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古今和歌集巻第17の863 業平の朝臣の歌で

わがうへに露ぞおくなるあまの川、とわたるふねのかいのしずくか

宜しくお願い致します。

A 回答 (3件)

ご質問の歌は,古今集では「よみ人知らず」とされています。

『伊勢物語』59段に同じ歌が採られているので業平と書いておいでなのだと思いますが,『伊勢』に採られているからといって業平の歌とは言えません。

「このゆふべ降り雨は彦星のとわたる船のかいのしづくか」というほぼ同じ歌が『新古今集』314にありますが,こちらでは作者は「山部赤人」となっています。

大意はsesameさんのおっしゃるとおりでいいと思います。彦星はもちろん織り姫に会いに行くわけですね。「とわたる」の「と」は,川や海峡の狭いところで,百人一首の「由良のとをわたる船人」と同じです。

『伊勢』の文脈では,主人公が病気で気を失ったときに顔に水をかけられて詠んだ歌ですが,文脈なしで読めば,たなばたの夜に狐の嫁入りでも降ってきた(夜に狐の嫁入り,は変か?)という心でしょうか。

なお,「しずく」でなく「しづく」ですので,書かれる際はご注意を。

以上,つけたしでした。
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新日本古典文学大系版(小島憲之/新井栄蔵校注)の訳では、


「わたくしの上に露が置いているようだ。天の川の通い路を彦星が渡っているその舟の櫂から垂れるしずくなのか」
となっています。

二句切れの歌なので、読点は「あまの川、とわたる」ではなく「露ぞおくなる。あまの川」と切るほうが適切でしょう。
「露ぞおくなる」の「ぞ」は係結び、
「なる」は「~であるようだ」という推定の意味をあらわす助動詞「なり」です。
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この回答へのお礼

有難うございました。よく解りました。
「マスターに推薦」致します。
沢山本を読んで勉強したいと思います。

お礼日時:2001/03/24 13:55

詳しくは解りませんがこんな感じでしょうか。


「私の上に天の川からが落ちてきました これはあの川を渡る船の櫂からおちたしずくなのだろうか?」
といったかんじでは?
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この回答へのお礼

早速にありがとう御座いました。
書の展覧会にと思い訳もわからず書くのは
抵抗があったので、お聞きしましたが
露ぞおくなる天の川はちょっと違うのでは?、
ごめんなさい。

お礼日時:2001/03/24 09:12

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