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- 回答日時:
まず、教科書的には下の式のような説明なります。
実質金利=名目金利-インフレ率(物価上昇率)
つまり、デフレというのはインフレ率がマイナスということなので、マイナス引くマイナスでプラスになります。
(名目)金利が一定でもデフレになるだけで実質金利が上昇するということなのです。
これは理由というよりむしろ定義というべきだと理解しています。
さて、債務の実質価値も増えるという点ですが、デフレにより実質金利が上がる為当然債務の実質価値も上がります。
わかり易いように極端な事例で説明してみます。
インフレ(物価の上昇)とは、1000万円の不動産が1億円になるということです。
デフレ(物価の下落)とは、1000万円の不動産が100万円になるということです。
1000万円全額ローンで不動産を買った人が、その後のデフレにより不動産の価値が200万円になってしまうのに借金だけは1000万円のまま、という状態になってしまうということなのです。
デフレ下で下がるのはもちろん不動産の価値だけではありません。給料も当然下がります。
(不動産のような特定のものに限らず物価が下がるというのがデフレなのです)
つまり給料が十分の一になったのに借金の額はそのまま=借金を返すのが苦しくなった=債務の実質価値が増えた、というのがデフレなのです。
逆に、デフレの場合モノではなくお金を持っている人はその資産価値が上がるということになります。
わかり易かったどうかわかりませんが、ご参考まで。
この回答への補足
非常にわかりやすい回答ありがとうございます。
追加質問になりますが、実質金利のところで、インフレ率として期待インフレ率という記述も見るのですが、その場合、実質金利は、期待実質金利という表現になるのでしょうか?(そのような記述も見ます)それとも実質金利と期待実質金利は同じものなのでしょうか?
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