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No.1
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海・空の役割の変化
大洋は、国を隔てる巨大な障壁として古代は作用していたが、歴史が進むにつれて船の建造技術が発達して貿易が盛んとなり、アメリカ東海岸と西海岸の大都市間で、10万トン規模の大規模物資輸送をするより、東海岸はヨーロッパと、西海岸はアジアと10万トン規模の物資輸送をする方が、輸送費が安くなる時代となり、大洋は輸送コストを下げる交通路としての役割を強く持つようになった。
したがって、この海の役割の変化は、国内より他国との結びつきを強めた方が、効率的で儲かるケースが多くなるという時代を招き寄せ、貿易の自由化を通じて国の相互依存を高めることによって、国際政治の緊密化・一体化を促している。
工業のハイテク化は、軽量高価な部品を多数生みだしており、このような重量単価の極めて高い工業製品は、航空輸送を行ってもコスト面で軽微な影響しか与えない時代となり、空さえも運ばれるものの性質によっては「物資運搬路」になっている。
したがって、空港という点を介して、世界中の空港間の時間・コスト距離が変わることによって、空港周辺では国内よりも他国の方が、関係・関連を持ちやすく、物資輸送が容易になるという状況が生まれており、現代国際政治の展開に影響を与えている。
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