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ある中小企業の財務内容分析の為に見ていますと
法人税申告書の申告の用紙には累積損失の欄には4000万円(の損失)となっているのですが
これに添付されている貸借対照表の資本の部の繰越利益(損失)はたったの6万円(損失)と
表示されています。
勿論同じ税理士が作成しているのです。

どうしてこのような食い違いが出てくるのでしょうか?

A 回答 (2件)

累積損失の欄とは、別表7(繰越欠損金)のことでしょうか。



別表7のことなら、お書きの現象は別に珍しいことではなく異常ではありません。

例えば、前年度は黒字3994万円、今年度は赤字4000万円というケースです。この場合、貸借対照表には2年度通算して赤字6万円、法人税申告書別表7では欠損金4000万円となります。これは税務上の欠損金(赤字)は過去の黒字とは相殺されることはなく、将来(7年内)の黒字とだけ相殺されるものだからです。

もし、上記例で前年度は赤字4000万円、今年度は黒字3994万円というケースでは、貸借対照表には2年度通算して赤字6万円、法人税申告書別表7では欠損金6万円となります。これは前年から繰り越された税務上の欠損金が今年度の黒字と相殺されて6万円だけ残ったことを意味します。

なお、上の設例は交際費その他、会計と税務の差異はないものとして説明です。

また、これを交際費で説明するのは数字の赤黒が逆です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

私が見たものは私の手元にはないのでもう一度チェックのしようがありません。


別表(7)を見れば明細が判るのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/14 08:59

税務上の利益と会計上の利益が異なる為です。


例えば
資産10000/負債9706
      資本金300
      剰余金△6
B/S上の繰越利益は△6ですが税務上の損失は6にはなりません。
交際費は経費にならないとよく言いますね。
当期の交際費が10だったとしましょう。
税務上の繰越利益は△6に10を加えて4となります。
このように税務と会計は異なるベクトルで進んでいるので寧ろ差があって当然です。

ご指摘の例ですと税務側の方が損失が多いので
益金不算入事項(会計上利益だけど税務上利益カウントしない)が多かったとか
色んな理由が考えられますが、むしろB/Sと税務申告書の繰越損失が一致しない
のは実務上当然のことですので心配しなくていいですよ。
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この回答へのお礼

交際費の損金不算入は知っているのですが私の見たのは中小企業で
ある程度の交際費は認められるし、差があまりにも大きかったので
不思議に思ったのですが今となっては資料を持っていないので
良くわかりません。
回答、参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/14 17:11

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