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IgGは抗体で、外部抗原からの感染等を防御するのが本来の目的だと思います。が、とあるテキストに「抗ウイルス性抗体、抗細菌性抗体の大部分はIgGである」とありました。「抗~」ということは、人体にとってはマイナスですよね。どういう場合にIgGはこのような働きをするのでしょうか。そもそも抗体というからにはIgGは、生体にとっては味方ですよね(表現が変ですが)。詳しく教えていただけると助かります。

A 回答 (2件)

silverfangさん、こんにちは。



「抗~」というのが人体にとってマイナスである、というところがちょっと勘違いなさっているかな?と思います。

「抗ウイルス性抗体」=ウイルスに対しての抗体
「抗細菌性抗体」=細菌に対しての抗体
という意味だと思います。
抗体にはそれぞれ特異性というものがありますからね^^

抗原(ウイルスや細菌)が初めて体の中に侵入する(初回免疫)と、血中には抗体が現れます(一次反応)がこのときの抗体はIgMが主体であるといわれています。
ただ、この一次反応で獲得できる抗体は数も少なく、また、血清中に抗体が現れるまでに4~5日かかるといわれています。
しかし2度目に同じ抗原が体の中に侵入すると、再び抗体が現れます(二次反応)。このときの抗体はIgGが主体となり、一次反応のときの抗体にくらべると量も多く、抗原に対する結合力もより強く、また、免疫後1~2日で抗体が出現するため、一般的に抗体と呼ばれるものはIgGの働きがおおきいといわれています。

たとえば、インフルエンザワクチンを例にすると・・・
インフルエンザワクチン(弱毒性ワクチン)を接種して体に一次反応をひきおこしておきます。すると、体内ではIgM主体の抗体ができ、スタンバイ完了となります。そこにインフルエンザウイルスがやってきて感染すると、二次反応がおこり、すぐに体内でIgG主体の抗体をつくりだし、感染しても症状を抑えることができます。
この場合は「抗・インフルエンザウイルス・抗体」(抗ウイルス性抗体)になりますね^^

長々と書いてしまいましたがご理解いただけましたでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。そうですね、抗体にはそれぞれ特異性があるんですね。例えば抗TSHレセプター抗体はマイナスですが、全部が全部そうではないという意味ですよね?大変参考になりました。

お礼日時:2003/07/05 19:14

こんにちは。


言葉の問題ですよね?

でしたら、silverfang さんの理解の仕方に問題があります。

この場合のIgGの仕事ですが、体内に入ってきたウィルスや細菌にこれらが取り付きます。
その結果、それだけで活動を停止させてしまう場合もありますが、それだけでなく各種白血球などの免疫細胞に「こいつが侵入者だよ」という合図を送ります。
その結果、白血球などはこのIgGなどがくっついた状態のウィルスや細菌を犯人と認識して食べます。
という役割をしてます。
ですから、当然持ち主の人間や動物にとっては味方です。
「抗」というのが付くのは、「抗原(悪事をなす物質)」に対抗するからです。
対抗する源、つまり犯人が「抗原」、対抗する物質が「抗体」です。

もしも持ち主そのものを「犯人(つまり抗原)」と認識してしまうと、自分の身体を攻撃する抗体になってしまいます。

こういう病気は実在し、「膠原病」「自己免疫疾患」と言われ、治療が結構大変な病気です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。そういえば自己免疫疾患の抗体と混同していたような気がします。「抗」がつくのは「抗原」に対抗する、いい覚え方ですよね。大変参考になりました。

お礼日時:2003/07/05 19:09

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