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現在クルーグマンミクロ(P385)を読んでおり、以下の内容がわからなくて困っております。
(本文)「産業間を移動できる資源は労働のみで、すべての生産者が同じ労働市場から労働者を雇用する経済を想定してみよう。(補償差額などの複雑な要因は存在しないとする)そして、消費者が現在の経済が生産している数量よりも多いとうもろこしと、少ない小麦を好むようになったとする。このとき、小麦生産からとうもろこし生産に労働力が移動することで経済は消費者の欲求を満たすことが出来る。…なぜなら消費者の支払い意欲額を比較すると労働者を1人減らすことで減産される小麦に対する支払い意欲額よりも労働者を1人増やすことで増産されるとうもろこしに対するそれのほうが多きいからだ。…追加的なとうもろこしに対する消費者の支払い意欲額が、小麦に対するそれより多きいとき、
Pcorn×MPLcorn > Pwheat×MPLwheat が成立する。」

ここで限界性産物価値は追加的に生産される生産物の価値であるということはわかるんですが、それが消費者の支払い意欲額とどう関係して最後の不等式が成立することになるのかがわかりません。(消費者の支払い意欲額というのは財市場における需要曲線に対応する価格のことだと思うんですが…
財市場は既に均衡しているのでは???それとも均衡してない状態なのか???)
 だれかお詳しい方是非とも教えて下さい!!!
 宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

まず状況を確認。


・とうもろこしは市場で不足状態
・小麦は、はっきりいって余った状態(現在の生産量より少ない量でいいと言っているので)
ということは市場は均衡状態ではないということです。
均衡状態でないから労働力を移動し、財の供給量を最適にしようとしています。
またこの場合、供給量は即座には調整されません。
供給量の調整は労働供給量の変化でしか調整できないと設問。
供給曲線は考えないほうがわかりやすいかもしれません。

ここで小麦への労働供給をとうもろこしへと回す。
もちろん小麦の生産量が、市場の需要量を下回っては意味がありません。
当然小麦の生産量、供給量は減り、価格は上がります。
しかしながら市場に小麦は十分足りている状態なので
価格の上げ幅はわずかでしょう。

とうもろこしは当初不足の状態でしたので、小麦とは逆に
供給量は増え、価格は下がります。

ここで各財の需要曲線グラフは反比例のような形であることが推測できます。
とうもろこしは不足状態なので、現在のグラフ上の(価格、数量)の点は 左上 にあります。
供給量が上がれば価格は大きく下がり、消費者余剰も大きく増えます。

小麦は 右下 にあり、
供給量が減っても価格上昇分、消費者余剰減少分とも
とうもろこしと比べて小さいです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。内容を理解するのに手間取りまして。
おかげでようやくわかりました。回答有難うございました。

お礼日時:2009/08/18 09:27

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