
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
小説島本理生さんの「波打ち際の蛍」は恋人からDVを受けた女の子が主人公です。
出版社の内容紹介より
川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。ある日通院先で植村蛍に出会い、次第に惹かれてゆくが…
という内容です。
江國香織さんの「思いわずらうことなく愉しく生きよ」は夫婦間のDVが出てきます。
出版社/著者からの内容紹介
強気な恋愛ばかり繰り返す34歳の次女・治子は代々木公園の見えるマンションで同棲中。
阿佐ヶ谷のアパートに住み、自動車教習所の事務をしている29歳の三女・育子は、恋愛なんて信じていない。理解できる他人とのつながりは友情と信頼、肉体関係だけ。
36歳の長女麻子は、「理由もなく暴力をふるうわけではない夫」と結婚して7年になる。
DV問題も絡めて、三姉妹の異なる恋愛のあり方を独特の文体で綴る恋愛小説。
この回答への補足
新年早々読書に励んでいる私が今年の12冊目として手にとったのは(1月31日読了)
江國香織さんの「思いわずらうことなく愉しく生きよ」、
13冊目(2月2日読了)は、島本理生さんの「波打ち際の蛍」でした。
2つとも大変面白く読みました。
両方とも、女性の心理描写がうまく、彼女らの気持ちに感情移入できました。
一方、「思いわずらうことなく~」に登場する長女麻子のパートナー邦一
のDV的言動には、同性の目から見ても不可解な部分が多く、自分だけの論理やこだわりで切れる男に合わせる必要がどこにあろうか?そんなものに翻弄される必要はない、という気持を強くしました。
又、「波打ち際の蛍」では、男性に痛めつけられ、傷つき、トラウマをかかえた女性の痛みの修復が如何に困難か、心が痛みました。(2/11記)
有難うございました。
実は、この質問を出す前日、仕事帰りに図書館に寄り、本棚を見て、江國香織さんからはじめ主な女性作家をリストアップしましたが、それぞれの作家の中で先ずどの本から読み始めたらよいかわからず、この質問をしました。
早速、近く再度図書館に行き、ご推薦の本をピックアップして読んでみたいと思います。
No.3
- 回答日時:
山本文緒さんをおすすめします。
特に「みんないってしまう」。「みんないってしまう」には12の物語が収録されていて、それぞれのお話に出てくる女性は性格・容姿・職業など本当に様々です。短編ながら、すべて「こういう人、いる」と思わせるようなとても深い人物描写がなされていると思います。
あと、女性が読むと「この気持ち分かる!この人は私だ!!」と感じる登場人物が一人はいるんじゃないかな、と思います。
DVは出てきませんが、最後の「泣かずに眠れ」の主人公は男性から理不尽な扱いを受けているかな・・・。胸が痛くなる物語です。ぜひ読んでみてください。
あと、前の方が挙げてらっしゃる「女たちのジハード」は私もおすすめです。
この回答への補足
No.1さんとNo.2さんの挙げて頂いた本に比べ、図書館に仲々在庫がなく、遅くなりましたが、2月13~14日、2日で読了しました。
小説家というものは、如何に多くの人間の心理や世の中の物事に精通し、それらを物語に仕立て、人々の共感を得ることに巧みなのか、改めて感心しました。
ちょっと屈折しているけれど愛すべき主人公たちにエールを送りたい気持ちになりました。
良い本を教えて頂き、有難うございました。
(締切に当たって 2011.2.19)
丁度よいタイミングで回答頂き、有難うございました。
No.1さんの挙げられた江國香織さんの「思いわずらうことなく愉しく生きよ」と島本理生さんの「波打ち際の蛍」を読み終わり、No.2さんの挙げられた篠田節子さんの「女たちのジハード」を半分まで読み進んだ所で、まもなく読み終わる予定です。ほかにもないかと思っていたタイミングです。
「女たちのジハード」は登場する女性たちの心理描写が切実で共感を持ちます。
No.2
- 回答日時:
ドメスティックバイオレンスは出てきませんが、
篠田節子さんの
「女たちのジハード」
は秀作だと思います。
この回答への補足
No.1さんに挙げて頂いた2冊の本に続き、本年の14冊目として読ませて頂き、ここまでで一番感動した本になりました。
一人一人の登場女性(特に中心に描かれた、康子、紗織、リサの3人)のさわやかな生き方、アイディア力と実行力にはものすごく感銘し、尊敬の念を覚えました。
未だ世の中の女性にふりそそがれる厳しい見方・現実にいらだちを覚えると同時にそれらをも乗り越え、運命を切り開いていく女性たちにエールを送りたい気持になりました。
書いてあることは、私も以前より薄々感じていることが多かったのですが、それを文章にすると、「そう!そう!その通りなんだよな!」と一々納得することが多く、腑に落ちる箇所が大変多かったです。
さすが、直木賞の実力! 篠田節子という作家をしっかりと記憶に留めました。
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