に自由席を設定することにより乗車機会を拡大(当時の特急は全席指定が多かった)し、さらに線区によっては割安なB特急料金の設定する等、従来の特急の概念を覆すような「特急」だったのですが、その後、エル特急の好評に触発されてエル特急以外の特急についても増発や自由席の連結が行なわれたこともあって、特急はかつてのような「特別」な存在ではなくなり、「特急の大衆化」が推し進められました(「しおさい」も登場時はエル特急でした)。

また、急行型車両が老朽化した際に、新しい急行型を造らずに特急に格上げしてしまったりするなど、経営状況が厳しかった国鉄が安易に行なった増収目当てにも等しい急行廃止・特急増発が更なる急行の退潮に拍車をかけます。

列車の運行速度も向上し、料金不要の快速が急行に匹敵するような所要時間を叩きだし、さらに特急の停車駅が増えて利便性が向上し急行との差が少なくなると、その間に挟まった急行は急速に存在価値を失っていき、そしてその行き着いた先が、各駅停車だがそれなりに速い普通列車、料金不要だがかつての急行に匹敵するくらい速い快速、長距離着席利用の為の特急、という現在の住み分けなのです。

言い換えると、かつての急行が現在の快速、かつての急行が現在の特急もしくは新幹線といった感じになるのでしょうか。

もちろん、現在の特急を急行に格下げすることは可能か?といえば「物理的には」可能ですが、格下げすれば料金差から大幅な減収は必至ですし、かといって料金据え置きで名称だけ急行にするのであったら名称変更の手間の分だけ余計な費用がかかります。
車両も「特急用」として作ってしまっていることもあり、鉄道会社にとって「経営的には」急行化は不可能といっていいでしょう。

また、新幹線は昔は超特急などといわれていましたが、これは新幹線自体が特殊な存在だったからであって、現在のように新幹線が珍しくなくなった状態では新幹線は在来線の特急と同等の存在といっていいものです。
新幹線と並行する在来線の優等列車が廃止されていることもあるので、新幹線=特急、在来線特急=急行とするのも無理がありますね。
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この回答へのお礼

詳細なご回答ありがとうございました。
>ところが、この優等列車体系を一変させるきっかけとなったのが、1972年に登場した「エル特急」です。
・なるほど。「エル特急」の出現で一変してしまったんですね。
>また、急行型車両が老朽化した際に、新しい急行型を造らずに特急に格上げしてしまったりするなど、経営状況が厳しかった国鉄が安易に行なった増収目当てにも等しい急行廃止・特急増発が更なる急行の退潮に拍車をかけます。
・そうなんですよ。安易に「特急」に格上げしてしまった結果、急行の存在意義が見えなくなってしまった気がします。
>格下げすれば料金差から大幅な減収は必至ですし、かといって料金据え置きで名称だけ急行にするのであったら名称変更の手間の分だけ余計な費用がかかります。
・確かにおっしゃるとおりですね。費用対効果がありません。
ただ、私としては、特急だろうが急行だろうが、速達性の高さは当たり前なので、原点(急行→自由席主体、特急→指定席主体)に立ち返って、自由席主体の「特急」は急行へ格下げした方が、実態(イメージ?)に合う気がしています(私だけのイメージでしょうが。笑)。

お礼日時:2009/04/28 12:56

え~・・・「スーパーまつかぜ」は思いっきり速いですよぉ。


http://www.jr-odekake.net/eki/time_05/train/1627 …
http://www.jr-odekake.net/eki/time_05/train/2873 …
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=87075
http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E8%A5%BF%E6%97%A …

本気で「高速化」した路線の、本気で突っ走るための車両を「遅い」
と言われるなら、非電化の在来線特急は全て不要、という話になるん
ですけど・・・そういうコトなんですか?

つか、そういう「目」になってるんですね・・・世間が。
鉄道なんて不要・・・という。悲しいことですけどね、仕方ないか。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。「スーパーまつかぜ」は速かったんですね。失礼しました。ただ、スピードだけであれば「急行まつかぜ」というネーミングで十分だと思います。

もともと「急行」は自由席主体、「特急」は指定席主体でした。「スーパーまつかぜ」は全2両編成のうち、指定席の乗客はゼロで、全員(といっても10名前後でしたが)自由席でした。「スーパー」の意味もよく分かりません。

例えば「しおさい」「あやめ」はほとんどが自由席です。
http://www.jrchiba.jp/railinfo/train/shiosai_aya …
「踊り子」のように指定席主体であれば「特急」を名乗っても納得がいきます。
http://www.izukyu.co.jp/guide/guide3_4_10.html

指定席と自由席の割合を基準に、指定席が過半数を占めている列車を「特急」、それ以外を「急行」で十分のような気がするのです。いささか特急のインフレのような気がしてなりません。特急と急行では料金体系が異なりますので、JR各社の収益増加のために特急だらけになったのでしょうか?

補足日時:2009/04/28 10:17
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5% …

準急よりも遅い特急があっても、いいそうです。
特急は単に速いだけではないようです。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございました。準急よりも遅い特急はナンセンスですね(笑)。

補足日時:2009/04/28 10:17
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