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統計にもとづいて、これは良い、とか、良くないとかを決めるのは、自然だとは思います。
ただし、その統計の出し方次第では、狙っていた結果にならない気もするので質問しました。
2つ、例を挙げます。
1:「芸能人の離婚率」
風潮として、芸能人は離婚が多い、と言われます。
言わば「統計」からの話なのでしょう。
では、「芸能人全員の離婚率」と「芸能人以外の国民全員の離婚率」を比較したなら、分かりやすいのに。
2:「飲酒運転の事故率」
これも多いとされてます。
では、「飲酒運転の事故率」と「シラフ運転の事故率」を比較すれば納得いきます。
*
もしくは、「飲酒運転の事故率」と「「飲酒運転したけど事故しなかった率」
■
少しひねくれた考えなのは自覚します。
「統計からして、こうである」と断言する人に、ある種の誘導や、目的の結果に結びつく、統計の出し方があるように思えるので。
あえて不利な統計方法でも、同じ結果なら、さすがです、認めますし、説得力も増すのではないでしょうか。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
anikimaeさんの言われていることは、統計の出し方の問題ではなく、「どの統計を取るか」「その統計からどのような結論を導き出すか」の話。
ちなみに質問文の1と2については一般的に正確な統計データから主張している人は少ない。1は体感的なもの。2は科学的なもの。
仮に統計を取るのであれば、
(1)芸能人の離婚率
芸能人という群と一般人という群の2群を設ける。各群は統計的に有意となるサンプル数を無作為抽出する。その中でお互いの離婚率を計算して、その差が有意かどうかを分析する。
なお、この際に問題になるのは芸能人の定義など。レースクイーンは芸能人か?地方ローカル局の1コーナーに出ている程度は芸能人か?このあたりを芸能人に含むか、全国区で名前が売れているような人だけにするかで「芸能人群」の属性が大きく異なる。
(2)飲酒運転の事故率
>「飲酒運転の事故率」と「シラフ運転の事故率」を比較
>すれば納得いきます。
「飲酒運転がしらふより事故率が高い」と主張したいのであれば、集計が難しいがその通り。しかし、そのデータがあっても飲酒運転を無くそうと言う主張はそれだけでは不十分。仮に飲酒運転の方がしらふより5倍事故率が高くても、事故の内容次第では違うかもしれない。
○飲酒運転
1万人中200人が事故(軽い事故199件、死亡事故1件)
○しらふ運転
1万人中40人が事故(軽い事故10件、死亡事故30件)
このような結果になったら飲酒運転の方が事故率が高くても危険とは言い切れない。危険かどうかの判断には、事故率だけでなく、事故の内容の分析が必要。(なお、実データでは事故に占める死亡事故の割合を見ると飲酒運転は死亡事故になる確率は高い傾向がある)
>もしくは、「飲酒運転の事故率」と「「飲酒運転したけど
>事故しなかった率」
これは無意味。
飲酒運転の事故率が5%とすると、飲酒運転したけど事故しなかった率は95%。これで高いか低いかは分からない。高い低いという判断にはベンチマークが必要。
>少しひねくれた考えなのは自覚します。
ひねくれてない。多い少ないを比較するには比較対象と比較することは統計の基本中の基本。両群のサンプリングが無作為化されていることや十分なサンプルサイズも当然統計の基本。
>公人の発言であれば、私の提示したような「逆目線の統計」も、
>要求されたら提示するのが、フェアですね。
だから全く逆目線でもない。統計の基本中の基本がなっていないデータを示されたらそのデータにそれを示すだけの価値は無いと言うのは当然。
>色々踏まえると、統計を基に、論じて良いものと、論じて
>悪いものって、はっきりしてきますね。
ちょっと違う。統計を使うのが悪いのではなく統計の使い方が悪い。正確には正しい統計を使っていない。
パンと犯罪の例は、まずベンチマークとの比較がない。本当の統計ならば、非犯罪者との間に統計的に有意な差があると示さないといけない。そして有意な差があったとして、今度はそれがただの相関ではなく因果関係であることを示す必要がある。それが統計の正しいやり方。
だから、この例は統計を基に論じては悪いものではない。統計を使わずに統計"もどき"を使っている例。統計を使えばちゃんと議論できる話。
ありがとうございます
目からウロコでした。
非常に「なるほど感」に溢れた解説、ありがとうございます。
日常に見聞きする情報が、私からすると一見「統計」をもとにしていそうでも、意外にも統計をもとにしていない場合もあるのですね。
今回の質問では、無意識に、扱いやすい2例を挙げてしまったようです。
特に、2の飲酒などは、そうか、統計ではなく科学的な実験での結論か、と。確かにそんな実験をテレビで見ました。
他、各所でいちいち納得です。
視野が広がりました。
蛇足ですが、
逆目線フェチなわけではないですが、違った切口の見解って、するのもされるのも好きです。
もちろん「さらに逆」みたいな要素への警戒も忘れませんが。
No.6
- 回答日時:
こんにちは
anikimaeさんが例に上げたのと同じような話で、多摩ニュータウンの高齢化率の問題があります。
Wikipedia:永山 (多摩市)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%B1%B1_ …
によれば、全国や東京都の高齢化率と比較して、けっして高齢化率が高い地域ではないそうです。だけど、高齢化の進んだ地域としてマスコミに取り上げられることが多ですね。
他の地域と比較することなく、この地域の高齢化率だけを切り出し、何十年か前の統計と比較して、高齢化が進んでいることを問題とするような使い方をされていることがあります。
問題は3つあると思います。
(1)調査の問題。(2)使い方の問題。(3)理解する側の問題
(1)や(2)の問題は、他の方が詳しく回答して下さっていますね。
あとは(3)の問題。
提示された統計データに対して「感覚的に正しい」と感じるとそれ以上疑うことをやめてしまう人。数字やグラフが出されただけで思考停止して盲信してしまう人が多いと思います。そういう人が多いからこそ、適当な調査や恣意的な統計の使い方がまかり通ってしまうのだと思います。
anikimaeさんのように、ものごとを正しく理解するため疑って掛かるということは、決してひねくれたことではないと思います。理解する側がもっと賢くなれば、(1)や(2)の問題も減っていくかもしれません。
No.4
- 回答日時:
統計、取り方によって結果を変えられる、というのはその通りです。
これはごまかし(たとえば、意図しない回答/結果を捨てる)、とも違います。統計の取り方は正しいけど、意図する結果を導き出すことは可能な場合もある、ということですね。
また、正しい統計を取ろうとしたけど間違ってしまった例もあります。たとえば、電話の普及率が低い時代に電話によるアンケートを行い、本来の結果とは大きく外れた、というのがあります。電話所有者が裕福な人に限られ、考えも保守的な人が多かったことによるものでした。
ある統計学者の講演で、政治家が“○○という結果を出したいが、どのような方法で統計を取ればよいか(統計学者に)聞きに来た“という話をしてました。
私の思いつく例ですが、街頭アンケートで渋谷で行うのと巣鴨で行うのと、あるいは秋葉原で行うのでは結果が大きく違ってくるかもしれませんね。
別の方法として、統計的に○○件のデータ収集が必要、とされるケースで意図的に少なくするとばらつきで本来は正しくない結果になることもあります。出したい結果の例だけを紹介するとごまかせますね。
ちゃんとした統計、やり方も含めてきちんと提示しているので、こういうのは信頼できることが多いと思いますけど・・・。
ありがとうございます
日々、統計に基づいた話を耳にしますが、(やはりひねくれてるのか)反射的に逆目線の取り方をイメージしてしまうのです。
先日、交通安全講習とゆうものがあり、警察の人を迎え、講習を受けました。
「老人歩行者」の事故が多いと。
まさに統計なのでしょう。
だからドライバーは注意せよ、って。
これは逆目線とは違いますが、老人歩行者の事故が多いとゆう統計結果から、まず結びつく事は、ドライバーが云々ではなく、老人歩行者に原因があるとしか思えないと。
統計を材料にしたからこうゆうことになるんですよね。
これも統計の扱いミスじゃないかと思います。。
No.3
- 回答日時:
ご指摘の通りだと思います。
統計は、様々なウソを語ることもできるし、印象操作も可能です。
都合の悪いデータを取らなかったり、例えばアンケートの際に、質問の仕方を変えることで特定の方向に誘導するようにしたり、元々バイアスのかかった人にしか聞かなかったり、サンプル数が少なすぎたり、と言うのはよくあります。
また、同じ結果でもグラフの目盛や数値から割合に変えるなど表示を操作することで、本来は大きな違いなのに大したことがないように見せたり、逆に小さな違いを大きなことのように見せたりも出来ますし、いろいろな所で使われています。
統計を皮肉ったジョークもあります。
有名なところでは、「犯罪者の98%はパンを食べている」とか「犯罪の990%は、パンを食べてから24時間以内に起きている」とか。
一酸化水素(DHMO)なんかも似た部分があるかもしれません。
ひねくれた考えでは全くありません。
むしろ、盲目的に統計を信じる方が危険です。
数字を出されると納得しやすくなりますが、「この統計、おかしくないか?」と信じる前に疑問を持つのは大切だと思います。
ありがとうございます
なるほど、「都合の悪いデータは取らない」とゆうのが常套なのですね。決めつけたくはないけど、心理(心情)ですね。
パンの話、面白いですね。
対称となるのは「パンを食べたけど犯罪を犯さなかった率」ですね。
■
色々踏まえると、統計を基に、論じて良いものと、論じて悪いものって、はっきりしてきますね。
(統計で話すべきものも確かにあるはずですから)
内容によって「統計の話ナシ」みたいなシバリを決めるか、
公人の発言であれば、私の提示したような「逆目線の統計」も、要求されたら提示するのが、フェアですね。
誘導合戦や、出し方次第合戦は、いらんですね。
「よっ、出ました統計話!」みたいに。。
反面、これが定着したら、ずるいヤツが減るけど、昨今の「禁止ブーム」に拍車がかかりそうですね。
No.2
- 回答日時:
質問者様に賛同します。
質問者様はちっともひねくれてなんかいないと私は思います。
正しい態度で統計数字を見ようとしてらっしゃいます。
本来は
>「芸能人全員の離婚率」と「芸能人以外の国民全員の離婚率」
>「飲酒運転の事故率」と「シラフ運転の事故率」
を比較して結論を導くべきなのです。
本来比較すべきものを比較すると自分の望む結論が出ない場合に、わざと比較をしないことが多いようです。
比較の結果ではなく、ただ単にたとえば「80%」とか数字を出されただけで「多いなあ」と勘違いする人が残念ながら多いのです。
#
蛇足ですが、
>「飲酒運転の事故率」と「飲酒運転したけど事故しなかった率」
これは
1-(飲酒運転の事故率)=(飲酒運転したけど事故しなかった率)
なので、比較する意味がないですね。
ありがとうございます
後半の「1- 」の式が、よくわからなかったのですが、
「飲酒運転の事故率」に対し、
「飲酒運転したけど、無事に事故せずに済んだ率」←これは自己申告しない限り、出てこない数値かと思いますので、
全体を「1」としたいけど、全体つまり「飲酒運転をした数」の出しようがないかと。
ですのでこれに関しては、架空の式になるのは承知でしたが、
考え方として、恐らく「飲酒運転したけど事故らなかった率」のほうが、圧倒的に多いと推測します。
しかし、この出し方は、アンフェアな要素があるのも自覚します。
No.1
- 回答日時:
質問の趣旨が判りづらいですが、
19世紀末の英首相ベンジャミン・ディズレーリは、「嘘は三つに分けられる。ただの嘘、大嘘、そして統計」とおっしゃっています。
ありがとうございます
言葉が足りなかったですね。
私の提示した統計方法で出した場合、
案外、一般人のほうが離婚率が多いのではないか。とか
飲酒かシラフかだけで語ってしまうと、シラフ運転のほうが事故率が高かったりして、、
なんて思ってみたわけです。
あとは、飲酒運転の何割が事故をしたのか、とゆう発想で、案外0.2割とか、とんでもなく低い結果が出そうで、飲酒運転撲滅にとってはこれこそ不利な統計ですから、モチロンこれを隠した所で話は進むでしょうし、目的(飲酒運転撲滅)は良いんですよ、ただ、統計の取り方ひとつなら、統計は論者にとっての武器にはならないなと。
私の提示した統計数値が分かれば、もっと具体的なのですが。
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