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以下の例文にある現在分詞(finishing)の後置修飾の使い方についておたずねします。

The Japan leg of the Olympic torch relay has ended under heavy security,
with all 80 torchbearers finishing their run in Nagano city.

この文の訳は「オリンピック聖火リレーの日本行程は、全員で80名の
聖火ランナーが長野市でそれぞれお自分の担当距離を走り終え、
厳重な警備態勢の下で終了した」となるそうですが、
finishingという現在分詞の後置修飾の使われ方がピンときません。
現在分詞のもつ「今まさに進行している」感が、「走り終え」という
訳につながらないような気がするのです。これはニュースの記事で、
訳は正しいわけですから、英語の方を"finished"とすることはできない
のでしょうか。つまり

The Japan leg of the Olympic torch relay has ended under heavy security,
with all 80 torchbearers finished their run in Nagano city.

とできないのでしょうか。過去分詞の後置修飾は受け身のニュアンスが
でるということは知っているのですが、完了のニュアンスを出す
という意味で、後置修飾できるでしょうか。また、過去分詞の
形容詞用法がこの文で不可能で、現在分詞しかだめならば、
現在分詞でなければ出せないニュアンスとはどういうものでしょうか。
近い未来をあらわす進行形のようなニュアンスでしょうか。
要領を得ない質問のしかたですみません。ご解答よろしくお願いいたします。

出典:NHKラジオニュース (April26, 2008)

A 回答 (9件)

 まず、「with+名詞+現在分詞(過去分詞)」という形で「~を・・・しながら」という「付帯状況」や、「~が・・・したので」という「理由」を表すことができるということを理解すると良いでしょう。



 これは、もともと(独立)分詞構文だったものに「with」をつけたものだと考えられます

【接続詞を用いた文】
 (1) I can't concentrate, for/while you are watching me like this.

【(独立)分詞構文】
 (2) I can't concentrate, you watching me like this.

【「with+名詞+現在分詞」を用いた文】
(3) I can't concentrate, with you watching like this.

 (3)を付帯状況だと考えれば「私は集中できない、あなたがこんな風に見ている状態(のまま)では。」となり、理由だと考えれば「私は集中できない、なぜならあなたがこんな風に見ているから。」という訳になります。

 さて、お尋ねの英文です。上記とは逆の手順で考えてみましょう。

【「with+名詞+現在分詞」を用いた文】
 (1) The Japan leg of the Olympic torch relay has ended under heavy security, with all 80 torchbearers finishing their run in Nagano city.

【「with」のない(独立)分詞構文】
 (2) The Japan leg of the Olympic torch relay has ended under heavy security, all 80 torchbearers finishing their run in Nagano city.

【接続詞を用いた英文】
 (3) The Japan leg of the Olympic torch relay has ended under heavy security, for/while all 80 torchbearers finished their run in Nagano city.

 (3)の英文では、「理由」を表す接続詞の「for」を用いた方が良いでしょう。「付帯状況」を表す「while」では英文としておかしなものになるからです。

 日本語に訳すと、「オリンピック聖火リレーの日本行程は厳重な警備態勢の下で終了した(と言える)、それは全員で80名の聖火ランナーが長野市でそれぞれお自分の担当距離を走り終えたからです。」となります。

 同時に2つのことが進行している(終了した)「付帯状況」と考えることもできなくはないのですが、「80名のランナーが【同時に】走り終える」ということは考えにくいので「80名のランナーが【それぞれ自分の区間を】走り終えたから」と考えて「with」は「理由」を表すと考えた方が良いでしょう。

 現在分詞の「finishing」を過去分詞の「finished」としてはいけない理由は、(3)の英文の中の「finished」を「were finished」にしては非文法的な英文になることからお分かりになるでしょう。

 後者のような過去分詞を用いた受動態にすると、「finished」の目的語である「their run」の存在が浮いたものになってしまうからです。

 ご参考になれば・・・。

 
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この回答へのお礼

段階を分けた例文を使ってのたいへんお詳しくしかもわかりやすいご説明、
どうもありがとうございました。独立分詞構文、接続詞を用いた文、と
並べられて初めてすっきり理解できたように思えました。自分も英文は
かなり読めるとそこそこ自信を持っていたのですが、英文法軽視の風潮の
中、私自身、英文法自体の勉強は必要ないと思いあまり熱心にやってきま
せんでした。でもこのように明確に解説していただく方に出会うと英文法
の大切さにも改めて気付かされます。ありがとうございました。
個人的理由で質問を投げかけながらパソコンを開く時間がなかなかとれず
お礼がたいへん遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

お礼日時:2009/12/15 13:47

回答者の wind-sky-wind さんが、「付帯状況」という言葉を用いておられましたが、まさにピッタリな気がします。


「with + 名詞 + 動詞-ing」というパターンで、付帯状況を表していると思います。
finished としてしまうと、その「付帯状況」のパターンから外れてしまいます。
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この回答へのお礼

お礼がたいへん遅くなってしまいましたが
早々のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/12/15 13:48

要領を得たいい質問ですよfinishedだけでぽんと出すと受動態です。

あなたの意図を表現するためには, having finishedはいかが?
後置は形容詞句だからですよね。
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この回答へのお礼

そうですね、完了を明確に表そうとすればhaving finished と
するべきなのでしょうね。
お礼が遅くなりましたが早々のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/12/15 13:50

あ、すみません、この出典はNHKニュースなんですね。

ということは正しい英語しか使わないのでしょうから、私の回答は無視してください。すみませんでした。
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この回答へのお礼

いえいえ、とんでもない。いろいろと考えていただいて
ありがとうございました。検索で探していただいた例も
参考にさせていただきます。個人的理由でパソコンを
なかなか開けられずお礼が遅くなってしまいどうも
すみませんでした。

お礼日時:2009/12/15 13:53

#3ですが、end の後ろに動名詞をくっつけるときはwithではなくてbyということをお聞きして、with の使用例を検索してみましたところ(ありそうな表現のsaying で検索)、それなりに使われてはいるようです。

間違った使われ方なのかもしれませんけどね。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22ended+ …
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end with 名詞 ⇔ begin with 名詞


end by ~ing ⇔ begin by ~ing
のように,「~で終わる,始まる」の with の後は名詞であり,動名詞になる場合は by を用いることになっています。
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もしかして、end with ~「~で終わる」というふうにend とくっついているwith とは考えられないでしょうかね。

finishing は動名詞で、その前のtorchbearers はその動名詞の主語ということで。
カンマが邪魔なんですけど、under heavy security があるために誤解を招かないようにつけたということにすれば、意味的にはこっちの考え方の方がストンと落ちるような気もします。
一応、この検索画面を参考までにご覧下さい。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&lr=&q=%22en …
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進行形というのは be +~ing 形で表わされますが,英語独特の表現で,比較的新しくできたものです。



分詞というのは不定詞と同様,準動詞の一つで,本来,述語として用いられる動詞を,他の場面で使うためにあります。
基本的には動詞を形容詞のように用いるためにあります。

能動態的な場合が現在分詞
受動態的な場合が過去分詞

with 名詞の後に述語としての動詞は置けない。
現在形や過去形は述語となりますが,それは無理。
分詞ならいい。能動なら現在分詞。

名詞の後置修飾にしても同じで,動詞を形容詞のように名詞を修飾するのが分詞。
能動なら現在分詞。
後置修飾は通常,一時的なことを表すため,多くの場合,(後から生まれた)進行形の意味になる,というだけで,基本は能動です。

students belonging to the club
= students who belong to the club
belonging という現在分詞は進行形の意味ではない。
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この回答へのお礼

私の質問に迅速かつご丁寧に説明いただきどうもありがとうございました。
分詞を
能動的な場合が現在分詞
受動的な場合が過去分詞
と明確に書いていただいたおかげで頭の中がすっきり整理されました。
専門家でいらっしゃるということなので当然かもしれませんが英語史に
まで造詣が深くいらっしゃるwind-sky-windさんに感服しました。
個人的理由でなかなかパソコンを開く時間がとれずお礼を申し上げるのが
遅くなりましたが、迅速に答えていただいたおかげでたいへん助かりました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/12/15 13:37

まず,この名詞+分詞は後置修飾というより,いわゆるネクサス(主述関係)と考えた方がいいです。


知覚動詞で see O 分詞とか,SVOC 的に find O 分詞になる形と同じです。

もちろん,with は動詞ではないのですが,付帯状況を表す with として with O C のような説明がなされます。

現在分詞か,過去分詞か,という意味ではどちらで考えても同じですが,やはり主述関係と考えた方がすっきり説明できます。

all 80 torchbearers finish their run で能動態的に SVO が成り立つから現在分詞ということだけです。
完了の意味で過去分詞とはなりません。

分詞構文でいきなり過去分詞がきたら,それは受身の意味であり,完了の場合には having 過去分詞にする必要があります。
having been 過去分詞という完了の受身も過去分詞だけで表わすことができますが,それも受身が含まれているからです。

fallen leaves のような前置修飾の場合に完了の意味になりますが,自動詞に限られます。
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