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アメリカでシェールガスが大量に採れる事が判明したりして
LNGの価格下落が進んでいますが、これは都市ガスの価格にも
何か影響を及ぼす可能性は有るのでしょうか?
或いは既に影響が出ているのでしょうか?
業界に詳しい方いらっしゃいましたら、ご教示御願いします。

A 回答 (2件)

シェールガス採取が開発される前には、米国のガス田が枯れるとの見通しがあって、カタールと言う新しい天然ガス供給国から、米国への輸出を増大させる計画がありました。


米メジャーのエクソンモービルは米国向け輸送を考え、LNGの出荷設備・LNGカーゴ船をカタールと合弁で作り、今までLNGを使用していなかった米国にLNG受取り施設を作りました。
ところがシェールガス採取技術の発達で、米国における天然ガス生産は急増し、2009年からは生産世界一の座をロシアから奪う結果となりました。
当然LNGにして中東から運ぶ必要性はなくなり、カタールからのLNGの行く先はインドや中国に変更されますが、生産能力から言えば余剰になりつつあります。
シェールガス開発はその後世界各地で調査が行なわれ、現在のところ32ケ国で有望と見込まれて、天然ガスの埋蔵量は飛躍的に伸びるとされています。

勿論限りある事は確かですが、今までの感覚で言えば人類が滅ぶまでは供給が続きそうな勢いで、米国政府のEIA予測でも天然ガスの価格は他の化石燃料に比べれば低レベルで推移するとなっています。

ただ、LNG輸入は各地区でほぼ独占的な形で行われ、例えば関東では東電と似た東京ガスが商流を支配しているので、世界的価格動向がストレートに反映するのは難しいと思います。

前の回答者さんとは随分異なる話になりましたが、添付を観ていただければ判断の基準になるかも知れませんね。

参考URL:http://www.eia.doe.gov/analysis/studies/worldsha …
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>アメリカでシェールガスが大量に採れる事が判明したりして


>LNGの価格下落が進んでいますが

という事実はありません。シェールガスは一種のブームのように持て囃されていますが、
資源枯渇が先延ばしになったという程度のことです。
それでLNGの価格下落が進んでいるなんてことはない。
シェールガスが市場に参入することで供給国が多様化すれば、一部の資源国の恣意的な値上げ工作が効かなくなり、より需要と供給で価格が決定されることになるというまで。
そして供給が増えるのと同時に需要も増大することを見落としてはなりません。
中東動乱を反映して原油価格が高騰しています。それは従来の原油需要が天然ガスにシフトさせる圧力となります。また中進国の発展と共に天然ガス需要も伸びます。天然ガスの需要は都市ガスだけでなく、火力発電所の燃料としての需要や天然ガス自動車の燃料としての需要もあります。
今回の福島原発事故は、短期的に日本の火力発電所の天然ガス消費を増大させる要因になっていますが、それは決して短期的でもないし日本だけでもない。世界的に原子力発電が停滞し、火力発電所需要が長期的・世界的に働く要因となっている。またインド・中国などの人口大国での資源消費が驚異的スピードで増大し続けている。従来、電力をあまり使わなかった階層、国も電力を多消費するようになってきているのです。日本でも天然ガス消費は増大し続けていますが、それは日本だけではない。
供給がいくら増えたところで需要がそれ以上に増大すれば、価格は上がります。
短期的にも長期的にも需要が減少していく要素は全く見出せない。
細かい需給変動で価格は上下動を繰り返していきますが、都市ガスの価格が長期的に値下がりすると考えられる材料はありません。シェールガスが軌道に乗ってきたのは明るい材料であるには違いないが、今回の福島原発事故は世界の反原子力発電世論に大きなインパクトを与えました。
原子力発電が足踏みすれば、電力供給不安となるわけで、それは例えば従来の電力冷房がガス冷房にシフトしていく動きを生じさせます。それは都市ガスの需要増大要因ですから、価格向上の要因ともなります。世界のいろんな分野で原油か天然ガスか、原子力か天然ガスか、電力か天然ガスかといった価格裁定の選択があって、複雑に問題は絡み合っています。
さらに資源の純輸入国にとっては為替レートの変動も大きな要因です。円高に進むと見るなら価格低下の要因になりますが、円安なら価格高騰の要因になります。
以上検討したように都市ガス価格が短期的にも長期的にも上がるのは疑う余地もないと考えます。
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