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「反省」という言葉は明治期以前から使われていたと推定しているのですが、語源は何でしょうか?
各種の漢和辞書、仏教用語辞典、哲学事典などで調べたのですが、わかりません。そもそも、なぜ明治期にドイツ哲学の「Reflexionsphilosopie」を「反省哲学」と訳してしまったのか、不思議に思ったものですから。

A 回答 (2件)

「反省」という言葉の「語源」は分かりませんが、「漢文」で読めば「反りて省みる」と読めますから、元は「中国語」なのではないでしょうか。

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この回答へのお礼

はい、現在の中国語でも「反省」fanxingは、ほぼそのまま日本語の反省と同じような意味で使われています。ですから、いわゆる北京官語ではそうとう古くから使われていたものと推測されます。私の推測では、唐代に、サンスクリット語の訳語として、おそらくはそれ以前から使われてきた漢語を、流用したのだと思います。ところが、漢籍で、どの文献に最初に「反省」という言葉が出ているのかがわからないのです。私が手元に置いて使っている蒲田正・米山寅太郎(1992)『大漢語林』大修館書店,にも、語釈も語源も載ってません。「省」の字は甲骨文字にも金文にもありますから、紀元前600年代には成立していたものと推定され得ますが、意味は「澄み切っている」、「よく見る」のようです。やはり二文字熟語としての「反省」が春秋戦国時代にあったのかどうかが、問題になるのですが、少なくも『老子』にはありませんでした。『論語』はまだ調べていません。

お礼日時:2010/01/09 23:52

 こんにちは。


 『Reflexionsphilosopie』を分けて考えてみましょう。
 『Reflex』は『ORIGIN early 16th cent. (as a noun denoting reflection): from Latin reflexus ‘a bending back’,from reflectere ‘bend back’(引用資料:Oxford dictionary of English)
 つまり、『16世紀前半に起こった。ラテン語では振り返るを意味していた』ということです。つまり、『Reflex』は『振り返る→反省する』と考えてよいでしょう。そして、『ions』で名詞化して、『Reflexion』で『反省』となります。
 残る『philosopie』は英語に伝わる過程で『philosophy』と変化していったものと考えてよいでしょう。『philosophy』は『哲学』という意味です。
 2つを合わせて『reflexion+philosophie』=『反省+哲学』となり、『Reflexionsphilosopie』は『反省哲学』と訳したのでしょう。
 補足 欧米の言語は語源がラテン語のことが多くあります。古代ローマでラテン語が使われていました。そして、古代ローマは地中海一帯を支配したこともあります。ですから、欧米全土にラテン語が伝わって、そこから様々な言語が生まれたのでしょう。英語もラテン語から生まれました。
 参考にしてください。
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この回答へのお礼

はい、ご説明の通りです。ラテン語のAnimum reflectereなどの意味が「曲がったものを曲げ戻すこと」という意味であり、それが1500年代のドイツ語におけるreflektierenとReflexionに影響を及ぼし、時代を経るに従って(1)反射すること。(2)ものごとをじっくりと考えること。つまりnachdenkenやüberlegenに近い意味になったこと。そしてライプニッツあたりから(3)考えを転回すること、対象から自身に注意を戻すこと、自分自身に戻ることという哲学用語になったようですね。しかし、日本語の「反省」という言葉がもっているような「懺悔する」という意味はまったくないようです。ですから、ドイツ哲学のReflexionを反省と明治期に訳したのは誤訳じゃないかと思う次第なんですが、そもそも日本語の反省の語源がわからなくて困ってます。

お礼日時:2010/01/10 00:05

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