

日本の家屋内では、「間の倍数」で大抵の長さの見当はつきます。
間口も「一間でなければ半間」と言うようになっています。
かなり決まり決まって「パズル」のようだ、とも思います。
四角形を組み合わせて、無駄が無い。。。
この「無駄の無い」建築様式で育つ人間に、無駄を嫌う性格が育ったとしても無理は無いな、、なんて、ふと思いました。
特に、広い庭(遊びの部分)が充分に無い住環境が多い、となると、その「無駄嫌い」には拍車が掛かるかも?なんて。。。
話がそれました。。。
海外の建築基準の単位を知りたいです。
これ迄建築に対して興味が薄かった為、調べ方もおぼつかず、お力を貸して頂けたら幸いです。
様々に文化があるので、範囲が広過ぎる質問とは思いますが、
よろしくお願いします。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
補足します。
>それともう一つの気になる点が、
形態に纏わる違いの大きな要因は、使用された建材の違いだろうということに帰されるみたいですね。ひどく大雑把な言い方だけど、木材を使用したか石材を使用したか。洋の東西を問わず、どちらも身の回りにふんだんにあった材料です。そのなかで、西洋は石を好んだし、東洋は木を好んだ。
それは地理的な事情(気候とか風土、あるいは領土争いが多かったとか)ではないかという意見が多いけど、その手の見解が論文になると、たちまち反証が集中します。
アーチはそのひとつで、石材文化の長い西洋の建築史でアーチが主要な地位を占めてくるのはゴシック以降のほんの僅かな期間でしかないからです。ロマネスク以前には、ほとんど見られない。石造の壁に、木の桁を渡して再び石を積むか、もしくはトラスを組んで屋根を支える工法が主体です。
この古い時代の工法を見るとき、西洋は石を好み、東洋は木を好んだと言われるのですが、その理由は、西洋のトラスが主にせん断力に対して木材を力学的に用いたのに対し、東洋は主に曲げ力に対して木材を用いたという点が挙げられます。木は、どのような材種でもせん断より曲げに対する耐力が大きいですから、東洋のほうが木の特性をよく知っていたわけです。
対して、東洋の積石技術はすべての年代を通じて試行錯誤で、西洋のような一貫性は見られません。城砦構築の土台を見ても、東洋は僅かな年代の違いで様々な改良が加えられていますが、その理由は石材構築においても曲げによる耐力をどうやって持たせるかという点に腐心されたからで、西洋の積石技術のように、せん断力に対するバットレスなどの発想はついに定着しなかったようです。
このような、好みの使用材料の違いが建築のオーダーに影響を与えたかというと、それはそれでそうとも言えない事情があるようです。古い時代の著名な建築は、明らかに神のサイズを意識してオーダーされており、それは洋の東西を問いません。より完全な図形である円と正方形が、建築遣り方の基本であって、正方形の辺と対角線の長さの比である1:√2は、神の住処にはよく出てくる比率です。
一説には、神のための建築から人間のための建築へと変わったのが12世紀あたりで、それ以来オーダーに違いが生じた――なんて説明があるんですけど、それは目立った大きな建物についての言い方であって、根拠とすべき庶民の住居はほとんど残っていませんから、さっぱり分からないというのが本当のところじゃないかなと思います。むしろ、日本では13世紀あたりに建築のための道具(のこぎりとか鉋とか)が飛躍的に発展して、ちょっとした工業化の時代を迎えるのですが、効率化の一環として1:2のモジュールのようなものが生まれたんだろうと思います。建築は今もむかしも、住まう人のためというよりは、技術先行で形態が決定されてきたような感じが僕はします。
再びの丁寧な回答、ありがとございます!
>それは地理的な事情ではないかという意見が多いけど、
>その手の見解が論文になると、たちまち反証が集中します。
あまりに日常に即していて、検証も難しいのでしょうね。
色々な意見を調べて、想像するのも楽しそうです。^^
東洋は木に詳しく、石に疎い。
西洋は石に詳しく、木に疎い。
そして、中東地域のように「土」と言う素材もありますね。
モンゴル等はテントですし。。。
そして、普段使いの建築と「神の建築」なのですね。
円と正方形、、、この図形の特殊さに気付いたのは各地の文化に共通する、と。
こう言う「文化を越えている要素」を見つけると、やっぱり人は理解し合える筈、戦争なんて不必要、と考えてしまいます。
>建築は今もむかしも、住まう人のためというよりは、
>技術先行で形態が決定されてきたような感じが僕はします。
この一文が印象的です。
うーーーん、、、深いですね。。。
生活に即している、と言うのは、分かり易いようで分かり難いですね。
絡まり合う膨大な要素が調和したもの、なのか、させられたもの、なのか、、、
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
新しい質問を見つけたので、答えを書いてみたいと考えました。まず、ひとくちに「間」といっても、京間と江戸間では思想的にずいぶん異なりがあるように思います。
ご存知のように、京間の方は、柱のサイズを除いた畳の間数で部屋の広さを言う(畳割)のに対し、江戸間の方は柱のサイズを含めた間数で部屋の広さを言います(柱割)。前者はどの部屋も同じ広さになりますが、後者の場合、太い柱を使えばそれだけ部屋は小さくなる。時代の流れと共に、建物の構造によって、部屋の広さがまちまちになっていったわけです。
太閤さんが検地した頃は、1間を6尺3寸と決めた。ちょっと半端な数字です。でも、これを基準にして建てれば、畳が6尺を下回ることは少なく、また建物の規模がほとんど変わらない町屋であれば、基本的に畳は6尺になり、部屋の大きさも統一される。ところが時代が下ると、この半端な数字を丸めて、柱間隔を6尺に決めるようになった。これが江戸間です。整数倍で建てられるわけですから、大工は仕事が楽になったと思いますが、部屋はその分小さくなった。
これを指して、無駄の無い建物になったという形容は可能かもしれません。
こういった事情は、西洋でも同じだと思います。日本の「間」が石高を決める農地の基準単位から発案されたように、例えばエーカーという単位もまた農地から決められています。少し異なるのは、日本の「間」が1:2の比率で巾と奥行きを割ったのに対し、この比率が西洋では地域によっていろいろ種類があったという事です。
ギリシャ建築なんかではオーダーと呼んだりします(例えばイオニアという地域では4:9)。そういう古典の特徴は、近代になって新古典主義のなかで焼きなおしされ、1:√2とかのややこしい比率は、次第に整数倍に丸められていった経緯があり、これなんかは日本の江戸間に近い事情だろうと思われます。現代にも大きな影響力を残したパッラーディオの比率で多いのは、3:5の比率でしょう。
他には2:3とか、日本の1:2に比べると西洋の建物は巾に対して奥行きが短く、身近なもので言えば、コピー用紙の大きさ(1:√2)を等数倍した感じが、いちばん受け入れられやすい部屋の比率になると思います。
ri_rong様、回答ありがとうございます。
新しい質問を、、、と拝読し、どどっと汗を書きました。
作家と登場人物の質問は、大変に無礼な状況ですね、申し訳ありません!
江戸間と京間の違いについて、丁寧に説明下さりありがとうございます。
いえ、、、そのような推移があったとは、知らずにおりまして、
江戸間/京間と言う呼称は知っていたのですが、厳密な違いを知りませんでしたので大変為になりました。
そうかあ、京間(京都辺りの仏閣の作り、になりますよね)の柱分の余裕が、現在の住居には無いのですね。
観光と言う「非日常」で訪れる、と言う要素以外の「解放感」の説明も少し付くかも知れません。
え、、、っと、、、気になったのはこちらです。
>日本の「間」が1:2の比率で巾と奥行きを割ったのに対し、
>この比率が西洋では地域によっていろいろ種類があった
>日本の1:2に比べると西洋の建物は巾に対して奥行きが短く
この辺りです。
これは、建物や部屋の入り口の縦と横の対比とも共通するのですよね?
この比率の違いは何処から来るのだろう?とも思うのです。
縦は勿論、その土地の平均身長の大人が楽々くぐれる高さ。
では、横幅は?
これは例えば、人と人との距離の取り方にも文化の違いがありますよね。
「対人距離」と言うのでしょうか。。。
その違いとかも関係するかなあ、とか。
それともう一つの気になる点が、
日本の建築はあまり「アーチ」を使わない、、、ですよね。
直線ばっかりで曲線が無い。
欄間等には多用されても、大きなラインとしては少ない。
一方、ヨーロッパの古典的な建築、一般的に思い浮かぶ建築には、
必ずと言って良い程アーチが使われている。
この違いも気になります。
もし何かご存知でしたらご教授頂けると嬉しいです。
ありがとうございました!

No.4
- 回答日時:
お礼を拝見しました。
洋の東西の分析、なかなか鋭く的を射た分析と拝察致しました。
また、度量衡の件、こちらもありがとうございました。
日頃当たり前と思える事象に着眼するのはたまらなく面白いです^^
>カプラは現役の建築家に依って考案された積み木
はい、カプラやネフ社の「バウスピール」をはじめ、目につく玩具を求めた暴走経験が私にもあります。大人もハマりますよね。
むろん我が子は思春期で自ら嗜好のリセットかけてしまいましたが(笑)
http://www.naefan.com/bauhaus-bauspiel/
yukkinnちゃんも大好きだという積み木の「崩れる」感覚。
これは「木」よりも西洋の「石」の文化の感覚に近いと感じませんか。
伝統的な「木」の文化は、ご指摘頂いた日本独特の湿潤な気候からも「腐る」が相応しく、「人間が腐る」「社会の腐敗」といった日常の言い回しにも程良く用いられていますしね。
>京都や奈良の仏閣。日本の建築様式の神髄?と言えるあれらの建造物。
はい、あれらは古の宗教的、かつ、為政者の威光を具現化した建物ですから、仰る通り「神髄」と言えるのでしょう。
方位学の観点からも興味深いものがありますね。
では私たち現代日本人の住居や文化のルーツはあれらの建造物に如何ほど見受けられるでしょう。
庶民の掘立小屋が「家」に変わり、相応な造りのモチーフを取り入れ、それを近代住宅へと受け継いでいくベースとなった時代と文化はどのあたりでしょうか。
>奈良や京都の仏閣、大好きです。とても「解放感がある」と感じます。
>「四角ばって無駄の無い住居」と「形状多様な庭園」の「対比」かな?と。
私も奈良、京都の仏閣が大好きです。今頃は紅葉の季節ですね。
「四角ばって無駄のない住居」とは、お話の流れからすると、興福寺や飛鳥寺などの「古代寺院の伽藍配置」のことを指すのでしょうか。
「無駄のない」を「無機質」と捉えれば、そこが「(宗教的な)非日常な空間」として清々しく感じるのかもしれません。
>「社会の閉塞感」が目立ち始めて以降からと、
>それ以前では(住居環境で)何が違う?となったら、、、
>やっぱり「庭」と言う、「遊ぶの部分」の減少かなあ?と。
う~ん、「社会の閉塞感が目立ち始めて」は具体的にいつ頃を想定なさっているのでしょうか。
また、仰るところの「個人住宅の庭」の遊びの部分が減ったのか、「空き地(=遊休地)」という他人の私有地を無断で利用し辛くなったせいなのか(ドラえもんの幻想?)、「親子共に遊び心のゆとり」が減ってしまったのか、それとも別の理由とか…?(不問です)。
>解放感の理由は、「四角ばって無駄の無い住居」と「形状多様な庭園」の「対比」かな?
この考え方はとても面白いと思いました。
住居(建物)と庭園の「対比」が「解放感」に繋がるのですね、なるほど。
仰る通り、日本庭園といっても、時代ごとに変化し、常に住居(建物)や寺院建築と呼応していますよね。
わたしは「緊張のうちにある美」「調和」を見出します。
例えば龍安寺の枯山水庭園における白砂(=海)に浮かぶ石一つ一つにも、何か象徴的で張り詰めた印象を受けますし、方丈との一体感が非常に心地良く感じられます。
でもこの「感じる」のは、子供達には恐らく生じ得ないのでしょうね。不思議です。何故でしょうね。
メジャーなところだと、鹿苑寺も慈照寺も同じ室町時代に「西芳寺(苔寺)」を倣って造られましたが、まるで趣を異にしますね。
慈照寺銀閣は今も修復工事中のようですが、それでなくとも庭園が主のように映るのは私だけでしょうか。
あの意表を突くような現在の銀沙灘と向月台は江戸時代に池泉の砂を用いて造られたようですが、大変斬新に映ります。
どうですか、建物と庭園とで「解放感」をどのようにお感じになりますか。
また、鹿苑寺金閣の方はどうでしょう。
小説の主人公でなくとも、建物にどうしても引寄せられてしまいがちですよね。
蓬莱思想に基づいた禅庭もなかなかに見事な名園でして、龍門瀑の滝下の「鯉魚石」の形は今にも滝を越えようとしている様を巧く抽象表現しているのです。
ただ、何度見ても不思議なのは金閣自体なのですよ。
離れて拝観している分には眩く美しいのですが、可能な限り近づくと、遠方で想い浮かべていた以上に何ら美しくないのです。
金箔の光加減など材質的な諸要因にも因るのでしょうが、それでもそれが、どうにも私は許せない(笑)
遠ざかるほどに美しく目に映るのであれば、ひょっとすると金閣は、観念上の世界でこそ最も美しく姿を湛える建物なのかもしれません。
重ねての回答、ありがとうございます。
お帰りなさいと申し上げる前に、いってらっしゃいになり、申し訳ないです。
でも、神出鬼没ですね^^
木の文化と石の文化の違い、ですか。。。
そうですね、家を造る、となるとついつい「木で」と考えてしまうけれど、
他の材料だとそれはそれで測り方も違って来ますね。
木材は、組み立てる前に切断が必要だけれど、
「積み上げる」ならば、作りながら調整、とかもありそうです。
社会の閉塞感、については、あまりしっかりと考えていなかったので
虚をつかれて狼狽えていますが。。。汗
江戸から明治の転換期かな、、、と思います。
大政奉還、開国、文明開化、富国強兵、、、
でも、世界中が転換期だった気もしますから、論拠に欠きますね。
私は昔から慈照寺の方が好みです。
見事な調和の体現だと。。。
で、金閣は建物の自己主張が過ぎる!と自己主張満点な私は思っていました。苦笑
ありがとうございます^^
No.3
- 回答日時:
日本も「間」というより、施工上は「尺貫法(尺・寸)」です。
海外の「インペリアル(フィート・インチ)」に対応しています。
ただし、向こうは12進法ですので、
日本:尺=303mm、寸=30mm
インペリアル:フィート=305mm、インチ=25mm
になります。
この上になると、日本の尺貫法の「間」が6尺なので1.8mになるのに、
インペリアルの「ヤード」が3フィートなので、0.9mになります。
こうしてみると、人間が長さの基準として考えるのは、約30cmであり、
それ以上、ないしそれ以下の長さは、集積・分割の仕方で変わる、
という感じでしょうか。
回答ありがとうございます。
30cmと言う人間の(感覚的な?)長さの基準については、
これって、どうやら「尺骨(前腕の骨)」から来ているのかな?とも思います。
古今東西、身体の一部分の骨の長さが、そんなに迄変化するとも思えませんし。
あとは、その他の身体の寸法の違い、でしょうか。
身長等、東西で昔からかなり違いますものね。
実際の海外経験は皆無なものでして、部屋の出入り口や窓の幅等の感覚があまり掴めません。
旅行本やインテリアの本等で数を見てみると良いのかな?と思いました。
ありがとうございました!

No.2
- 回答日時:
だいぶ前にユッキンさんの夢の質問に書き込んでいる最中に締められたことがあったんですけれど、、、それはさておき、
ル・コルビュジェを皮切りとするモデュールも現代生活の身体に合わせた概念でしょう。
尺寸は身体のサイズから発して、やりとりに使いやすい長さに徐々に変化したものですよね。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA
海外でも長さの単位は、指とか手とか腕とか足から始まって、メートル法になりましたから、
間に対応する建築単位は今はメートルだということになると思うのですが、
歴史的には、異文化圏での交易が多いとすり合わせが大変で、
日本のようにコンパクトに洗練されるための醸成のヒマがなかったのではないかと思います。
土地土地の身体寸で決まった長さの建材が、為政者が変わるとまた単位も変わり、交易圏が変わるとまた変更を余儀なくされ、
様式の寿命が短く、度量衡も混在してしまう。
詳しく見ると歴史的にはたいへん興味深い問題であるようです。
エジプト、バビロニア、ギリシャ、インド、そしてもちろん中国で、
あれほどの建築物が精巧に建てられた礎である測定単位のルーツを求めることができそうです。
度量衡の歴史をウィキで探すと、英語でHistory of measurementがあります。
レオナルド・ダ・ヴィンチの身体寸が出ています。結局20世紀の建築でも新しい身体寸を求める試みがあったのではないかと思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_measurem …
自動翻訳などでうまくズルしながらお暇なときにどうぞ。
アマガッパ様(と読むのでしょうか)回答ありがとうございます。
以前の私の質問、、、(どれだろーー??)大変失礼致しました!
>尺寸は身体のサイズから発して、やりとりに使いやすい長さに徐々に変化したもの
はい。
古代エジプトの長さの単位、とか、子どもの頃興味深く感じていました。
子どもの頃のみで、その後は関心が薄れたので知識薄です。汗
>歴史的には、異文化圏での交易が多いとすり合わせが大変で、
>日本のようにコンパクトに洗練されるための醸成のヒマがなかったのではないか
ああ!そうですね!
島国故の文化の醸成、は良く言われる事ですね。
でも、無い訳では無さそうですね。
「身体寸」、、、そのような言葉も有るのですね。
知識の無い分野で調べもの、となるとまずはキーワード自体を知らなくって進んで行かないのです。
こうして教えて頂けるととても助かります。
ありがとうございます!
張って頂いたリンク先、英語学習がてら頑張ってみます。^^

No.1
- 回答日時:
こんにちは。
専門家の方々のレスでなくて大変恐縮です。
そして、ちょっと奥深い話に発展していく余地もあると思われます。
来週に再回答させていただきますので、それまでチェックしておいていただけますでしょうか。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。
「海外の建築基準の単位」という言葉から、私はやはりル・コルビュジエの「モデュロール」を想起します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%87% …
余談ですが、私はレゴ・ブロックが結構好きで、今はフランク・ロイド・ライトのものを作っていますが(アメリカから個人輸入の暇人、笑)、やはりブロックの構造上、彼の直方体の建築をイメージしてしまいます。
http://www.brickstructures.com/SiteStoreFallingw …
また、モデュロールのルーツとなると、古代ギリシアのピタゴラス学派の数比の調和にまで遡ることもあり得るのかな、などと独善的な想いを募らせたりもします。
翻って、安東忠雄氏は日本の長屋についてこのように述べています。
「1976年に完成した住吉の長屋は、私の都市住居に対する提案が、最も明快なかたちで現れ、また私自身にとっての事実上のデビュー作となった住宅です。
敷地は大阪下町の三軒長屋の真ん中という、非常に過密な都市環境の中にありました。 伝統的な大阪の長屋というのはだいたい間口が二間、奥行きが七間ほどの棟割り長屋です。 一つの棟をいくつかに割っていくから棟割り長屋というのですが、これは日本人が都市の高密度化の中で、極限の住まいを生み出そうとした追求の産物であり、何百年の歴史を生き続けてきた都市住居の原型ともいうべきものです。…
…私自身、大阪の下町の長屋で育ちましたが、中庭から差し込むささやかな陽の光の美しさや、風の心地良さが鮮明に記憶として残っています。 それは、狭苦しい住居内部に、自然という無限の広がりを感じさせる、一つの小宇宙のようなものだったのです。」(『建築に夢をみた』NHKライブラリー刊より)
yukkinnちゃんの住宅による「精神分析」は、あなたオリジナルの感覚に因るもので、とても面白いと思います。
「無駄の無い」建築様式で育つ人間に、無駄を嫌う性格が育った、ですか。なるほど、ストイックですね~。
あなたほどの知性と読解力をもってしたら、書物による知識吸収と反芻はこの先幾らでも可能かと思われます。
ですが、身近なフィールド・ワークとして、ご自身で直観なさったところのものをより掘り下げてどうしてそのように思えたのか、補足欄にでも是非文章化なさってみてください。
そうそう、映画(小説)ブリキの太鼓の主人公の少年オスカルが祖母のスカートの中に隠れるように、住居もまた穴倉であり、胎蔵界であり、はたまた「母的なるもの」が内在しているのかもしれませんよね。
また、洋の東西で各々住居構造と精神構造がリンクしているということはあり得るでしょうか。
ちょっと宿題として来週末までに調べてみてください。
私は誰かさんとは違って彫刻を誂えに行くほど優雅な身の上でも専門家でもありませんので、恨まないでね(笑)
この回答への補足
>洋の東西で各々住居構造と精神構造がリンクしているということはあり得るでしょうか。
とのご質問に補足です。
直接住居構造と迄は行かないのですが、
大学で受けた比較宗教学の講義では
1)宗教は発祥地の気候によって、その性質を異にする。
それと、確か都市問題の教授が
2)民族性は気候によって異なる。
3)日常で眺め、親しんだ「風景」が人の性格に与える影響は大きい。
2)については、
多分、和辻哲郎の「風土」に触れていた記憶があります。
(でも、聞き流した。。。汗)
3)については、
砂漠のような「遮る物の無い場所」で育つと、「物陰=不安の対象」になる。
逆に、林や森が多く、木立の中と言う場所に親しんで育つと、「遮る物の無い場所」が不安で堪らない。
これらの風景と民族性の関係に何か名称が有ったので調べているのですが、未だ見つかりません。
(確か「林間逍遥何とか。。。」とか)
1)2)3)の断片的な知識で、
「それなら、住居構造だって」と浅はかに?関連づけてみた訳です。
でも、湿気が多く、風通しの多く必要な気候ならば、間口や窓が広い構造になりそうですし、
寒さが厳しく保温が必須な気候では、出入り口や窓は出来るだけ小さくなりそう。。。
また、人懐っこい民族の文化では、門や戸口は幅を増すかもしれない。
何かと侵略の歴史が長い地域では、安易に他人に気を許さない、と言う感じで何らかの閉鎖的な構造がありそう。。。
こんな感じの勝手な想像です。
比較人類学、文化人類学と言った辺りの分野かな、と思います。
でもこれに民族や人種毎の体格差も要素として加わるでしょうから。。。
と、こんな感じです。
とてもとても未熟な思考で浮かび出た質問ですので、知識のある方からすると「何て勝手なこじつけ!」となるでしょう。。。
穴だらけの理論展開だと自覚しております。
回答ありがとうございます。
別の所にかまけてこちらへのお礼が遅れてしまいました事、お詫び申し上げます^^
モデュロール、黄金比、、、
あまり私には馴染みの無い言葉ですが、この辺りから「心地良い住居」が導き出されていると言うことですね。。。
まず二つは重要なキーワードを頂きました。
ブロックと言うと、私の好みはカプラ(ご存知でしょうか?)なのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/カプラ_(玩具)
カプラは現役の建築家に依って考案された積み木、との事で、これについても調べたら何かヒントがあるかな、と思い付きました。
何故、こんな質問を全くの門外漢が思い付いてしまったか?となると、
あまり人に言えた話ではないのすが。。。
ちょっと先日、何とも無しにイライラしていました。
出掛ければ気も晴れるかもしれないのに、それも出来ず、ひたすらに恨みがましく家の中で悶々と。。。汗
何でもかんでも恨みたいような気分で回りを見回していたら、
とにかくとにかく「四角形」「直角」「角」ばっかり目について。。。
(いえ、、、私のインテリアセンスが悪いのでしょうけれど。。。)
「丸」とか「鈍角」とかが所々に配されていれば、少しはこの「とんがった気分」も和らぐものを。。。と考えてしまったのです。
(何とも他力本願?汗)
其処で、ふと思い出したのが、京都や奈良の仏閣。
日本の建築様式の神髄?と言えるあれらの建造物。
見事に1:2(半間:一間)と言う単純な対比で構成されているなあ、と。
其処迄考えて、ふと近年の何とも言えない「窮屈な閉塞感」を思い、
勝手に結びつけてしまったのです。
勿論、閉塞感を破れない、己の無能さと甘さにうんざりしつつ、、、
そうは言っても、この風土で育った人間が昔から「窮屈でとんがって」いたか?となるとそうとも言えず、
宗教的にも大らかな、何とも懐深い民族、がこの列島には育った、と感じられます。
それならば、「社会の閉塞感」が目立ち始めて以降からと、
それ以前では(住居環境で)何が違う?となったら、、、
やっぱり「庭」と言う、「遊ぶの部分」の減少かなあ?と。
奈良や京都の仏閣、大好きです。
とても「解放感がある」と感じます。
その解放感の理由は、「四角ばって無駄の無い住居」と「形状多様な庭園」の「対比」かな?と。
質問を立ててしまった切っ掛けはこんな感じです。
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