「第二次世界大戦等の戦争犠牲者数」
http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM
(1)これは旧厚生省の資料が一番参考になるのでしょうか。財団法人千鳥ヶ渕戦没者墓苑奉仕会ホームページとの違いは何なんでしょう。
(2)長年の疑問だったのでよろしくお願いします。ドイツ人は帝国臣民より多く死んでいたのですか。それが感覚的に納得できないものがあります。多くの日本人は、日本の特攻や空襲や原爆や兵たん不足による病死などの印象が強く、やたら死んでしまったと認識しているように思います。ドイツの方は日本軍よりははるかに弾薬等も充実しており、弾が尽きれば玉砕などせず、白旗を振っていたように思われます。それなのに死者がドイツ兵が350万人、日本兵130万人。ドイツ兵はどのような形でこんなに死んだのでしょうか。日本軍のように突撃して米軍の連発銃のマトになったり、集団自決したりしなかったと思います。ソ連軍にそんなに殺傷力があったのでしょうか。さっぱりイメージできません。
さらに日本人はシベリア抑留などを大きく取り上げますが、ドイツ人の強制移住による死者は約240万人とあります。桁違いです。どうして強制移住でこんなに死んだのでしょうか。
民間人の死傷者もドイツの方が多く、総死者数ではドイツは日本の2倍以上死んでいます。
これはユダヤ人虐殺の数が含まれているのでしょうか
ドイツ軍は日本軍よりも規模が大きかったのでしょうか。捕虜の数も死者数も多いのです。
(3)これも一般常識になっていないように思うのですが、フィリピンの犠牲者は非常に多いですよね。中国戦線についで2番目に多く、ほぼ同じ数だけ死んでいると言えますよね。フィリピンの方は非常に短期間にそれだけ死んだのですよね。ものすごく簡単に次々と死んだ事になると思います。非常に胸が締め付けられます。しかしながら、この情況も具体的にイメージできませんので、なぜそうなったのか、その様子を教えて下さい。ちなみに中国でもフィリピンでも約50万人死んだと把握しておいて宜しいでしょうか。
(4)これは意外なのですが、沖縄戦で米兵の死者・行方不明者は12,520人。結構死んでいますよね。どうやってこんなに死んだのでしょうか。同士撃ちでしょうか。日本側がどうやってそんなに殺せたのかイメージできません。
(5)データ上はドイツ人の方が悲惨だったように思いますが、実際ドイツは日本より悲惨だったのでしょうか。ナチスに対しては反省しているでしょうが、日本のような国民全体に戦争反対や大戦の悲劇化がないのではないでしょうか。
改めていい資料等ございましたら、ご紹介下さい。
以上、長くなりましたが、どうかよろしくお願いします。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
#2です。
ええっとね、どうもまだよく戦史をご存じないみたいだからいくつか書いてみますね。
まず太平洋戦線の有名な戦い、主に地上戦のものをあげてみましょうか。
タラワ島の戦いが、日本軍約5千で、米軍が1万6千。
ペリリュー島の戦いが、日本軍約1万で、米軍が約5万。
硫黄島の戦いが、日本軍約1万3千で、米軍が約11万。
大規模な戦いとなると、
サイパン島の戦いが、日本軍約3万で、米軍約6万6千。
フィリピンの戦いが、日本軍約30万で、米軍が約40万。
沖縄戦が、日本軍約12万で、米軍が55万です。
それに対して独ソ戦をあげてみましょう。
開戦のバルバロッサ作戦で、独軍は300万の兵力となっています。ソ連軍は信用できる資料が残っていないらしくよく分りません。
キエフ攻防戦では、ソ連軍は独軍に包囲されなんと65万人もの捕虜を出しています。秋口にはヴァジマ・ブリャンスクで50万人包囲されました。
モスクワ攻防戦が、独軍100万に対して、ソ連軍は125万か、それ以上。
スターリングラードの戦いにもなったブラウ作戦が、前回回答したように独軍130万で、ソ連軍はそれ以上。そのスターリングラードがソ連軍によって包囲されたのが、ウラヌス作戦でソ連軍は少なくとも114万以上。独軍にいたっては負け戦のせいもありどの程度の兵力か不明です。
独軍最後の大反撃、クルスク作戦が独軍80万、ソ連軍130万です。
ソ連軍の大反撃、バグラチオン作戦となると独軍85万に対してソ連軍は125万になります。
最後のベルリン攻防戦では、独軍は100万をなんとか集めますが、ソ連軍は200万を超える将兵が参加しています。
ソ連軍のすごさをイメージしたければ、昔のソ連の戦争映画を見るといいんですけどね。多分にデフォルメされていますけど、見渡す限りの大平原を戦車が埋め尽くす光景(CGナシ)はスケールありまっせ。とにかく独ソ戦は鋼鉄と鋼鉄の激しいぶつかり合いです。まさにヘビー級ボクシングの壮絶な打ち合いですね。
さて、そんな戦場で最も恐れられているのが臼砲も含む大砲です。臼砲と大砲による死傷者は全体の2/3にもなります。つまり大砲がいちばん怖いんですね。その後に軽機関銃がきます。空襲されるなら、爆弾による死傷もあります。つまりまあだいたい戦場の負傷か戦死は大砲か爆弾か軽機関銃によるものでほとんどだというわけです。
この砲撃の威力と技術の双方が第二次大戦参加国中最も優れていたのが米軍です。実はこれは独軍もかなわない。大砲も弾も質が良かったし、無線機を中心とした通信網が優れていました。観測兵の無線で臨機応変な砲撃ができたのです。
一方、最も貧弱だったのが我らが日本軍。砲も弾も質が悪く(同じ口径なら独ソ米の大砲に比べて射程距離が短い)、数も不十分で、しかも通信技術が遅れていたので効果的な支援砲撃ができませんでした。
だから日本軍が善戦したケースは、タラワやペリリュー、硫黄島のように要塞化されていた陣地に篭ったときでした。まあ戦国時代の昔から、篭城する相手に正面から攻撃するのは損害が多く出ますからね。
しかし篭城戦でも、水際防御戦術に固執したサイパン島の戦いでは戦艦の上陸支援砲撃に水際陣地がやられてしまい有効な戦いができませんでした。その戦訓を取り入れてペリリューでは戦艦が支援砲撃しづらいやや内陸に陣地を構えたので米軍は大変な出血を強いられました。沖縄戦でも、南部は要塞化されていた上内陸の戦いになり戦艦の支援砲撃を受けられなくなったので苦戦しました。
日本軍の病死者が多いのは、逃げられないのですから当たり前です。米軍の兵士が負傷したら、後送され応急手当を受け、重傷ならさらに後方の病院に送られて治療が受けられます。病気のときも同じで、後方の救護所で手当てを受けられますし、重病ならさらに後方に送られます。ついでに連合軍にはペニシリンもあります。
しかし島に立て篭もる日本軍では、負傷しても手持ちの薬が尽きたら終わりです。重傷だからといって後方の病院には送られない。病気も同じで、病気にかかったら極端な話自分で治すか死ぬかどちらかです。
フィリピンでは大軍を送ったものの、それを維持するだけの食料が確保できず、将兵は飢えと病気でばたばたと倒れていきました。
ガダルカナル島が飢島と呼ばれた話はご存知でしょうが、日本軍の上陸地点であったルンガ岬にはかなり食料があったそうです。しかし、それをジャングルの奥にいる前線に送る術がなかった。例えば前線とルンガ岬との中間に兵站基地を置いてそこに食料や弾薬を集め、そこから前線に配るというようなロジスティクスの思想もノウハウもなかったので食料が後方で山積みになった挙句に腐らせてしまっていたそうです。
先日の東関東大震災のときは、ヤマト運輸が素早く動き、全国各地から野放図に送られるボランティアの支援物資を速やかに拠点倉庫で中身を仕分けして、必要なところに必要なものが送れるように構築されたそうです。そもそもこのロジスティクスという考え方は第二次大戦中にアメリカによって開発されたものでした。
あと最後に空襲による民間人の死者は、日本が66万8千人、ドイツが59万3千人といわれています。家屋の損害はドイツが25万5千に対して日本は225万となっています。ただし、家屋の損害はダントツトップがやはりソ連で、最も控えめな数字でも300万を超える家屋が損害を受け、民間人の死者は1700万人かそれ以上(日本は67万、ドイツ245万。ところでソ連にはまともな統計がないので損害はすべて推測となっています)となっています。ちなみに民間人の死者が最も多いのは実はソ連ではなくて中国だそうです。2000万人を超えるともいわれていますね。
この回答への補足
No.2のお礼でも質問しましたが、小隊同士なら日米戦力が変わらないというお話ですが、サバイバルゲームみたいにガンファイトをしたらという意味ですか。市街地やジャングルでの歩兵銃の差がなかったということでしょうか。擲弾筒があれば日本軍の小隊の方が火力が多いというのはどういうことでしょうか。
各戦闘における兵の規模は分かるのですが、私の質問は、
ドイツ軍人の総戦死者数です。
またフィリピンでの短期間における死亡原因です。仮に30万人の日本兵のうち20万人が餓死しても、10万人います。相当効率よく殺されているような気がするのですが。
また沖縄における米兵の死者です。陸上部隊が7千500人ぐらい死んでいるのでしょうかね。
激戦(アメリカ軍の被害が大きかった)と言われる安里五二高地の戦いでは死傷者2662名。死者の数が分かりません。6分1ぐらいと考えると、500人いません。7千500人まで、あと7千人の米兵を殺さないといけません。
沖縄戦。
日本。
死者・行方不明者 94,136人
民間人死者 94,000人
米国。
死者・行方不明者 12,520人
戦傷者 72,012人
軍人の犠牲者という総計で考えると、日本軍はほぼ同じ数の米兵に傷を負わせていることになります。どうやってそんなことができたのでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
ご紹介のデータもそうですが、ソ連の物量は私にとっては昔から謎なのでまた質問投稿などするかもしれません。
しかしご紹介の中国の犠牲者も謎ですね。日本軍が原因ということもないと思うのですが。白髪三千丈ですかね。そもそも死亡率が高い国なのでしょうかね。数が多すぎますね。
まだ納得できない点もあるのですが締切りをしまして自分なりに整理したいと思います。
皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。
No.5
- 回答日時:
空襲による死者数
日本 調査団体によってばらつきがあり、23万-55万人程度と考えられている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
ドイツ 60万人
http://www.msz.co.jp/book/detail/07551.html
イギリス 4万程度
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Blitz
この回答への補足
No.3補足では、人口と経済と兵力について質問しました。
ご紹介の空襲は、民間人の死者であり、戦場の兵士が空爆で死んだ数ではありませんよね。
民間人の空爆による死は日独であまり変わらないと考えていいのでしょうか。そうなると日本は空爆に関してはドイツより酷かった訳ではないという認識に変えなければなりません。つまり日本はダメだっとは言えない。
ご紹介の幅のある統計は役所の出している数字の方が随分少ないですよね。どうなんでしょう。出回っている数字を7掛けくらいで考えるべきなのでしょうか。言われているほど数字が大きくない事が多いのでしょうか。
引用1(我が家のホームページ)
http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM
の「第二次世界大戦における人的損害(ブリタニカ国際大百科事典)」
によると、
一般人の死者数は
ドイツ・78万人、
日本 ・67万人。
11万人ほどの差です。本領土における陸上戦が甚大な被害を及ぼした言えるでしょうか。
地上戦は悲惨なのではなく、抑留が悲惨なのではないでしょうか。つまり地上戦は悲惨ではなく、(社会主義国に)降伏するのが悲惨。
★地上”戦”をすると、大被害が出るという話は言われすぎのように思えてきました。
★戦争の結果、人がたくさん死んだと言う知識は、かなり、いい加減な話になります。
やはり、何で、死んだのかを究明する事が、史実を知ることになりますね。スターリングラードも含めて。
No.4
- 回答日時:
既に適切な回答がありますので、私は補足になりますが、
(1)旧厚生省の数字は軍人・軍属戦没者数で、
千鳥ヶ渕戦没者墓苑の数字は民間人も含むものです。
本土(空襲や原爆)、沖縄、満州移民の戦没者を差し引くと
ほぼ同程度の数字になります。
(2)ドイツの地上戦については回答がありますが、その他として
日本では、原爆や東京大空襲がよく知られていますが、
ドイツでもハンブルク、ドレスデン、ベルリンなどが大規模な空襲を受け、
多くの民間人が犠牲になっています。
(3)フィリピンでは、レイテ島、ルソン島で
指揮命令系統が失われ、補給を絶たれ、
ジャングルに逃げ込んだ30万を越す兵士が取り残されて、
その大半が、マラリヤなどの風土病や餓死で亡くなっています。
この回答への補足
回答ありがとうございます。まだイメージできませんので、補足というよりも遠慮なく、概要を、具体的に、ご説明して戴ければ大いに助かります。
(1)私は詳しくないのでが、通信施設や軍事施設で働いていたら軍属ですよね。商売人が戦況が悪くなっても非難しなかったのは何故なんでしょう。軍や政府は内地に戻るように勧めなかったのでしょうか。この民間人の死は自殺が9割ぐらいでしょうか。
(2)日本は沖縄のぞけば、ほぼ空爆による死だと思いますが、空爆の死亡者数の比較でもドイツの方が多いのでしょうか。私は日本の方が多いと思います。つまりドイツに空爆がなくても日本よりはるかに多くの人が死んでいたと思います。その上、空爆も無視できないほど大勢死んでいる。日本の空爆で殺された以上の人が空爆以外で殺されているのではないでしょうか。
(3)15万人~30万人が病死ということでしょうか。戦闘死は、やはり突撃で蜂の巣でしょうか。
この自殺的な突撃死は、戦闘死の何割くらいになると思いますか。
回答者さんは、50万人死んだと言われて、イメージできていますか。米兵も沖縄で1万人死んだなんてイメージできますか。大変だと思いますよ。物資も兵器もある軍隊を1万人殺すのは。
No.3
- 回答日時:
死因の考察
近代戦以前では銃創者(弓も含む)が比率が高いのですが、近代戦では塹壕戦が多くなり、破片創が高まります。
地上戦の場合、戦闘力の喪失というのが参考になります。
ざっくりいえば、死傷者+行方不明が 10%~30%程度になると、軍隊として戦闘継続できなくなる。
逆に言えば そのくらいの損失までは戦闘継続するのです。
この回答への補足
皆様、回答ありがとうございます。
兵士の減少率には、捕虜も加わりますよね。ドイツ軍は捕虜になったはずですので、日本軍ほど死者が増える前に、戦闘継続できなくなるのではないでしょうか。さらに戦闘が終われば捕虜はさらに増えるので、次の戦闘に回らなくなります。つまり戦死者は増えにくいのでは?その増えにくい戦死者が日本軍とほぼ同じくらいの割合でいると思うのですが、なぜでしょう。
日本軍は全滅するまで戦う事が多かったのではないでしょうか。ドイツと戦死者率が変わらないのを、どう説明したらいいのですか。
「2- 2 年齢各歳,男女別人口(明治17年~平成12年)(エクセル:170KB)」(総務省統計局)
ホーム > 統計データ > 日本の長期統計系列 > 第2章 人口・世帯
http://www.stat.go.jp/data/chouki/02.htm
を見ると、
昭和15年における20歳から29歳までの男は490万人弱で、500万人いません。30代の男は470万人弱です。どの年齢層が動員兵力の対象になるか分かりませんが、年齢別の人口構成が似ているのであれば、ドイツの方は30代以上の兵士が多かったということはありませんかね。工業力と兵動員力の関係を教えて欲しいです。ドイツは900万人ぐらい最大兵力があったようですので。
No.2
- 回答日時:
ドイツについては#1さんが素晴らしい回答がされているので。
蛇足すれば、スケールが全然違うってことです。太平洋戦線ではガダルカナル戦に投入された地上兵力は米軍が海兵隊1個師団、日本軍が1個師団と旅団程度の兵力を持つ川口支隊ともっと小型の一木支隊です。それぞれ2万人くらいかな。
一方、同じ頃に同じように「ターニングポイントの戦い」になったといわれた独ソ戦のスターリングラードの戦いではドイツ軍のA軍集団が100万人くらい、B軍集団が30万人くらい参加しています。もうね、何個師団あったのか数えるのが面倒くさいくらい。数が勝負のソ連軍となるともう何個師団なんだかもう。たぶん、100個師団はくだらないと思います。
さて、沖縄戦での米軍の損害ですが、米軍は沖縄の中西部に上陸し、そこから南北に分かれました。北部戦線はもう比較的静かで米軍の視線から見れば順調に占領が進んだのですが、南部での戦いは激しいものになりました。こっちはもう米軍も日本軍も凄惨の一言。
シュガーローフの戦いが有名ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5% …
文献で知りたければ、ユージン・スレッジの「ペリリュー・沖縄戦記」を読むといいですよ。
ところで意外に思うところですが、実は日本軍と米軍(海兵隊)を比べると、小隊レベルでの火力はほぼ同等となります。米軍の圧倒的な火力ってイメージがありますが、小隊なら変わらないんですね。むしろ、日本軍に擲弾筒があれば日本軍が若干火力が上回ります。
日米の差が出てくるのが迫撃砲が加わってくる中隊以上になり、大砲の支援がくる連隊以上となるとその差がぐんぐん開いてきます。
お話は大変参考になりました。私が求めていた回答スタイルです。ご解説の内容がイメージできるものでした。他にも一般人の想像が及んでいない実戦の実態があれば教えて下さい。
(小銃レベルということでしょうか)小隊レベルの激突は拮抗しているというのはなるほどと思いました。それすらピンと来ていない人が多いのではないかと思います。
擲弾筒があれば日本軍の小隊の方が火力が多いというのは、どういうことでしょうか。
八九式重擲弾筒の方が、M7ライフルグレネードより強力だからでしょうか。
意外な意見に感じたので、教えて下さい。
日本軍はそれを活かした戦い方を可能ならすべきでしたね。八九式重擲弾筒が少なかったのでしょうかね。
八九式重擲弾筒の攻撃で直接殺される兵士も多いのでしょうか。そうした死因に関心があります。
平坦な沖縄で苦戦させらたのに、どうしてフィリピンの方ではそれが出来なかったのでしょうか。
スターリンググラードは同名の狙撃手を描いた映画を見ましたが、そうではなくて同都市の攻防戦自体をしっかり描いた作品はないものでしょうか。そのくらい壮大な戦いのはずですよね。
ドイツ軍は結構、降伏しているはずなので、それでも戦死者が多いというのは、なんか納得できないものが残ります。どっちにせよドイツ軍の兵力は、どんどんなくなるわけですからね。兵の数が日本軍の2倍あったとしても、同じ比で、戦死者が日本の2倍ならば、日本と消耗率は同じになり、つまり降伏しない日本軍と同じくらい死傷しないといけないようにおもうのです。ドイツ兵の方は捕虜になりますから、どんどん戦死できる候補者が減りますよね。そうなるとドイツ兵の方が悲惨な闘いをしたことになって、日本軍ほど壊滅的な闘い方をした軍隊はいないという私のイメージとは食い違ってきます。日本軍は悲惨だったが海上輸送の問題もあって実際、前線に投入された兵数が、ドイツとは比較にならないほど少なかったのですかね。客観的には、ドイツほど多くの兵士が闘ったわけではないと。日本兵がみんな激戦地に送られたようなイメージは間違いなのですかね。
No.1
- 回答日時:
1)ベタに金の話をすると
恩給などでカネを払うべき対象者をカウントするのが厚生省
恩給などで金を支払うべきだと主張する団体が上記の財団法人などの構成員と近い人々
2)ドイツは本土で地上戦が行われた。
これが大きな違いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF% …
ここだけで、80万以上の損害が出ています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB% …
ひとつの会戦で100万単位での激突です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83% …
ミッドウェイの海戦では10万単位の激突。
陸戦と海戦では、動員兵力が違います。
ミッドウェイで日本軍が全滅しても10万人の戦死者ですが、クルスクの戦いでは10%の戦死者でドイツ側の戦死者は8万人になります。
スターリングラードの戦いでは、最終的にドイツに帰還できたのは数千人レベルです。
強制移住も母数が違います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4% …
1650万人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%80%E5%B7%9E% …
ざっくり100万人強程度と推定されます。
ドイツ軍は日本軍よりも規模が大きかったのでしょうか。捕虜の数も死者数も多いのです。
↓
前に計算したことがあるが、徴兵率が日独で二倍程度違った。
人口自体は日独で7000万人程度と同程度だったが、産業化の進展の違いが出ていたようです。
※ 日本は5%強で、この数字は戦国時代と同程度。基本的に農業生産が主力で、戦場に人間を抽出できる限界が5%程度。日本の工業生産は日中戦争の段階でもうテンパっています。労働者不足で。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5215/war- …
ドイツは1944年まで生産量は増えていたそうです。
3)フィリピンも地上戦が行われたからです。
日本本土への被害という視点で考えると、マリアナ→硫黄島→空襲 という目線で見てしまい、マリアナにしても硫黄島にしても、小さな島への上陸戦とそれに付随する海戦がメインなので、作戦参加人数が、地上戦と比較すると極端に少ない。
4)これも地上戦だったからとなります。
旧陸軍の方が書かれた本に書いてあったが、海軍が主力で戦っていた太平洋戦線に、陸軍が呼び出されてびっくりしたのが、塹壕が作られていなかったこと。
陸軍の行動パターンは、機動戦と塹壕戦の二つです。陸軍関係の映像を見ると、「スコップの使い方」なんてのを延々とする場合がある。
2)のドイツ地上戦の数値や沖縄戦の経験値から、日本本土での米軍損害は100万人とも推定されたそうです。
この回答への補足
No.1さん、No.2さん、ご回答くださりありがとうございます。
今回の質問は、イメージできるように、というのが目的です。
地上戦をすれば損害増えるという図式は私も聞いた事があります。
各項目で、それだけの数の人が死ぬのはイメージしにくいという事なんです。海戦で船隊が全滅すればその搭乗員の数だけは死者がいてもイメージできます。一般の認識としては、戦艦大和の撃沈は、すなわち乗組員全員死亡で把握されていると思います。実際は意外なほど助かっています。つまり海戦の死者数は納得がいきやすいと思います。船が沈めば、とイメージできますから。陸戦の場合も、ある程度は把握できるのですが、質問している死者数は、私にはイメージしがたいケースなのです。
たとえば10万人死んだ場合、艦砲射撃や空爆で何人死んだのか、機関銃や歩兵銃で何人撃ち殺されたのか、手榴弾や火炎放射器で何人命を奪われたのか……
ヨーロッパの東部戦線では死体がゴロゴロしていたのでしょうか。大会戦の地では、第一次大戦の思わせるような死体の山だったのでしょうか。
日本兵の方は、持久戦をすれば、いいものを、数日善戦するのですが(この時に攻め込んできた海兵隊の小隊規模を50%殺傷しているようですね)、結局、夜中の斬り込みをして、照明弾の下、機関銃で全目いつです。この夜襲では米兵は死にません。
沖縄戦でよくも米兵が死んだものだと思うのですが、米兵の方も、海兵隊が、中隊規模で、早急な進撃をして日本軍の機関銃の餌食になっているようですね。そういう最前線の先兵隊の無謀さの総和が1万人ぐらいになるのでしょうか。1割以上は味方の砲撃だったりするのでしょうかね。砲撃は同士討ちがわかりやすいでしょうから。中隊で100人死んだとすると、のべ100の中隊が同様の無謀な戦闘をして、1万人です。
強制移住は餓死したなどともかかれていますが、そんなに死ぬもんなんでしょうか。鉄条網に囲まれた収容所に入れられたのではないのですよね。
いずれもイメージがその数に至らないのです。
恩給は兵隊には支給されましたよね。
兵隊の数が厚生省で、もう一方は何を加えているのでしょう。
総玉砕とか言っていたのに、5%なんですよね。掛け声で終わりましたね。その掛け声の方が真実のイメージになって、戦争否定主義になっていると思います。もっともっと戦争を学ばなければいけない、と悲惨な情報ばかり収集します。しかし5%すら認識されていないので、先に情報を増やしています。だからものすごく死んだイメージになっていますが、東欧、ロシアと比べると、日本の悲劇への感想も改めるべきところがあると思います。
南京大虐殺があったとか無かったとか、これもイメージできるかの問題があります。今回の質問も南京虐殺の検証に似ていることです。マニラでそんなに死んだのか。米兵は沖縄で、ドイツ人は東欧で、そんなに、どうやって死ねたのだ、【殺害方法を】説明して欲しい、みたいな感じです。数字だけ出されて、はいそうですか、戦争反対。これは無責任だと思います。
いつも回答ありがとうございます。
>「旧陸軍の方が書かれた本に書いてあったが、海軍が主力で戦っていた太平洋戦線に、陸軍が呼び出されてびっくりしたのが、塹壕が作られていなかったこと。」
そういう些細な非常識が参考になりますね。
日本軍は米海兵隊に対して勇猛な闘いをしたのですが、それらの戦闘の多くは、典型的な地上戦らしい地上戦ではなかったということでしょうかね。認識を改めなければなりませんね。南方の島の防衛戦争は、一般的な戦争というよりも、異常な闘いだっという事になりますね。そこでの悲劇を短絡的に戦争の悲惨さに加えてはいけませんね。やはり戦争の否定よりもダメ作戦の否定に替えるべきでしょう。
フィリピンでは、(判りませんが)30万人ぐらいの日本兵が、ほとんど射的のマト状態で死んだのでしょうか。
★自決率(自殺率)が知りたいですね。
死んだ総数ではドイツ軍でしょうが、死ぬ早さでは、日本軍のような気がします。
単に何万人死んだからどうだではなくて、
死に方の議論が大事だと思います。戦争を議論する全ての人にとって。
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