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添付画像の漢字の入力方法と意味を教えてください。(その2)

 前回、同様の質問をした際には大変お世話になりました。
 とても素晴らしい回答をいただき感謝しております。

 さて、今度は佐藤一斎著「言志後録」の第27条に出てきた漢字です。
 http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/756225/7
 (「物有榮枯。」から始まる条の1行目にあります。)

 この漢字をできるだけ正確に(異体字なら異体字のまま)MS-WORD2007(Win XP)へ入力したいと思っています。
 前回、同様の質問(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5922325.html)をした時に教えていただいた方法を試してみたのですが、うまく見つけられませんでした。
 どのようにしたらよろしいでしょうか。

 ちなみに、この漢字は「死」の異体字として読んでいる書物(講談社刊「言志四録(二)」全訳注)がありましたが、判然としません。
 (同じ条にある「死」の字は、常用漢字にある字体になっています。)

 添付画像の漢字の入力方法とその意味をお教えください。
 (もし「死」と同じ意味でしたら、ここだけ違う字体が使われた理由も併せてお教えください。)

 皆様のお知恵を拝借いたしたく、どうかよろしくお願いします。

「添付画像の漢字の入力方法と意味を教えてく」の質問画像

A 回答 (3件)

お尋ねの字は、作字するしかありません。


(『文字鏡』などは別ですが、既成のフォントには収められていません。)
「死」の単なる異体字です。
その字を使ったことに特別な意味はありません。
強いて言えば、変化をつけたとか、ちょっと気取ってみたといった理由しかありません。
昔の版本ではよくあることです。
前回お尋ねの字は「旁」の本字であり、Unicode:U+3AC4 (CJK統合漢字拡張A領域)に定義されている至極まっとうな字です。
JISで定義されていないというだけです。
ヒラギノ明朝 Pro W3にあり、Unicode定義のある字ですから、Win2000/XP/Vista/Win7にインストールすれば、普通に使えます。

Vista/Win7標準のフォントではメイリオにあります。
XP標準ならNew Gulimというフォントにあるほか、Microsoft Download Centerからダウンロードすれば、SimSun-18030というフォントで表示できます。
韓国のサイトからダウンロードすれば、New Batangというフォントにもあります。
楷書が必要なら、台湾のサイトからダウンロードできます。
Adobeのフォントではゴシック体、宋朝体もあります。

ですが、お尋ねの字は通常のフォントにはありません。
したがって厳密に版本の姿を復元したいなら、作字してください。
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この回答へのお礼

 詳しくお教えいただき大変ありがとうございます。
 特に、次のくだりはとても助かりました。

>お尋ねの字は、作字するしかありません。
>(『文字鏡』などは別ですが、既成のフォントには収められていません。)
>「死」の単なる異体字です。
>その字を使ったことに特別な意味はありません。
>強いて言えば、変化をつけたとか、ちょっと気取ってみたといった理由しかありません。
>昔の版本ではよくあることです。

 お陰様で、異体字だけでなく、版本での異体字の取り扱いがどういうものであったのかを知ることができました。

 また前回の質問に対してもご回答いただけたことをとても嬉しく思います。
 表示可能なフォントとダウンロード方法をいくつも教えていただけたことで、今後、表示が困難な字に出遭ったときの対処に幅が増えました。

 丁寧にご回答いただき感謝しております。

お礼日時:2010/05/27 22:55

ご質問に対する直接の回答ではないのですが。


江戸時代やそれよりもう少し前の木版の版本をテキストデータ化する仕事に関わっていますので、その方面からのアドバイスです。

先の回答にもあるように、添付されている画像の文字は、「旁」や「死」は単なる異体字で、昔の版本では当たり前のように見られる字です。
現在の活字になれば、すべて「旁」や「死」で統一されています。もちろん異体字にこだわる方は無理矢理にでも元の通りの字体にされることもあるでしょうが意味はないと思います。
たとえば、同じ版本の中で、1行目には「死」という活字で入れてあり、5行目には添付にあるような異体字で入っている、なんてことは、茶飯事です。
字形が違うと意味が違う、こだわりがあって区別している、というわけではなく、活字をひろった人がその字を採用したからその字になった、くらいの意味しかないのです。

そして、このままの形の字をパソコンで表示したところで、あまり意味はないと思います。
ご自身のためだけのものであるならばともかく、広く共有されるべきテキストデータとしての意味は全くありません。このようなJISにない異体字は機種異存文字として文字化けしてしまいますから。
たとえ、ご自身のものであっても、たとえば家と職場、学校などのパソコンでは環境が違いますので、文字化けしてしまいます。

ということで、一部、回答としましては、添付の字は「死」の異体字で、意味は「死」と全く同じであり、違う字体が採用された理由は、版本の活字を彫った人の好み、その活字を拾った人の好み、くらいで、わざわざ違う字体にしていることに、何の意味もありません。

どうしてもその字を表示させたいなら、すべてを画像にすべきです。
版本の活字は、今の活字と微妙に形が違います。
たとえば、添付にある「言志後録」のサイトの画像を見る限り、「即」や「便」も今の活字とは違う形をしていますよね。
それをわざわざその異体字で表示しないのと同じことです。
「死」や「旁」の字を異体字の形のまま表示させるのであれば、「即」や「便」も木版活字の通りの字体で表示させるべきでしょう。
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この回答へのお礼

 実際にお仕事をなさっている方からのご回答をいただき、大変嬉しく思っています。
 特に、次のくだりでは異体字についてのご見識を伺うことができ、とても勉強になりました。

>違う字体が採用された理由は、版本の活字を彫った人の好み、その活字を拾った人の好み、くらいで、わざわざ違う字体にしていることに、何の意味もありません。



 ちなみに「言志後録」を主にテキスト・データで電子化しようとしていますが、それは次の2つの理由から行っています。
  (1)漢字の検索ができるようにするため。(個人&数十人のグループ内で)
  (2)ホームページなどで公開するため。

 そこで早速、異体字の取り扱いをどうするかという壁にぶつかったのですが、次のような方針を設定して入力することにしました。
  (a) 版本と同じ字体を使うこと。
  (b) フォントはWin XP以上で使えるものとすること。(フリーでダウンロードできるフォントは可とする。)
  (c) 版本と同じ字体が上記方針(b)の使用可能なフォントにない場合は、異体字(テキスト・データ)を書き、その上に版本の字体(画像データ)を貼ること。
  (d) 使用されている異体字のリスト(異体字とJIS対応の漢字、今の漢字)を作成して、後で異体字をJIS対応の漢字や今の漢字に一括変換し、JIS対応版と今の漢字版の「言志後録」が作成できるようにすること。
  (e) 版本と同じ字体が使用可能なフォントになく、テキスト入力できる異体字が判明しない場合は、版本の字体を画像データとして貼ること。
 (そのため、ご指摘の「即」や「便」はもちろん、「気」や「礼」などの字も今とは異なる字体で入力しています。 苦労していますが。)


 ということで、添付画像の漢字が何の異体字かはっきりしなかったため、今回のような質問した次第です。
 ですが、幸いなことに、この漢字は異体字が判明しましたので、上記の方針(c)に従い、異体字(テキスト・データ)&版本字(画像データ)で入力しようと思います。


 貴重なご見識と合わせ、親身にご忠告いただけましたことを大変ありがたく思っています。
 これからもお尋ねすることがあるかと思います。
 そのときもどうぞよろしくご指導のほどお願いいたします。

お礼日時:2010/05/27 22:26

參考画像を添附します。


上:明朝、ゴシック、楷書で作字してみました。(TTEdit使用)
http://musashi.or.tv/
中:ヒラギノ明朝 Pro W3、DF平成ゴシック体 Pro-5 W5、Adobe Fangsong
下:SimSun-18030(ダウンロード可)、メイリオ(Vista標準)、Kai Ti(Vista標準)

#1で漏らしましたが、VistaならKai Ti、FangSongがあります。
ただここではAdobe Fangsongを採りました。
「添付画像の漢字の入力方法と意味を教えてく」の回答画像2
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この回答へのお礼

 丁寧に教えていただき頭が下がります。

 様々なフォントをサンプルとともにご紹介いただいただけでなく、「死」の異体字の作字画像は大変助かります。
 ANo.3のお礼欄に記しましたが、入力方針に従いますと画像データを貼ることになりますが、それを美しい字体で貼ることができました。

 親身にお教えくださり大変ありがとうございます。

お礼日時:2010/05/27 23:11

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