アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

RNAにはメッセンジャーRNA(mRNA)と転移RNA(tRNA)、そしてリボソームRNA(rRNA)があるそうですね。mRNAはDNAの情報を鋳方として核内で合成され、その遺伝情報を受け取って細胞質に移動し、リボソームと結合する(マイペディアより)……とありますが、要はRNAは全体としてDNAの情報を受け取ってそこからさまざまなタンパク質合成をしてるんですよね。
しかし、RNAは「リボ核酸」と和訳されるようにDNAと同じような核酸の塊ですよね。でも上記の話を考慮すると、DNAは設計図、RNAはつくる側、という気がします。この見解はあっていますか?あと、mRNAが持ってる遺伝情報をtRNAがリボソームへ持っていくときのその「遺伝情報」とはあくまでDNAの情報のことですよね?
紛らわしくていつもこんがらがります

A 回答 (5件)

この辺の話は分子生物学の教科書を一つ読んできちんと勉強してくださいとしか言いようが無いですね。


OKwebで解決できるほど簡単ではありません。

大雑把な進化の流れとして、まずRNAだけがあって生物は最初RNAで遺伝情報を受け継ぎさまざまな合成も行っていました。
ただしRNAは不安定な物質で、より安定な物質であるDNAが遺伝情報を伝えるようになり、そこからRNAが転写され、さらにRNAによりたんぱく質が合成されます。


またNO4の話はRNA干渉を起こすことにより翻訳制御が行われていると目されていますが(私も最新の知見は知らないです。)、この辺の話は質問者さんの立場によってはまだ学ぶのは早いかもしれませんね。
    • good
    • 0

ご指摘の話にはノンコーディングRNAが言及されていないだめ


間違っているとなると思います。

RNAにはRNAにはメッセンジャーRNA(mRNA)、転移RNA(tRNA)、リボソームRNA(rRNA)の他に、マイクロRNAを初めとする遺伝子をコードしていないノンコーディングRNAがあり、
ほとんどがこのノンコーディングRNAです。

ノンコーディングRNAは、1998年に発見されて、2006年にノーベル賞をとった研究で
新しい知見のため、まだ一般の人は知らない方も多くWikipediaでもRNAの項目には
ほとんど載っていませんし、ノンコーディングRNAの項目はありますがとても不十分
なものです。
ネットに情報があるレベルの話ではまだないので詳しく知りたい場合は
「ヒトの分子遺伝学」のような医学書を読まれてみてください。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81 …

簡単にご説明すると
DNAの中で遺伝情報(たんぱく質を作るための情報)は全体の10%です。
他の部分は以前はジャンクDNAと呼ばれ、以前は使われていたけど進化の過程で
使われなくなったのだと解釈されてきました。

それが2006年にノーベル賞をとった研究で、だいぶ話が変わってきました。

DNAの全体の70%までがRNAに転写されている事がわかりました。
遺伝情報として利用しているのが10%ですから残りの60%はなら何をしているのか?
という疑問がでてきますよね。

ちょっと話は飛びますが、タンパク質の構造を見てみます。
タンパク質は一本のヒモの形で生成されます。
それが3次元的に折れ曲がることにより立体構造を持ち、タンパク質の性質を持ちます。

一方、RNAは二本鎖のDNAと違い、一本鎖ですよね。つまり一本のヒモでさらにタンパク質
と同様に折れ曲がる立体構造を持ちます。

つまり、タンパク質とRNAは見た目がそっくりなのです。

さらに似ているのは見た目だけでなく、タンパク質と同様の働きをする事がわかりました。


ですので、DNAは70%がRNAに転写される。
転写されたうち10%はタンパク質をつくるのに使われる。残りの60%はそのままで
タンパク質様の働きをダイレクトにしているという事が最近わかりました。

酵素の主体はタンパク質ですが、タンパク質様作用とは具体的には酵素のような
働きをしているようです。

この分野はまだ研究が始まったばかりでいま猛烈に研究が進んでいます。
例えばノンコーディングRNAの中でもっとも研究が進んでいるマイクロRNAは
昨年、2010年に世界中で3万本論文が発表されています。
それほどものすごい勢いで研究がされていますので、詳細は今後を待ってくださいと
いう事になります。
今後は原因が今まで未知だった疾患の原因がノンコーディングRNAだと解明されたり
そのための治療薬も開発されるでしょう。
マイクロRNAは、がん遺伝子、がん抑制遺伝子の制御に関わっている事がわかってきました
ので、癌の治療にもノンコーディングRNAが絡んでくると思います。
10年後までにはお茶の間にもノンコーディングRNAの話は伝わってくると思います。

残りは余談ですがノンコーディングRNAのノーベル賞をとった研究では
「RNAワールド」を提唱しています。
どうやら初期生物はRNAですべてを行っていた、RNAしかない世界だったようです。
それを遺伝情報はDNA、タンパク質様作用はタンパク質などと割り振ったのではないか
そしてまだ割り振っていない部分がノンコーディングRNAなのではないかというお話です。

なぜ、DNA、タンパク質に割り振ったかというとRNAが安定性のよくない物質のため
より安定した物質に変えていったのではないかとされています。
    • good
    • 0

DNAは遺伝子の全情報を持つ設計図の原本と言ってよいものです。



新たなDNAのコピーやRNAへのダウンロードをする時以外は2重螺旋で閉じた構造になっていて、無闇に情報を漏洩しないようになっています。

細胞の核の中から出てくることもありません。(細胞ごと無理やり破壊しない限りは)

というより、核に空いている栄養等が出入りする穴に比べて大きすぎるので、出られません。

RNAはDNAの遺伝子情報を必要な作業分だけ取り出すためのもので、DNAと同じ長さになることはなく、比較的短い1本鎖の構造です。

このため、DNAのいる細胞の核の中や外との行き来が可能です。

DNAの情報をダウンロード(すなわちRNAの合成中)する時、そこからさらに次の段階のRNAへ情報をコピーするときなどは相手の鎖と2重螺旋構造を形成します。

さらに、貴方も書いている通り、RNAには役割に従って幾つかの種類があります。

DNAと直接接触するmRNAは、DNAの塩基配列のペア側の配列なので、tRNA、rRNAを作るためにはmRNAからもう一度転写してDNAと同じ(DNAのTがRNAのUに置き換えられる違いはありますが)配列状態にする必要があります。

『遺伝情報』は、もちろんDNAが原図として持っている情報をRNAでコピーしたものです。RNAにダウンロードさせる時以外使わないか、実働させる環境で使うかの違いだけです。
    • good
    • 0

> この見解はあっていますか?


Yes

その「遺伝情報」とはあくまでDNAの情報のことですよね?
Yes
なお、mRNAはスプライシングという編集を受けます。コピーした情報の途中を切り捨てて繋げなおすのですが、オルタナティブスプライシングによって同じところのコピーであっても異なった情報を伝えることもできます。いずれにせよ、元の情報はDNAのどこかに書かれていたものになります。

私が習った20年前の知識では、元々はRNAが情報の主体であった (RNAワールド) が、化学的により安定なDNAを情報の貯蔵庫にすることで、現在のDNAワールドが成立したということです。
    • good
    • 0

ウイルスのなかにはRNAが遺伝子の働きをしているものがいろいろあります。

ただし現在ではRNAウイルスでもDNAを遺伝子としている宿主に依存していますから、やはり遺伝子としてのDNAが主役ということになるのかもしれません。特にエイズの原因となるウイルスが属するレトロウイルスなどは宿主の遺伝子に組み込まれるときは当然DNAのかたちになっていますから、こういうこともDNA優位という感じがします。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!