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ちょっと気になったのでお聞きしたいのですが、うつ病の方でテオドール(気管支拡張剤)を服用している、またはしていた方っていらっしゃいますか?
ネットでテオドールが脳に障害を与える、という書き込みがあったので、ちょっと怖くなってきちゃったのですが…

A 回答 (1件)

精神科医です。

(精神保健指定医、医学博士)
必ず主治医の指示を仰いでください。一般的なことを回答します。

テオドール(テオフィリン)は、気管支喘息治療に使用しますが、あなたの仰せのように脳障害が起きたという症例があります。
発熱時と痙攣癲癇の既往症がある子供が使うときは注意が必要と喚起していて、使用時も血中濃度を適正にしておかなければなりません。

テオフィリンがなぜ喘息で使用されるかというと、気管支を拡張し炎症を抑える作用があるためです。
テオフィリンの血中濃度によっては、その作用が異なります。
気管支拡張作用  10μg/ml以上
抗炎症作用    10μg/ml以下

さて、あなたが心配されている副作用ですが、2005年の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」では、テオフィリンは、乳幼児(5歳以下)では他の薬が効かない場合にのみ使用することになりました。

ここで、テオフィリンの副作用ですが、テオフィリンは肝臓で代謝され、その代謝の程度は年齢や個人の差によって異なります。つまり、人によっては血中濃度が上昇して副作用が出やすいということです。

多い副作用としては、悪心・嘔吐などの胃腸症状や、興奮・食欲不振・下痢・不眠などが挙げられます。また血中濃度が高いと、頻脈や不整脈などの心臓への影響、そして、現在問題になっている「痙攣」を引き起こします。これを「テオフィリン関連痙攣」と呼びます。痙攣を起こすと、重篤な後遺症を残したり、場合によっては死に至ります。このテオフィリン関連痙攣は、乳幼児(5歳以下)に多く報告されています。

・熱性痙攣を含めて、乳幼児は痙攣を起こしやすい
・乳幼児は、テオフィリンの代謝の程度に個人差があり、血中濃度が高くなる可能性が高い
・発熱などがあると、テオフィリンの代謝が悪くなるので、この時期は発熱しやすい
・抗生剤などの薬物によっては、テオフィリンの代謝が悪くなることがある

現在の報告では乳幼児が多いですが成人のケースもあります。
その中で、テオフィリンに替わっていく薬剤として、ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン・キプレス・シングレア)や吸入ステロイド薬(フルタイド・キュバール)といった薬があります。

向精神薬の禁忌に関しては、一般的な抗うつ剤、抗不安薬では事例はありません。しかし、飲み合わせの悪い薬剤もありますので、医師に必ず相談してください。
成人の場合は、極度に神経質になる必要はないけど定期的な血液検査、尿検査などが重要です。
精神科医と同時に呼吸器科の医師とも良く相談なされてください。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
私は現在、ぜんそくは完治しましたが、うつ病を患っております。
高校に上がるころまで、テオドールを服用していて、それがうつ病に関係してはいないかが不安になり、質問させていただきました。
物心ついた時からテオドールを服用していて、不眠や手足のしびれ、時折ボーっとしてしまう(口をあけたまま宙を見ていたりしている)など、気になる点がいくつかあったので…。
昔、血中濃度などについて、(当時の)主治医から副作用が起こることがある、と注意された覚えがあります。
現在テオドールの服用はしていませんが、当時の副作用が、現在まで付いて回っているのではないかと不安です。
お忙しい中、ご助言いただきありがとうございました。

お礼日時:2009/07/10 04:30

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