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2年前に貞観津波の危険性を指摘している委員がいたようです。盛んに「想定外」と言っているようですが、指摘されていたわけで分かっていたはずです。「想定外」と言うのは責任逃れを狙ってのことなのでしょうか。


福島第1原発:東電「貞観地震」の解析軽視

産総研の研究チームが仮定した貞観地震の震源域と周辺で起きた過去の宮城県沖地震の震源域(産総研の図を基に2010年5月作成)

 東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった大津波を伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、約1100年前に起きた地震の解析から再来の可能性を指摘されていたことが分かった。東電は「十分な情報がない」と対策を先送りし、今回の事故も「想定外の津波」と釈明している。専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金になった可能性があり、早期対応を促さなかった国の姿勢も問われそうだ。

 09年6月、原発の耐震指針の改定を受け、電力会社が実施した耐震性再評価の中間報告書案を検討する審議会。869年に宮城県沖で発生したマグニチュード8以上とみられる「貞観(じょうがん)地震」を、岡村行信委員(産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長)が「非常にでかいもの(地震)が来ているのが分かっている」と取り上げた。

 当初の報告書案はこの地震に触れていなかった。東電は「被害はそれほど見当たらない」と答えたが、岡村さんは、宮城県から福島県の広い範囲で浸水したという最新の研究から「納得できない」と追及。その後に提出された報告書案は「(貞観地震と同規模の揺れは)想定内」とし、現在の耐震構造で問題ないとの見方を示した。

 岡村さんは、04年のスマトラ沖大地震のように、幅広い震源域がほぼ同時に破壊する「連動型地震」を想定した対応を求めたが、審議会の事務局は「最終報告書で検討する」という形で収めた。

 ◇専門家「貞観の再来」
 多くの専門家は、東日本大震災を「貞観地震の再来」とみている。同研究所などは05年以降、貞観地震の津波による堆積(たいせき)物を調査。同原発の約7キロ北の福島県浪江町で現在の海岸線から約1.5キロの浸水の痕跡があったほか、過去450~800年程度の間隔で同規模の津波が起きた可能性が浮かんだ。

 東電によると、現地で測定された地震動はほぼ想定内で、地震によるトラブルは少なかった。一方、非常用電源の喪失などの津波被害で、原子炉が冷却できなくなった。

 ◇「『想定外』は言い訳」
 東電の武藤栄副社長は25日の会見で「連動地震による津波は想定していなかった」「(貞観地震に対する見解が)定まっていなかった」と釈明。東電の対応に、岡村さんは「原発であれば、どんなリスクも考慮すべきだ。あれだけ指摘したのに、新たな調査結果は出てこなかった。『想定外』とするのは言い訳に過ぎない」と話す。【須田桃子、藤野基文】
引用元:http://mainichi.jp/select/science/news/20110327k …

A 回答 (16件中11~16件)

ちょっと時間を掛けて考えてみました。



想定外は想定外だった。でなければ、今になってこんな情報は出てこないのではないでしょか。
はっきり言えば、今後、落ち着けば責任は嫌でも取る人が出てきますし、今も複数からのバッシングを受けている人は多々いるでしょう。

今の社会は、昨日身方でも一つボタンを掛け違えば今日は敵です。武器で戦う時代と違い、人道的なという理由で、言葉のバッシングが多くなっていますから、ある意味、道を一度間違うと生き地獄です。

この社会の構造について書いておきますが、
地震はいつ起きるか分からないわけで、それに投資するにはその根拠がはっきりしていなければなりません。日本は、資本を中心としてリスクを計算し、そこからどれだけのリスクに対してリターンがあるかを考えます。起きていないことを前提とした回避策は、今までもこれからも無意味となるため根拠が絶対的なものではなければならないのです。それが、前提なのが資本主義です。

その前提を考えると、起きた後に、起きたことに対して、いくらはしゃいだところで亡くなった方々や失われたものは返ってきません。むしろ、最悪の場合はそこから派生する複数の揺り戻しがおき、別の前提が崩れ混沌となります。これから、どうするかが今問われているとは思いませんか?
これは私が思うことですが、亡くなった人のご家族や現地の人よりも、メディアや外側の人の方が批判的な動きをするケースが多いような気もします。何というか、温度差があるのですよ。彼らは生きることに今必死ですからね。余計にそれが大きく見えます。

批判が増えるのは今は仕方の無いことだと思いますが、今単に責任を追及しても何の解決にも至りません。今の時点で出来る対処をするしかないでしょう。
貞観地震についての研究は、文献と地質学的な調査によって示されつつありますが、当時の段階では、まだ不確定な要素があると突っぱねられた可能性が高いと思われます。実際には、結果としてこれが起きたことで証明されたという皮肉なことになりましたが、経済学的にもその時にその根拠を示せなかったことにもまた責任はあるでしょう。

事件が起きたときに、多くの人は起きることを予測した人を評価する傾向があります。ただ、彼らは当時の目線で言えば少数派になってしまい、社会の中に埋もれるべくして埋もれたケースも多いのです。事故発生の対処は別として、その責任は、東電だけが受けるのではなく、実際には70年代~90年代に断層が見つかった際には、耐震基準や津波対策見直しを検討したが、経済界などからの裏での反発が想定と、実際の反対があり見送ったことも言われています。同様にして、我々庶民でさえも電気代が上がることを嫌気していました。それが、結果として表れたということも言えると思います。批判で生まれるのは、こういった部分をほじくり出すだけで、責任者のすげ替えのオンパレードと堂々巡りです。実際には、知恵を出すべきですが、それが批判から出ることはほとんどなく、逆説に変わり、今度は逆説に問題があれば、元の道に戻るか、方向修正をします。

我々は、今出てくる情報の一端しか知りません。実際にどれだけの議論があり、どのような報告書を元にして評価したのかも分かりません。メディアは、今旬な情報で尚かつ勝ち馬に乗る傾向があります。そのため、我々は一歩退いて冷静に物事を判断しなければならないでしょう。

再び同じような事態にならないためには、実際に出ている情報とは対局の、たとえば、では何故その情報が出ていながら対処できなかったのか、対処できない力とは何だったのかも知らなければなりません。そうしなければ、今度はそのしわ寄せが別の方向に向かいます。

まあ、津波に関してでは一部には署名活動などが発生しこれからだったという話もあります。
本当に、考えると世のはかなさも感じますが、言い訳や批判は私自身はもう聞き飽きました。何というか、批判が増えると被災地でなくともまるで被災地のように日本は重い空気が流れているような気もします。

その上で、今回の地震は想定外で良いが、今後は想定外を想定した対処を考えなければならないのは確かです。ただ、そこに今の反省が必要であり、例えばM9.5を目安に建物を作るなら、もしそれを越える場合は、どうするかのマニュアルは必要になります。想定外を想定外ですまさない対処が今後は求められるでしょう。それが、本来メディアや我々一人一人が考えるべき事だと思います。

最初に戻りますが、やはり想定外だった。
そして、今後は都合の良い想定外を無くすこと(想定外を想定する)が大事だと思います。
だからこそ、今回は想定外でなければならないのです。私自身がそれを元に自分の職場マニュアルを考えなければなりません。
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>「想定外」と言うのは責任逃れを狙ってのことなのでしょうか。


どうでしょう?

「想定外」と言って責任を逃れれるとは限りませんが。
柏崎刈羽原発で問題が発生したとき以来、「東電の想定能力は並外れて低い」というのが周知の事実と
思いますし、第三者の目からみて十分想定できたとしたら、責任は逃れられないでしょう。

(いい例じゃないですけど例えば、寒空の中で裸で放置したから死んだ人の件で殺人罪に問われた男が、
「死ぬとは思わなかったから傷害致死でしかない」と主張しても常識的に考えて死ぬと
想定できないほうがおかしいと殺人罪になるようなもの。)

個人的には、東京電力にはちゃんと後始末つけて損害賠償もして、社会から退場してもらって、
後は、中部電力や関西電力、九州電力といったところが単独もしくは合弁で事業の譲渡を受けて
関東の電力供給を担うくらいでもいいのかなというくらいのことは思ってますけど。
(トップを含め管理職の上の方を全部とっかえたら少しは想定能力が向上するかなと。)
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想像はしていたかもしれないけど、想定はしていなかったのでしょう



100年に1度くらいの大地震や津波は想定して対策済み
1000年に1度の超大地震や大津波は、想像はできても現実的には想定して対策はしていなかったということです

今後もし仮に新たに原発を造る場合は、今回のような千年に1度級の地震や津波は想定するでしょうね
でも、1万年に1度や百万年に1度まで想定するでしょうか?
1万年に1度や百万年に1度の頻度であっても、明日来るかもしれません

新幹線だって、M9クラスの直下型地震は、想像はできても想定はしていません

質問者さんの自宅も、空き巣の想定はして戸締りは行っていると思いますが、飛行機墜落の直撃は想像はできても想定して対策はしていないですよね?!

リスクはよく考えて想定して対策はすべきですが、どこかで割り切らないと生きてはいけないでしょう
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まあ、言い訳でしょう。



でも、今になってそんな話を持ち出しても、何も解決しませんし改善しませんよ。あら探しよりは、被災者の支援方法や復興のアイデアを考えたり、夏場の節電対策を考えるべきじゃないですかね。

いくら東電を叩いたところで、謝罪以上のものは何も出てきません。いくら謝ってもらっても、それで原発が元通りになるわけではありませんし、被災者や利用者の利益は何もないです。それよりは(頭に来ることではありますが)協力できるところは協力し、東電内部が早期復旧に向けて頑張れる空気にした方が、我々利用者にとっても最終的には利益になるのでは?
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別に責任逃れでもいいじゃないですか。


いまは責任の押し付け合いをしても先に進めない。
一個人、一企業に責任を取って弾圧してスッキリしたいのは誰?

想定はしてても確立は低いからまぁいっか、って弱さは露見していないだけで
どこにでもある。
実際マグネチュード9.0の地震が来たら倒壊する可能性が高い基準の建物だらけだよ。
今回の地震の前に、数百年に一度の地震で津波が来たらヤバイかもしれないから
15Mの壁で原発を囲みます。150億ください!って言えば予算下りたの?
たぶんそんな地震は来ないさ、ハハッだったと思うよ。震災前はね。

事が起こってから反省して次に生かすのは大事だけど、責任追及のしすぎはどうかと思う。
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理科年表に載ってるレベルの内容です。


耐震指針などで議論する以前の問題ではないでしょうか?

理科年表・地学141(699ページ)からですが
869年貞観11年5月26日
三陸海岸M8.3
城郭・垣壁など崩れ落ち倒潰するもの無数。津波が多賀城下を襲い、溺死1000。流光昼の如く隠映すという、三陸沖の巨大地震とみられる。津波最大30m以上
…とあります。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3433474.html


また、日本はテロ対象になっていますので、その対策も必要だと思います。
http://www.47news.jp/CN/200804/CN200804220100075 …


新潟県中越沖地震で原子炉以外の脆弱性が露呈していたわけですのでどの程度対策されていたのかが気になるところです。
http://www.livedooga.com/v/132314
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