プロが教えるわが家の防犯対策術!

どうしても、教えてほしいのです。
教えていただける方、よろしくお願いいたします。
(1)仕事の内容について。
(2)保線の仕事をするにあたって、どんなことに注意をしているのか。
(3)保線の仕事は、鉄道を運行するにあたって、どのような影響があるのか。
などです。
その他、基本的なことで、どんなに小さなことでもいいので、
教えていただきたいです。

A 回答 (2件)

鉄道関係の仕事に従事している者です.


ただし,保線の仕事はしていないので,(2)に関しては分かりません.
(1)と(3)について回答致します.
また,若干正確さに欠ける部分があるかもしれません.ご了承下さい.

保線の仕事はまさに字の通り,“線路を保全する”仕事です.
ここでいう“線路”はレールはもちろん,その下に敷いてある
まくら木やクッション代わりの砂利やコンクリート(道床と
いいます)などすべて含めたものです.

線路は常に車両からの衝撃を受けているため,磨耗したり
劣化したりします.その影響は当然上を走行する車両の
乗り心地に影響したり,最悪の時は安全に関わる可能性も
あります(脱線したり).

したがって,これらを維持・管理するのが保線のメインの仕事
といえるでしょう.例えば,レールの位置が規定値よりずれたり
していないか,磨耗したりしていないかなどを調べ,今後の
予測を立てて,異状になる前に予定を立てて検査・修繕を行ったり
するわけです.

また,線路以外にも,トンネルや橋梁,盛土などの管理も保線の仕事です.
したがって,列車に乗って目にするもののうち,車両と信号機,架線・電線
を除いたほとんどすべてが保線の管理下にあるといっても過言ではないでしょう.

保線の仕事は地味ですが,非常に重要な仕事です.私達が毎日安心して
乗っていられるのも,そうした一つ一つの積み重ねの上に乗っていられる
からなのですね.
鉄道の安全は,すでにある設備や施設をいかに安全・正確に使い続けるか,
ということにかかっているのです.

また,私の住んでいる所で保線のちょっと変わった仕事としては,冬場の
トンネルのツララ落としや,倒木の処理などもあります.
現場に出れば夜業も多く,夏は暑い,冬は寒い厳しい仕事でもあります.

こんなところでいかがでしょうか.
さらに詳しい方,補足をお願いします.
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この回答へのお礼

保線の仕事というのが、鉄道を運行するにあたって、非常に重要な仕事である事がわかりました。また、レールがなければ列車は動かないという、本当に、基礎的なことで、安心を得ているのは、一つ一つの積み重ねの上で成り立っているということに、あらためて、きづかされました。御礼のほうが、遅くなって申し訳ありませんが、本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/03/19 09:29

 >現在保線業務に従事している方


 というのには、私は該当しません。「過去に保線業務に従事した」経験をもってお答えします。現役ではないので“アドバイス”としてお聞きください。

 私は、保線業務のうち、ツルハシやシャベルを持って行う現場作業から工事管理までを経験しました。

◇ 保線業務が鉄道運行に占める位置について
  まず、3番目の質問に対する答えを理解していただくことが必要です。
  「保線」とは、文字どおり「線路を保守すること」です。線路の外観は、鉄で できたレールとコンクリート(昔は木だった)でできたマクラギとバラスであっ て、何だか大ざっぱに見えます。しかし、線路はミリ単位の数字で保守されてい るのです。レールとレールの幅(軌間といいます)は狭くても広くても列車が脱 線しますし、カーブでは線路全体を適度にバンク(カントといいます)させてや らなければなりません。
  また、線路は列車が走ることによって上下左右に曲がり(波をうち)ますか  ら、それが乗り心地と安全に大きな影響を及ぼします。(ムラとかトオリといい ます)他にもポイントとかカーブ毎に手入れしなければならない事項がありま  す。そして、それらは皆ミリ単位での補正を必要とします。
  つまり、保線作業は列車の安全走行の土台を担っているのです。どんなに高性 能の列車を作っても、土台となる線路が危険な状態であれば安全な運行はできな いのです。そういう意味では、「保線作業は安全運行の礎」ということができる でしょう。
  先般、新幹線の運転手が走行中に運転席を離れたという事実が大きく 報道さ れましたが、新幹線は運転手無しでも走行に支障はありません。高速で走る列車 だけに、それだけの安全対策が施されているのです。しかし、その新幹線も傷ん だ線路の上では脱線の危機に曝されるのです。そういう意味ではやりがいのある 仕事であると思います。

◇ 仕事の内容について
  保線業務は、線路を保守する仕事ですから現実としては「土木作業」です。悪 くなったマクラギやレールを取り替えたり、線路の波打をとったりという作業  は、大型機械による作業も含めて土木作業そのものです。
  現在では、JRや大手私鉄では保線の現場作業を外注化していますから、直轄 が行うのは検査業務と修繕計画の策定、業者への工事発注などになっていると聞 いています。
  あと、私たちは基準を超える地震や大雨の際には線路の点検もやっていました が、現在もこれが直轄で行われているかどうかはわかりません。

◇ 仕事上の注意点について
  とにかく安全第一だったですね。
  安全というのは二つあって、列車の安全運行の確保と作業安全です。
  安全運行という点では、「迷ったら安全になる方を選択する」ということで、 当時は鉄則とされていました。
  また、作業安全というのは作業員の安全管理です。保線作業は列車と列車の合 間を縫って行いますから、作業員は列車にはねられる危険に曝されるわけです。(列車の音は大きいので、列車が近づくのがわか らないはずはないとお思いでし ょうが、作業中はこれがわからないんですよ。私も死にかけたことが何度かあり ました。)

と、大まかにはこんなところでしょうか? 保線業務は「縁の下の力持ち」的な仕事で、本当に大切な部分ではありますが傍目には美しくは見えないようです。しかし、技術者として誇りを持って仕事をしたいのであればこんないい仕事はないと思います。(私は一身上の都合により職場を去りましたが・・・)
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この回答へのお礼

とても、大切な誇りのもてるお仕事をなさっていたのですね。線路が、ミリ単位で設置されていることなど、まったく知りませんでした。また、実際、保線という仕事に携わっておられたのことで、生の声を聞くことができ、また、こんなに早く、回答していただけると思っていなかったので、非常にうれしく思います。御礼が遅くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/03/19 09:18

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