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廃品回収に出すプラスチックはかさばりますが、熱をかけて溶解固化してコンパクトになったプラスチックはリサイクルをする時に何か価値が低くなるのでしょうか。もちろん燃えない程度の温度で溶かすという条件での話ですが。

A 回答 (3件)

この質問で判らない点は「プラスチックごみ」の意味です。


「ごみ」が各種の混合物なら、それらを熱をかけて溶解したものは
材料リサイクルとしての資源価値は無くなります。

ただし、燃料としての熱回収用の資源価値は残ります。

プラスチックゴミの材料リサイクル過程は大略次の様になります。
1)収集(PETボトルの様に分別収集の場合も有り)、
2)分離分別(樹脂種類毎の)、
3)粉砕・洗浄、
4)溶融・造粒(ペレット化、米粒の様な形と大きさにする)、
5)成形加工。
1)の段階で混合樹脂が溶融(減容)状態で有ると2)ができません。
従って、焼却する他なくなります。

嵩張る樹脂を加熱減容して材料リサイクルしている例は発泡スチロールです。
市場や梱包材が大量に発生する場所には、加熱減容機が設置してあります。
嵩張る発泡材は50Kg程度のスチロール樹脂ブロックにされます。
(18Lポリタンの2.5倍のブロックです。)
このブロックは巨大な鉄の刃を持つ粉砕機で順次破砕され、小さな破片と
なります。この破片は溶かされ、揃った粒に造粒されます。
5)の段階で再び樹脂成形品に加工されます。
この例の場合、1~3)は同じ場所で行われ、他の樹脂の混入が有りません。
回収スチロールブロックの大部分はそのまま中国に輸出されているのが
現状です。
現地で着色材(剤)が入れられ、造粒され成形され、玩具や安い家電の
ハウジング等として世界中に散らばって行きます。

個人が気を付けて、同じ種類の樹脂を集めて加熱・減容して回収ゴミに
出しても、正体不明樹脂として廃棄焼却に回されると思います。
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この回答へのお礼

懇切丁寧なご説明でよく分かりました。各家庭でかさばるのを嫌って溶解すると燃料にしかならないということですね。ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/16 19:39

自治体によって違うのかもしれませんが、そもそも"プラ"マークの


無いものは容器包装リサイクル法で言うところのプラスチックごみ
として回収していってくれません。
(製造販売業者が負担金を払っていないものは持っていかない)
CDのケースなんかとても良質なスチロール樹脂だと思いますが
容器包装リサイクル法で言うところのプラスチックごみではないので
可燃物として出すしかありません。
溶解したら"プラ"マークが消えてしまうので同じ運命をたどる
ことになると思います。
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この回答へのお礼

別の観点から貴重なご教示をいただいたと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/18 19:02

プラスチックの持つ特性(物性)を維持しようとするならば、熱は加えない方がいいです。


熱を加えれば加えるほど、そのプラスチックの価値はなくなります。

プラスチックは高分子でできた化合物ですので、熱や紫外線などで劣化してきます。
つまり分子の鎖が変化してしまうのです。
使われる目的で、少々劣化しても問題の少ないものであればいいですが、PET(ポリエチレンテレフタレート)などは、リサイクルのために熱を加えると、再びペットボトルとしては使えません。(2回くらいは大丈夫だったかな?)

それに溶かすと、いろいろな物と混ざったりすることがあるしネ。
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この回答へのお礼

そういうものなのですね。大変勉強になりました。

お礼日時:2009/10/18 19:01

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