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当時 江戸時代の日本の金は安く、大量に海外に金が出て行ったらしく
それを食い止めるための『海外に出て行く金を減らす』
というのが目的で、幕府は金貨の質を大幅に下げた(改鋳)とテキストに書いてあるのですが、今ひとつ腑に落ちません。

・『金貨に含まれる金の量を半分にすると、その金で買えるものも、元の半値分になる』とも書いてあります。
これは『額面』ではなく『金貨』自体に価値がある構造になっていて、現代の貨幣制度とは異なっているということでしょうか。

金貨の価値が下がると物価が高騰するということは分かっていますが、海外に出て行く金の量を減らすことと直接に繋がるのはよく分かりません。
金貨に含まれる金の量を減らす→金貨の価値が金を減らした分だけ相応に下がる→海外に出て行く金貨1枚あたりの金の量は減っているが、それに応じて積む枚数も増えるので 結局は同じ金の分だけ出て行く

外国人が日本の商品を買いまくる→日本では品不足で物の供給が減るので物の値段が高くなる→改鋳して更に物の値が高くなる(だけ)

こういうことではないのでしょうか。

すでに海外の貿易商人に日本の改鋳する前の金貨が大量に回った後に改鋳をし、外国商人から日本の商品と引き換えに、改鋳前の金貨を大量(枚数的に)に通貨としてもらうということも考えてみましたが
良質な金貨の回収はできますが結局は無意味ですし・・

これはそもそも改鋳前の金貨・改鋳後の金貨を区別して使っていたかによりますかね?
もし区別せずに、「金貨一枚の価値は~円分です」。ということにすれば、海外商人に回った良質な金貨を大量に回収して、それに含まれる金を
抽出・再利用..などで金不足を図れそうですが。。

金貨に含まれる金の量を減らし、かつその金貨の価値を減らさない限りに、金が流出する絶対数は減らないと思うのです。
腑に落ちないので、詳しい方はぜひ回答をお願いします。

A 回答 (3件)

問題は、銀と金の交換比率が、世界と日本で違ったということです。



よって、幕府は金貨の価値をおとし、銀貨と金貨の交換比率を世界並みにしようとしたわけです。

しかし、グレシャムの法則にのっとって、実際はご存じのような結果となり、失敗しました。
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通貨は経済規模にあった流通量がないと、にっちもさっちもいかなくなる。


経済の主体が農業であれば、農産物そのものを貨幣単位にすればいい。
それが、江戸時代初期の石高制度。
金なんてのは贈答用であります。実経済とはあんまり関係ない。

んで、徳川の世も平和が続くと、農業以外も発展する。毎年生産される米=お金が経済規模の発展に間に合わなくなる。
流通させる貨幣量を増やさないと、経済規模に合わせて。
ということで、改鋳が行われます。
経済規模に合わせた貨幣流通量の確保です。
えーと、つまりこれは、現在の管理通貨体制といっしょです。
一万円札の製造コストは19円ですが、価値は一万円。小切手はもっと製造コストと価値が違ってきます。

海外への金の流出対策は、新井白石による「俵もの」輸出となります。地下資源の代わりに毎年再生産できる海産物にしようというもの。
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背景として少なくとも以下があります。


[浪費の果て]
・幕府が歴代将軍家の浪費で金蔵が空になったこと。
・金を生む手品として金貨の改鋳を思いついたこと。
  何回かやっていますが、いつ誰がどのくらい 等はお調べ下さい。
  金貨ばかりではなく、庶民の使う銭(ゼニ=原則は鉄銭)や小粒(銀=秤量貨幣)
  の改鋳の許認可で、幕閣が裏金稼ぎもしています。
[外貨との交換レート]
・日本では金ばかりでなく銀が経済の重要な位置を占めていたこと。
・西欧は金本位制で金の需要が圧倒的だったこと。
・メキシコ銀の価値が貿易代価の決済で一定の位置を占めていたこと。
・結果、相対的に日本の金が安かったこと。
・特に幕末の開国以降は、米国主導で金・銀交換レートの設定が行われたこと。
・日本に不利で歪んだ仕組みであったこと。
・英国は金・銀交換レートの設定にあたり、米国版を踏襲したこと。
・幕府は制度の正常化よりも金貨・銀の改鋳で対応を試みるも、理解を得られなかったこと。
・米国の公使ハリスが私腹を肥やすため制度の改正に徹底抗戦したこと。
とりわけ、幕末の惨状は甚だしく、幕府倒壊の間接的ながら重要な因となっています。
この間の詳細は、『大君の通貨』副題-幕末円ドル戦争- 佐藤雅美 文春文庫に詳しいので
是非一読をお奨めします。
 *ハリスがいかに人として汚かったか、素性がいかがわしいか、米国国会や大統領府に
  如何に嫌われていたか。
 *一方で英国公使オールコックが不当な通貨条約内容に気付き、英本国の指導の下に
  見解をレポートし、ハリスを弾劾した経緯。
 などにも触れています。
 *日本の役人が、額面>実質価値 (すなわち兌換性の無い政府保証の概念)の貨幣を発行し
  英米に通用させる試みをして紛糾したが、当時西欧の常識を外れた画期的発想であった。
  但し後になってからこのことの意味に気付いた。
 といったエピソードもあるようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2009/09/10 02:05

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