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WAIS-IIIの検査結果の見方について

数ヶ月前にこの検査をしました
先生から少し話しはあったのですが、いまいち理解出来ず
またネットで見方を見ても、難しくてよく分かりませんでした

結果は
言語性IQ 78
動作性IQ 82
全IQ 78
VC 80
PO 91
WM 85
PS 66

下位検査では
言語性
単語 8 類似 6 算数 7 数唱 8 知識 5 理解 6 語音 8
動作性
完成 6 符号 4 積木 10 推理 10 配列 7 記号 4
という結果でした

これは基準?より低いのでしょうか
そしてこれからどういう事が分かるのでしょうか?

A 回答 (2件)

No.1です。



補足をしていただいてありがとうございました。

年齢をお教えいただきましたので、再度確認しましたが、最初の回答で訂正が必要なところはありませんでした。
得意なところ、苦手なところについて、検査の結果から考えられるところは、最初回答の通りです。
ご自身がご自分の特徴についてよく当てはまると思われた部分は、客観的に見ても、質問者様の特徴であると考えられますので、私の回答を参考にしてくだされば、幸いです。

あまり当てはまらないと思われるところにつきましては、検査では質問者様の特徴をしっかりと捉えられなかったか、あるいは、質問者さも気づいていらっしゃらない特徴であると思われます。
こういう点は、身近にいらして、質問者様が信頼していらっしゃる方に確認なさってみることをお勧めします。

さて、「自覚症状」としてあげていらっしゃる特徴のうち、以下の3点は検査の結果と一致していると考えられます:

1)記憶力がほとんどない……作動記憶が弱い
2)分かりやすく説明や図で解説されないと理解出来なかったりする……知覚統合が得意
3)よくする事等を忘れる……作動記憶や、短期記憶の弱さ

1)と3)は、どちらも短期記憶に関係していますので、メモを上手に使って、弱点を補うことで多少は、改善ができるのではないかと思います。
2)については、最初の回答にも書きましたように、図や絵、写真などをうまく使うことが、長所を活かすということになると思います。

また、次の点は、検査の結果では、はっきりしたことがいえなかった点です:

4)計画をたててもその通りに動けない
5)遅刻をよくする
6)片付けが出来ない

これらの3点は、互いに関係していると思われます。
また、3つのことがらの背景には、「計画能力」の弱さがあると考えられます。
「いつまでに、どれだけのことをやる必要があるのか」を、頭の中だけで考えるのではなく、目に見えるように、メモに書き出して整理することや、とくに整理については、絵や図でどのようにしたらよいか書き出してみるということがうまくやれる手がかりになるのではないかと思います。

「整理」については、棚や押し入れ、入れ物などに、何をしまうところかを書いて貼り付けておくということも効果があるかもしれません。
また、どなたかに支援、協力をしていただいて、一度きちんと整理し、それをデジタルカメラなどで、写真にとっておいて、お手本にするという方法もよいかと思います。

そして、次の点については、1つずつ確実に済ませていくことをお考えになった方がよいかもしれません。
発想の転換も必要かと思います。

3)2つ以上の事を同時に出来ない


ところで、発達障害を疑っていらっしゃるとのことですが、残念ながら知能検査の結果だけでは、発達障害であるかどうかを診断することはとても難しいことです。
発達障害の診断は、心理や行動の特徴、これまでの生育歴、日常生活や学校での状況など、いろいろな側面から詳しく、慎重に面接を行って、状態をお聞きし、場合によっては、ご両親などからの情報、学業成績なども参考資料として、総合的に判断することになります。
知能検査など、心理テストの結果は、診断を下すときには、参考のための資料として使われます。

しかし、可能な範囲で、私の意見も含めて少しコメントを書かせていただきます。

1.発達障害である可能性
言語性の下位検査の評価点には、ほとんどばらつきがありませんが、動作性下位検査では、積木模様や行列推理のように、いずれも評価点=10と、いわゆる健常な人たちと変わらない能力があった一方で、他の動作性下位検査の評価点は4~7点とばらつきがあります。
この点からは、典型的な発達障害とはいえないにしても、発達障害の特徴のいくつかは見られるかもしれません。

2.学習障害である可能性
学習障害は、おおざっぱに言って、「正常な知能水準」があるにも関わらず、読み書き、計算など特定の領域で学習の遅れがあると定義されます。
知能検査では学力が測定されていませんので、今回のご質問に書かれた情報の範囲では、はっきりしたことがいいにくいのですが、「正常な知能水準」という点で、申し訳ありませんが、微妙なところにいらっしゃいますので、当てはまらないのではないかと思います。

言語能力(VC)に含まれる、知識、単語や、作動記憶(WM)に含まれる算数のように、学校で勉強した成果がかなり結果に表れる部分もありますが、評価点から見ますと、特定のものだけが低い訳ではありません。
むしろ、「平均の下」と判断された知能の水準によって、学習の成果が必ずしも身についていないと理解した方がよろしいと思います。

3.ADHD
ADHDの人たちは、Wechsler式知能検査では、作動記憶(WM)や、処理速度(PS)が低いことが共通してその特徴だと指摘されています。
質問者様の結果からは、処理速度は低いといえますが、作動記憶は必ずしも低いとはいえませんので、おそらく、典型的なADHDではないと思われます。
ただし、ご自身で自覚症状としてあげられているものには、ADHDの特徴としてよく指摘されている行動がありますので、ADHDの要素はお持ちかもしれません。

4.広汎性発達障害
広汎性発達障害の方達では、下位検査でいいますと、行列推理や類似がよくできるのに対して、理解は弱く、また、群指数では、処理速度が弱いというのが、Wechsler式知能検査での典型的なパターンであることが知られています。
質問者様の場合、この特徴の一部は当てはまりますが、すべてが該当している訳ではありません。
また、文章はきちんとお書きになっていらっしゃいますので、広汎性発達障害である可能性は低いと思います。

以上は、WAIS-IIIなど、Wechsler式知能検査所見で知られている典型的なことがらと、質問者様の結果とを比べて考えられることという点で書かせていただきました。
直接お会いして、面接や行動観察をさせていただいた訳ではありませんので、かなり「推測」に基づいていますので、確定的な所見ではありません。

不明な部分は、やはり主治医の先生によくお聞きになるか、発達障害者支援センターなどでご相談になることをお勧めしたいと思います。
主治医にお聞きになりにくいというときは、診察の前に、あらかじめメモに整理して行かれることをお勧めします。

以上、長くなりましたが、補足させていただきます。
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この回答へのお礼

長文ありがとうございます
分かりやすくて助かりました!

次の診察日に発達障害の事を詳しく聞いてみようと思います
教えていただいた事を参考に、自分と上手く付き合っていけるよう頑張ります

お礼日時:2011/09/12 08:34

発達障害や、知能などの心理アセスメントを専門にしている臨床心理士です。



ご質問文の範囲で分かること、考えられることについてなるべくわかりやすくご説明します。
なお、文章だけの説明になりますので、お分かりになりにくいところもあろうかと思いますが、繰り返しお読みいただく、熟読していただくなどをお願いします。

1.WAIS-IIIとその結果の見方
WAIS-IIIは、日本でもっともよく用いられている大人用の知能検査で、16~89歳の人たちが対象です。
元はアメリカで作成されたものを、日本で、日本人にも使えるよう修正をした上で、日本人を対象に調査を実施して、日本人向けの評価基準を作って、出版されています。

1)IQ
言語性、動作性などのIQは、ある年齢のグループで平均的な成績をとったときに、IQ=100になるよう数値化されています。
また、IQは、90~109が平均的な範囲となっていて、この範囲に50%の人たちが含まれるように作られています。

2)群指数
VC、PO、WM、PSは、群指数と呼ばれ、IQとは異なった視点から、対象者の知能を評価するものです。
これらの点数は、標準得点と呼ばれますが、内容はIQと同じで、ある年齢のグループで平均的な成績をとったときに、標準得点=100になるよう数値化されています。
また、標準得点も、90~109が平均的な範囲です。

3)下位検査と評価点
下位検査は、IQや群指数を求めるための、個別の種類の検査です。
下位検査の結果は、評価点(SS)で表されます。
評価点は、同じ年齢のグループで平均的な成績を取ったときに、評価点=10となります。
評価点は、7~12が平均の範囲となっています。

2.質問者様の結果
1)IQ
全体的な知能の高さは、全IQ=78という数値をみて、また、測定誤差を考えに入れますと、残念ながら、質問者様の知的能力は、「平均の下」と思われます。

ただし、WAIS-IIIのような知能検査は、「最大能力検査」と呼ばれ、検査を受けた場面で、対象者の方が、ご自分の最大限の能力を発揮できたことを前提として考えます。
したがって、もし、体調がよくなかった、何か他に心配事があった、検査に集中できなかったということがあったとしましたら、質問者様の能力を正しく評価していない可能性があります。

以下の説明では、質問者様の能力が検査で正しく測定できたとみなした上で、説明を続けます。

言語性IQ= 78は、動作性IQ=82とほぼ同じ結果ですので、言語的な能力と、資格・運動的な能力は、大きな枠組みで見た場合、ほとんど違いはありません。

2)群指数
VCは「言語理解」、POは「知覚統合」、WMは「作動記憶」、PSは「処理速度」を略した言葉です。

「言語理解」は、言語の理解力、言葉による思考力、言語の表現力を指しています。
「知覚統合」は、知覚、主に視覚的な理解力、いくつかの刺激や情報の関連性を理解する能力、視覚と運動をうまく協力させて課題を解決する能力を意味します。
「作動記憶」は、一度だけ聞いた言葉や数字を、そのまま数秒~数10秒の短い間記憶しておく「短期記憶」の大きさや、その短期記憶に保存された情報を使って、計算などの心理的作業をする能力を測定しています。
「処理速度」は、パッと一度見た絵や刺激の短期記憶や、そうした視覚的な短期記憶を使って作業をする能力、スピードを測定しています。

質問者様は、これらの4つの群指数のうち、処理速度はかなり苦手なものだと考えられます。
具体的には、手先の不器用さ、イメージを浮かべたり、抽象的な記号を理解したり、物事を素早く処理することは苦手でいらっしゃるのではないでしょうか?

それに対して、とくに「知覚統合」は、「平均」の範囲に含まれる結果であり、比較的よくできるのではないかと思われます。
具体的にいえば、目で見たこと、視覚刺激の理解は比較的得意、物事の関連性の理解もよい方で、地図も読める、動作で表現することは得意という特徴があると思います。

その他、「言語理解」や「作動記憶」は、質問者様個人の能力としては、比較的よくできるものだと思いますが、他の方と比べてしまうと、やや劣るか、得意とはいえないレベルの能力ではないかと考えられます。

3)下位検査の特徴
下位検査の特徴は、それぞれの下位検査の得点1つずつを見る方法もありますが、これは必ずしも根拠がある見方ではありません。
そこで、いくつかの検査に共通する特徴がないか探る方法(プロフィール分析)で検討させていただきました。
詳しい説明を書く余裕がありませんので、とくに目立つ部分だけを以下に説明します。

質問者様の特徴、とくによいところ、長所といえるところは、視覚的な能力にすぐれているところです。
目で見て理解する、手本を見ながら何かを作る、地図、説明図を見て理解したり、ものを作るということが得意ではないかと思われます。

4)これからの生活における能力の活かし方
能力の「活かし方」と書きましたように、これからの生活においては、今回のWAIS-IIIの結果で、比較的よくできた、得意であると考えられた能力を活用することが大切です。

検査を受けて、その結果をご覧になると、どうしても「悪い部分」「あまりできなかったところ」が気になります。
そしてこういった気になるところや、できなかったところを何とか強くしたいとお考えになる方が大半です。
しかし、弱点を強くしようとしますと、大変な努力が必要ですし、効果が出にくいものです。
そこで、弱点については、うまく補うことを考え、むしろ、長所、得意なところをうまく活かすことをお考えください。

2)と3)で書きましたように、視覚的な理解、手本を見ながら作業をするなどがお得意ですから、何か新しいことを学んだり、新しい技術を身につけようとするときには、見て学ぶ、実際に自分でも手本を見ながら手を動かしてみる、具体的な課題を通して学ぶということが効果的と考えられます。

一方、言語的な指示は、個別に与えてもらう、その際、ゆっくりとはっきり話しかけてもらう、それでもわかりにくい場合には絵やモデル、図を使って説明してもらうなどの支援をしていただくと、理解に間違いが起きにくく、また、わかりやすいと思います。
ご自分で文章を書くときにも、イラストを合わせて使ったり、図や写真を手がかりに文章を書いたりするとよろしいでしょう。

また、人の話を聞くときにはメモを取るようにする、覚えることがらを意味づけてわかりやすくする、計算などは紙に書いたり、計算機を使ったりする、書きやすい筆記用具を使うなど、使いやすい文房具を使う、手本や読む必要のある文章は、なるべく近いところにおいて、飛ばしたりしていないか時々確認するなどの対応が必要かもしれません。

5)その他
今回の検査結果につきましては、質問者様の年齢をお書きになっていませんでしたので、WAIS-IIIの結果について、年齢別のデータではなく、全年齢の対象者のデータに基づいて、分析をしています。

以上、お示しの結果から分かること、これからの対処について説明させていただきました。

最初のIQのところで「平均の下」と書きましたので、驚かれたり、残念に思われたかと心配しております。
しかしながら、抽象的なことの理解や、抽象的なことについての判断で苦労されることはあるかもしれませんが、日常生活を送る上では大きな支障があるレベルではありません。
説明の後半で書きましたように、苦手なところはそれに応じた対処や支援を受けつつ、得意であると考えられました視覚的な能力を十分に活かすことで、スムーズで、楽しい日々を送ることは十分にやっていただけると思います。

何か他にありましたら、補足をなさってください。

この回答への補足

すみません
年は現在23で♀です

2年前から精神科に通院し、薬も毎日飲んでいます
ADHDを疑って検査をしたのですが、ADHDも学習障害も広汎性発達障害の可能性もあると言われただけで、詳しくは教えてもらえませんでした
この結果から発達障害の可能性は分かりますか?

自覚症状としては
片付けが出来ない
記憶力がほとんどない
2つ以上の事を同時に出来ない
分かりやすく説明や図で解説されないと理解出来なかったりする
よくする事等を忘れる
計画をたててもその通りに動けない
遅刻をよくする…等です

補足日時:2011/09/11 13:36
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