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私はフランス語を独学で学んで五年になりますが、下記のパストールの文章中の(il n’en est pas qui...)の意味がわからず困っています。「バルビアーニの考えが正しいことを願っています。なぜなら、私の得た結果から推論した実用的な結果にその考えはあまり大きな影響を与えないからです。」と訳してもよいですか。
Je souhaite que les id?es de M. Balbiani soient vraies, parce qu’il n’en est pas qui puissent donner une plus grande force aux cons?quences pratiques que j’ai deduites de mes observations.

A 回答 (7件)

博士課程にいるフランス人に教わりました。

ANo.1 の解釈で良いけど、彼にとってすら難しい言い回しで、ちょっと考えないとわからないそうです。

> ただ、なぜ puisse でなく puissent になっているのかが、私にはわかりません。文法的には puisse でしょうけど、「バルビアーニさんの考え」が複数になっているので、それに引っぱられたのでしょうか?

こうなのだそうです: 昔のフランス語で il は英語の it のように、性や単数複数に関わらない使い方もする。そして、それが指しているものが複数の les idees だから puisse でなく puissent になる。
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tosihukuharaさん はじめまして



お示しの(抜粋)文で話題(pebrine)は、これが契機と
なりフランスへ輸出の蚕卵紙高騰で巨富を得た養蚕家の
物語を日本の近代経済史などで触れることがあります

さて、本題の和訳は、仏文がre-ecritureではないのか
更に、Pasteurが、このpebrineのetiologieに関して
当時、誤解していたことが、あった前提で実施します

● 私(Pasteur)は、今回公表されたBalbiani氏や
M.Untelの仮説(pebrineの病因)は、(養蚕家達に)
一筋の光明をもたらすと思います なぜなら従来の幾多の
仮説にはない、自説(constitutionnelle)の視点があり
この点で、私の観察結果からの推論内容に一致するから

彼らの説に100%賛成していませんので、それを前文の接続法と
合わせて、《一筋》とし、更に、les idees と複数なので
ここでは、Balbiani氏らの協同研究者の仮説と和訳です

Pasteurは、当時主流であった-parasites exogenes-を
黒胡椒の微細な粒が、蚕の卵から成虫(蛾)と、その一生に
見て取れることから、先天性形質(constitutionnelle)と
誤謬していました つまり微胞子虫が、経口感染する点を
見落とし、母体伝染(ここでは、経卵伝達)を、単純な
先天性としたことです 当時はまだ蚕の化性を一化性か二化性に
定着させる技術がありませんから、彼が、南仏に1865年に
到着して翌年の1866年発表の論文では、蚕一世代位しか
観察出来ていないはずで、その短い期間の観察で先天性と
言い切れるのか、このような視点で和訳を綴りました
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あっ。

もう一度考えてみましたけれど、やはり最初に戻って少し解釈の修正をこころみます。

バルビアニ氏の考えには、(比較級で挙げられるような)もっと力づけられる考えなどない、とパストゥールは言いたかったのではないでしょうか。
そこには比較対象がないという捉え方です。

そうすれば、確かに、enのなかに在るのか無いのかという Il'en est une だったり Il n'en est rienだったりするケースと同様にみなすことができるでしょう。最初のとおりqui以下を主語としてかまわないでしょう。

「実際的な結果にさらにいっそうの強みを与えてくれる考え」は「無い」のです。「バルビアニ氏の考えについては」ということです。
「バルビアニ氏の考えをおいてほかに」とか、「バルビアニ氏の考えに比して」とでも言えばよいのでしょうか。バルビアニ氏の考えに優等比較は無い、というわけですが。

原文をそこなわないようにしつつ、こなれた日本語にするとなるとこれは面倒ですね。
日本語にしてしまえば結局ささいなことですが、わたしの二つめの投稿では、構文の解釈が違ってきてしまいますから。
以上のように思いました次第です。
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2です。

なるほど、そうですね。わたしは早とちりしました。en をまったく逆に取りました。
すると en が指しているものは、誰のものでもないdes idees で、意味するところは
il n'y a pas d'idees qui puissent donner une plus grande force que celles de M. Balbiani..... 
だと思います。
「私の観察から推論した実際的な結果に、(彼の考え)より大きな力をあたえてくれる考えはないからだ」
となるでしょうか。わたしもまだまだです。何年やっても上達しなくて。
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ANo.1 の ur2c です。

amaguappa さんの答え ANo.2 を見て、なるほどと思いました。私の回答は見当外れだった可能性が強いです。より広い文脈があれば、はっきりすることと思います。勉強になりました。ありがとうございました。
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この回答へのお礼

ANo.1と3の回答に厚く御礼申しあげます。質問の引用文はカイコの微粒子病の原因に関するものです。

バルビア-ニは微生物原因説を唱え、パストゥ-ルは先天性疾病説に立ってその予防法(実際的結論)を

提案していました。お示し下さった訳に従うと、後半部は微生物原因説が正しいことをパストゥ-ルが願

っている理由を示していることになり、意味がすっきりと納得できます。なお、この論文の翌年(1867)

にバルビア-ニは親から伝わった病原微生物が卵内で増殖することを証明しました。これで、先天性疾病

が微生物によって引き起こされることが明らかになりました。

お礼日時:2010/04/26 16:08

フランスを含む地域で仕事をして12年くらいになります。

il y a の文語として使われるil estの表現ではないでしょうか。意味はil n'y en a pasとかわらないものの、仮主語のil で受けてqui以下の節を主語とした形だと思います。辞書でetreをお引きになると、文語のマークとともに「~がある」が見つかるはずですので、その例文で、仮主語のil est.....qui....が見られることでしょう。
enは、les ideesという総称(あくまでもideesの一般的な総量を指すための複数形であり複数概念ではない)のうちの「部分」を示しています。
「私が観察から推論したところの実際的な結論に、いっそうの強度(より大きな力)を与えてくれるものが(パルビアーニ氏の)考えのうちには無いからだ」となるでしょう。
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この回答へのお礼

回答に厚く御礼申しあげます。ご指摘下さったように(1)il est をil y aの文章語、(2)enをdes id?es とすると意味が通ります。これに関連して、朝倉季雄「新フランス文法事典」の?treの非人称構文の項(IV 1o)にIl en (=des notions) est une qui va me server de fil conducteur. という例文がありました。お示しの訳文では、「より大きな力を与えてくれるものが考えのうちに無いからだ」とされていますが、バルビア-の意見とパストゥ-ルの実用的結論の内容からみて(ANo.3へのお礼の文参照)これではなぜパストゥ-ルがバルビア-の意見が正しいことを望むか理解できません。そこで「これ以上に大きな力を与えてくれる考えは無いからだ」としてはいけませんか。

お礼日時:2010/04/26 16:21

「バルビアーニさんの(複数の)考えが正しいことを願っています。

なぜなら、私の観察から私が推論した実際的な(複数の)結論に、それら(バルビアーニさんの複数の考え)以上に大きな力を与えられるものはないからです。」

il n’en est pas qui は英語なら there is nothing else which だと思います。ただ、なぜ puisse でなく puissent になっているのかが、私にはわかりません。文法的には puisse でしょうけど、「バルビアーニさんの考え」が複数になっているので、それに引っぱられたのでしょうか? どなたかご教示いただければ幸いです。
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