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遅れ力率では無効電力が存在し電気代のロスが発生していることは理解できるのですが、

逆に低負荷時に進相コンデンサにより進み力率が発生し無効電力が発生するのでしょうか?

A 回答 (4件)

進相コンデンサの容量が負荷の遅れ無効電力より大きい場合には、全体として進みの無効電力をとることになります。


誘導電動機とセットになっている進相コンデンサの場合には誘導電動機の無効電力は軸負荷の影響をほとんど受けないので負荷が軽くなったから進相になる、という状況にはなりません。
高圧の構内配電系統でまとめて進相コンデンサをいれている場合には、自動的に進相コンデンサの投入数を調節する機器を導入したりしています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

「負荷が軽くなったから進相になる」というのが明確に飲み込めなかったのですが、

これは誘導電動機が切れると進相コンデンサも同時に切れるということで、理解しておけばよろしかったでしょうか?

お礼日時:2010/11/12 19:12

X軸(横軸)に有効電力、Y軸(縦軸)を無効電力とします。


これに遅れ30°(遅れ力率約87%)の皮相電力を描いてみてください。

判り易い例で皮相電力100kVAとします。

単純計算ではY軸に投影した50kVarの進相コンデンサを設けると無効電力がなくなり力率100%となります。つまり50kVar以上の進相コンデンサを設けると進み力率になります。

やっかいなのは使用電力が時々刻々と変わるので以下のような自動回路を構成します。

(1)コンデンサ同容量の自動サイクリックで使用電力に追従
(2)異容量コンデンサ組み合わせで使用電力に追従(例:1、2、4、8・・・の倍数)
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この回答へのお礼

なんとか理解できました。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/12 19:17

ベクトル図を書きますとより深い理解がえられると思います。


図を貼り付けましたので参照にして下さい。

1)定常状態の負荷をモータに加えた時のベクトル図
2)1)のモータにコンデンサを追加接続した時のベクトル図
3)軽負荷状態でのもーたのベクトル図
4)3)のモータに2)と同じ容量のコンデンサを接続した時のベクトル図
です。

4)の図ではモータによる遅れ力率の無効電力(kvar)が発生していま
すが、コンデンサによる進み力率の無効電力(kvar)の方が上回るため、
差し引き装置全体としては進み力率の無効電力(kvar)が発生している
ことを示しています。
「進み力率の無効電力?」の回答画像3
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この回答へのお礼

進み力率でも無効電力があるということが、イメージできました。

とても分かりやすいベクトル図をありがとうございました。

お礼日時:2010/11/12 19:19

 電力会社の経験で言うと、通常日の通常時間ですと一般的に遅れ電流


による無効電力が生じます。結果電圧が低下しますが、それを補償する
ためスタティックコンデンサー或いはロータリーコンデンサーを投入します。
 土日は工場がお休みであり、且つ都心導入では地中電線路を多用
するので、進み電流による無効電力が生じます。この進み電流を
補償するため分路リアクトル或いはロータリーコンデンサーを投入し
ています。
 需要設備も同じであると思います。電動機等を止め、事務所だけの
年末年始やお盆、ゴールデンウィークは進相コンデンサを入れっぱなし
にしておくと進み電流で無効電力が生じていると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

私ども需要家構内では、力率が進むと進相コンデンサを切るというイメージですが、

供給側では少し違った対処をするということですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/12 19:33

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