アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

建築史なのですが、昔の言葉なのでいまいち意味がわかりません。。。
簡単に言うとどういうことなのか教えてください(>_<)

「通常軒というのは丸桁から軒付までの間を稱えるので、構造上からいえば丸桁上に垂木をのせてはね出しとし、この垂木で軒付と屋根を支えるようにするのが本来であって、我が国でも法隆寺金堂、薬師寺東塔などにみるように初期の建築は後世のごとく、野屋根と化粧裏と二様に作らなかったこと勿論であり、構造上の自然として垂木は太く強く、その結果は自然木の丸太の直材を選んだであろうし、隅の所は後世のいわゆる扇垂木のように常に丸桁から槓杆として外にはね出すべきであること勿論である。しかしながらこの方法は屋根勾配が強い必要がある場合、軒裏を明るくすることに不適当であり、一面角材で作った美しい軒裏とするには構造と両立しないことになって、奈良時代から屋根の野地と軒裏とは全然別物として取り扱われる習慣となり、構造上の力材としては桔木が全責任を負うことになったので、軒裏の全部の構造は桔木に釣り下る荷となって今日に至っている。」

おねがいします(>_<)!!

A 回答 (2件)

私もよく解らんですが、現代的な文に少し直してみますね。


用語がわからないのでそれはそのままで。


通常、軒(のき)というのは、丸桁から軒付までの間を指して言う。

その構造上からいえば、「丸桁」の上に「垂木」をのせて、はね出しとし、この「垂木」で「軒付」と屋根を支えるようにするのが本来の形である。

法隆寺金堂、薬師寺東塔などのような初期の建築は、後の時代のように「野屋根」と「化粧裏」との二つに分けて作らなかった。

構造上の都合、当然ながら、垂木は太く強く作られるものだった。
だから自然木の丸太の直材を選んだであろう。
また、隅(すみ)の所は、後の時代に「扇垂木」と呼ばれるようになった形のように、常に丸桁から槓杆として外にはね出すのが普通だった。

しかしながらこの方法は、屋根勾配を強くする必要がある場合、軒裏(のきうら?)を明るくするには不適当である。また、一面を角材で作った美しい軒裏とするためには、構造と両立しない。

そのため、奈良時代から、屋根の「野地」と「軒裏」とは全然別の物として取り扱われる習慣となった。

構造上の力材の役割は「桔木」が果たすことになった。
軒裏の全ての構造は、桔木に釣り下げられる形となって、今日に至っている。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました♪

お礼日時:2010/05/30 10:51

わかりにくそうなところは補足しながらやわらかい文に書き換えて


みました。ご参考になれば幸いです。

「通常、軒とは丸桁から軒付(のきづけ:屋根の葺材の先端部分)までのことをいいます。構造上からいえば、丸桁の上に垂木をのせてはね出しとし、この垂木で軒付と屋根を支えるのが本来です。

わが国でも法隆寺金堂(唐招提寺金堂の間違いかもしれません。法隆寺金堂は角垂木の平行垂木、唐招提寺は丸垂木の扇垂木です)や薬師寺東塔などに見られるように野屋根(のやね:本来の垂木(地垂木)の上に束を立てて母屋をのせ、その上にもうひとつの垂木(野垂木)と野地板をのせて葺いた屋根)と化粧裏(地垂木の上に張った構造上の意味はない化粧用の板)の二重になっていなかったのはもちろんです。さらに、構造上の理由で垂木は太くて強いものがよいことから、自然材でまっすぐな丸太を選んだでしょう。また、隅のところは後世でいう扇垂木(垂木が桁から軒先に向かって扇状に広がる方法で並べた垂木で、隅のところでは外壁から135度の角度で垂木が出ています)のように常に丸桁から槓杆(こうかん:梃子のこと)にして外にはね出すべきことはもちろんです(これに対して後世によく見られる平行垂木では垂木は平行に並んでいて、隅のところは外壁から135度の角度で隅木(すみぎ)と呼ばれる部材が設置されていて、隅の垂木はこの隅木に取り付けられています)。

しかし、この方法では屋根の勾配を大きくしなければならない場合、軒裏の桁に近い部分は軒先から高くなってしまうために暗くなります(低い位置に化粧裏を張れば、その面は明るくなります)。また、一面を角材にした美しい軒裏にしようとすると、垂木は断面積が小さくなって構造強度が落ちてしまいます(野屋根と化粧裏の二重であれば、地垂木は化粧裏を張るだけのもので、構造上の負担は小さいため、角材となって断面が小さくなっても支障はありません)。

そのため、奈良時代から屋根の野地と軒裏とはまったく別物として取り扱われてる習慣となりました。構造上の部材としては桔木(はねぎ:桁よりも内側まで伸びていて、梃子の原理で軒先を支える部材)が屋根と軒裏を含めた軒のすべての荷重を負担することになり、軒裏のすべての部分は桔木から吊り下がる構造となって今日に至っています」
    • good
    • 0
この回答へのお礼

長い質問だったのにこんなにご丁寧に回答してくださって
ありがとうございました♪

お礼日時:2010/05/30 10:49

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!