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先日、国会の予算委員会(衆院だったか参院だったかは忘れましたが)を見ていたら、自民党の誰かが「復興財源で日銀に国債を引き受けさせる気はありませんか」という質問(正確な表現は忘れましたが、内容的にはこんな感じだったと思います)をされてました。それに対し、安住大臣が「財政規律を守るため、そのつもりはありません」という内容の答弁をしていたと記憶しております。
そこで疑問に思ったのですが、彼の言う“財政規律”とは一体何なのでしょうか。
と言うのも、今年度の日銀の国債引き受け枠は30兆円で、これまでに12兆円弱(11.8兆円だったかな)使われているので、残りの18兆円はまだ引き受けさせることができますよね。どのように償還させるかどうかはあとで考えるとして、復興はいち早く行わなければならないので、とりあえずの財源として、すぐさまこれを使って良いと思うのですが、民主党はやろうとしません。それで、私は、この30兆円の枠というのは、財政規律を守るために限度額が定められているのだと思うのですが、違うのでしょうか。また、そうでないなら、この30兆円の枠とうのは何のために定められたのでしょうか。私は、この枠というのは、国会が好き勝手に国債を発行しまくってしまうのを防ぐためだと思っていたのですが、違うのでしょうか。
安住大臣の答弁を聞いてて意味が良く分からなくなったのです。みなさん、どうお考えでしょうか。

A 回答 (2件)

>この30兆円の枠というのは、財政規律を守るために限度額が定められているのだと思うのですが、違うのでしょうか。


>そうでないなら、この30兆円の枠とうのは何のために定められたのでしょうか。

「財政規律を守るために定めた限度額」ではありません。
単に日銀が保有する国債のうち30兆円が償還(満期)を迎えるというだけのことです。

※日銀は金融政策を行うために市中から購入するというプロセスを踏んで国債を購入保有しています。

>この枠というのは、国会が好き勝手に国債を発行しまくってしまうのを防ぐためだと思っていたのですが、違うのでしょうか。

前述の通り、満期を迎える国債の金額です。
国会で議決されたのも12兆円だけのはずです。

「財政規律」という意味では本来禁止されている「赤字国債」の発行やその「借り換え」を行っている段階で規律は守られていないと言えます。

『赤字国債』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%AD%97% …
※本来借り換えが許されていたのは超長期債の「建設国債」だけです。

現在、税収は予算の5割程度です。赤字国債なしではどうにもなりません。
民間金融機関に対しては満期になったらお金を返し、不足なら新たに国債を発行して借金をするということが必要です。

しかし、日銀相手ならば国会で議決をするだけで「お金を返さずに、そのまま新しい国債を発行して引き受けさせてしまう」ということが可能になります。

本来禁止されていることをするには理由(建前、大義名分)が要りますが、その理由は「借金が減るならば、その分新たに借金しても総額は変わらない」というものです。

そこに借金を減らそうという発想はありません。「借金の借り換え」をどうしのぐかというだけです。
今では「特別の事由がある場合」という制限は無かったかのように「日銀引き受け枠」という言葉が当たり前に使われています。

なし崩し的に日銀引き受けが常態化しているのですから、いよいよとなれば新たな大義名分で「償還枠」も無視されることになるのではないでしょうか?

(参考)

『日本銀行が国債の引受けを行わないのはなぜですか?』
http://www.boj.or.jp/announcements/education/osh …
『中央銀行による国債の直接引受』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
『借換(かりかえ)債』
http://kotobank.jp/word/%E5%80%9F%E6%8F%9B(%E3%8 …
『国債借換えとは』
http://secwords.com/%E5%9B%BD%E5%82%B5%E5%80%9F% …
『平成23 年度予算案の概要』
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/p …

※間違いなどありましたらご指摘ください。
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この回答へのお礼

なるほど。引き受け枠については理解できました。ありがとうございます。
「特別な事由がある場合」とあるのに、毎年行われているということは、毎年「特別な事由がある」ということなのですかね。
さらに、今年は大震災があったわけですが、それは特別な事由にはならないという政府見解という理解でいいんですかね。
まぁ私は日銀が引き受ける引き受けないはともかく、ちゃっちゃと国債発行して素早く復興しないといかんと思うんですが。財源の問題など後回しでよろしい。

お礼日時:2011/10/03 01:14

>財源の問題など後回しでよろしい。



そうですね増税なんかしても焼け石に水ですし、財源不足が「特別な事由」ですからいまさら理由も要りません。
借り換えを続けていけば借金は永遠に返す必要はありませんし、利息さえ払えれば自転車は倒れません。
いざとなれば日銀がお札を刷って全部チャラです。

確かに何にも問題ないです。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございまいた。
疑問が解決しました!

お礼日時:2011/10/03 08:29

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