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先日、鳩山民主党代表は、2020年までの温室効果ガス削減の中期目標について「1990年比25%削減」を目指すと明言しました。

1990年比25%減とは、気温およびCo2濃度に換算すると、どれくらいの削減(減少)に当たるのでしょうか?

A 回答 (4件)

 炭酸ガスの排出を25%削減しても、温暖化の防止、緩和には全く貢献しません。

地球温暖化と炭酸ガス濃度の上昇は無関係だからです。
 1896年にアレニウスは炭酸ガス濃度が2倍になると気温が5~6度上昇すると主張しました。1865年に炭酸ガスが温室効果ガスであることを発見したチンダルは、実験で炭酸ガス濃度を2倍にしても炭酸ガスによる吸収が増えないことを明らかにし、当時の炭酸ガス濃度以上に炭酸ガス濃度が増えても温室効果が高まらないことを証明しました。

 温暖化炭酸ガス原因説では、炭酸ガスには温室効果があり、現状よりも濃度が高くなると、炭酸ガスによる地表からの放射の吸収が増えて、地球から宇宙に出て行く放射が減少するから、温度が上昇すると説明されています。
 しかし、炭酸ガスに温室効果がある所までは合っていますが、その後の部分は間違っています。炭酸ガスは、地表からの地球放射のうち、吸収可能な波長15μmの赤外線をものすごく強く吸収します。わずか1mで9割以上、5mで98.4%、10mでは100%吸収します。
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱の赤外線吸収率(Petty)
 現在の炭酸ガス濃度は390ppmですから、わずか百分の1の3.9ppmしかなくても、波長15μmの地球放射は1000mの高さまでで全部吸収されてしまいます。
ということは、温室効果の大きさはゼロと3.9ppmの間には明らかな差がありますが、3.9ppmと産業革命前の濃度280ppmとの間、280ppmと現在の390ppmの間、390ppmと2倍の780ppmの間に温室効果の差はありません。
 実際に炭酸ガスが吸収できる15μmの波長では、地球放射と同じ大きさの大気放射が観測されていて、地表から上向きに出た地球放射はすべて炭酸ガスに吸収され、周囲の空気を暖めることなく、再放射されて大気放射として地表に戻っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke0 … 近藤純正先生のHPの図 3.5
http://www.aist.go.jp/ETL/jp/results/bulletin/pd … 大気放射スペクトル測定例

 15μmの波長では炭酸ガスに吸収されずに宇宙まで出て行っている地球放射は全くありませんから、炭酸ガスの濃度が高くなっても、炭酸ガスによる吸収は増えませんし、温室効果も増しません。炭酸ガスはすでに温室効果を100%発揮済みであり、これ以上の温室効果は発揮できません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1% … 大気通過後の放射スペクトル分布 
 水蒸気と炭酸ガスの吸収波長の地球放射は全て吸収されてしまうため、宇宙まで出て行けない。地表からの地球放射のうち、宇宙まで出て行き、放射冷却を生じるのは、どの温室効果ガスにも吸収されない大気の窓領域の波長の部分のみ。

 炭酸ガスよりもはるかに広い吸収波長域を持つ水蒸気も吸収可能な波長の赤外線を全て吸収し、同じ大きさの大気放射として地表に戻していますから、現在以上に水蒸気濃度が高くなっても、温室効果は増大しません。平たく言うと、15μmの炭酸ガスの吸収波長と水蒸気の吸収波長域では、地表からの地球放射と大気から地表に向かう大気放射が同じ値であるため、放射冷却は全く生じません。
 大気の窓領域の放射をふさいだ場合(対流圏オゾンの増加)のみ、温室効果が増大します。

 炭酸ガス濃度が増すと、15μmの吸収波長域が長波長側と短波長側に広がるから、温室効果が高まるとの主張(地球温暖化懐疑論批判、地球温暖化懐疑論へのコメントVer.3)がありますが、それは水蒸気が存在しない架空の世界での話で、実際の空気には炭酸ガスの50倍近い水蒸気が含まれていて、広がるはずの波長域と吸収波長が重なっています。従って、広がるはずの波長域は水蒸気によって既に吸収されてしまっていますから、炭酸ガス濃度が増しても温室効果は高まりません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1% … 大気通過後の放射スペクトル分布

 炭酸ガスに一度吸収された地球放射は半分が上向きに再放射され、炭酸ガス濃度が増すと、吸収と再放射を繰り返して宇宙へ出て行く距離が増すから温室効果が高まるとの主張がありますが、地表では15μmについて上向き地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が観測されています。
 従って、炭酸ガスが吸収して上向きに再放射した分は吸収と再放射を繰り返し、結局、全部下向きになって地表に戻ったことになります。15μmの地球放射と大気放射の差引はゼロで、宇宙に出て行く放射はありませんから、上記の主張は誤りであることがわかります。

 成層圏のような低温低圧の高空は未飽和だから、炭酸ガス濃度が増すと、温室効果が高まるという説がありますが、人工衛星からの観測では炭酸ガスが吸収可能な波長15μm(波数670/cm)について、気温-53度(220K)の成層圏下部からの放射をとらえています。
 0.1気圧では、わずか1mの空気柱でみると吸収は未飽和でも、実際の成層圏下部の厚みははるかに大きく、数十m、数百mの空気柱で考えると、吸収は飽和していますから、炭酸ガス濃度が高くなっても、温室効果は高まりません。
 また、地表からの15μmの地球放射は高さ10m未満で全て炭酸ガスに吸収されていて、成層圏下部まで届いている15μmの地球放射は存在しません。成層圏下部は炭酸ガスが赤外線を吸収する所ではなくて、-53度の空気に含まれる炭酸ガスが15μmの赤外線を放射する所です。
http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05 …
http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱、0.1気圧での炭酸ガスによる赤外線の吸収スペクトル(1.で既出)
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taiki … 太陽スペクトルと大気の吸収の図 炭酸ガスは高度11kmでも15μmの吸収率100%

 温暖化は1900年代後半の、8000年ぶりという極めて活発な太陽活動によるものです。過去400年で見ても1900年代後半の太陽活動は最も活発です。太陽活動の気温への影響のタイムラグ(時間的遅れ)は15年位であり、太陽活動の低下の影響は2015年頃から出てきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD% … 太陽変動 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1% … 400年間の太陽黒点数の推移
 20世紀の太陽活動の変化による光の強さの変化は0.2%ですが、0.3度前後の温度上昇をもたらします。過去100年の温度上昇は0.7度ですから、これだけでも半分近くを占めます。
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat009j/p … 元気象研究所所長 柳原一夫氏の報告
http://stesun5.stelab.nagoya-u.ac.jp/study/sub8. … 
太陽風速度、宇宙線が気温に影響を与えるメカニズム 
アルプスの氷河は太陽活動が活発な時期に後退し、極小期に前進することを繰り返しています。
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37 
http://www.envi.osakafu-u.ac.jp/atmenv/aono/CliH …
 太陽活動が不活発だった極小期はいずれも寒冷な気候となり、京都のヤマザクラの開花が遅れていることからも、太陽活動と気温の密接な関係がうかがわれます。
http://www.mission-k.net/globalwarming/cosmicray … 
オマーンのモンスーン(降水量の指標)と太陽活動に非常に密接な相関
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実際の気温や濃度とは無関係だと思います。


そもそも基準年を1990年に設定してる時点で、単なる政治的な駆け引きの産物で、実態とは関係のないものだと思います。
本当に温暖化対策として必要なら、基準年なんて設けないで、実際の排出量で制限するはずです。
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この回答へのお礼

ご指摘の通りと思います。

質問をしてみて、分かってきたことが多々ありました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/09/18 15:13

温室効果ガス削減目標については、いくつも注意すべき点があります。



まず、日本は世界全体の4%(2006)のCO2排出量で、そこで25%削減できたとしても効果は小さいということです。40%以上排出している米国、中国が削減しなければ効果は小さいでしょう。

次に、25%というのが、真水かどうかということで、アメリカやヨーロッパは他国の排出権購入分も含めて中期目標(欧20%、米0%?)を達成すると言っています。この場合、排出権が余っている国から排出権を購入することになりますが、その購入分が本当に排出削減になっているかはわかりません。

国によっては、モニタリングができておらず、削減したといっているが実際は増えているということも考えられます。排出権を売ったお金で武器を買って戦争をはじめ、大量のCO2排出をするという恐れがないともいえません。

1990年比25%削減を日本だけやってもほとんど効果がなく、一方、日本だけがやると、日本の産業は大きなハンディを負うことになり、産業空洞化、大量失業の危険もあります。達成するための国民負担も大きくなります。

民主党は、日本と世界の削減目標とその温暖化抑止効果を示し、それを実現するための政策、経済効果、国民負担を我々に示すべきでしょう。京都議定書で十分な検討なく削減目標に合意し、巨額な税金の流出を招いた愚を繰り返しているようにも見えます。

もっと温暖化対策にすべきことは、CO2削減コストの高い日本で沢山削減するのではなく、その資金を削減コストの安い国に持っていってより多くのCO2を削減することだと思います。例えば、日本で5万円かけてCO2を1トン削減するよりも、中国で同じ5万円かけてCO2を100トン削減する方が地球のためにいいでしょう。そういう資金有効利用の枠組みを日本は提案すべきと思います。

削減コストの高い日本で高い削減目標を掲げるべきだというのは、背景に排出権取引で儲けたいという意図があるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

新たな視点を提供してくださり、ありがとうございます。

地球温暖化は一つの国の努力ではなく、世界中が協力しなければ成果もあがないこと、また科学的だけでなく経済的、政治的など複数の視点も併せ持つ必要があり、だからこそ複雑かつ困難であることが理解できました。

御礼申し上げます。

お礼日時:2009/09/18 15:12

今は、気温上昇を2.0~2.4℃に抑えるため、2050年までに世界全体で


50~85%削減、2020年までに先進国はCO2を25~40%削減しなければならな
いと言っているのです。

CO2濃度や気温上昇は、下記の76/90の1区分を実行する必要があります。
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/ar4syr.pdf 

2℃~2.4℃でも、かなりの被害が予測されますので、早急な対応が望まれます。

日本人は長年、温暖化を否定するデマの攻撃を受けつづけてきましたが、
ようやく真実が明らかになりつつあります。
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この回答へのお礼

「IPCC第4次評価報告書」のリンク、ありがとうございます。
早速、読んでみます。

お礼日時:2009/09/18 15:09

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