なぜ朝廷は無くならなかったのか？

お世話になります。
素朴な疑問です。
鎌倉幕府から王政復古の大号令まで約６８０年間，武家社会になったわけですが，その間もずっと朝廷が存続し，征夷大将軍も天皇の勅令によって任命されました。
そもそも朝廷そのものを滅ぼす（将軍自体が国家のリーダー）という発想は誰もなかったのでしょうか？

No.8 回答者： izuhara 回答日時： 2011/11/03 11:01

朝廷を滅ぼそうとする発想を持った人物はいないようです。

信長にしても、天皇・朝廷を軽視したとか無くそうとしていたという確かな根拠はありません。
官職にはつかなくても位階はそのままですし。
中華皇帝を構想していたと推測されている程度に過ぎません。

圧倒的な武力（を動員する力）によって君臨している以上、承久の乱以降軍事力を持たない朝廷を滅ぼす必要などなかったのでしょう。

No.7 回答者： hekiyu 回答日時： 2011/11/03 08:22

これについては種々の説があります。

１，呪術的な力を感じていたから。
　昔の人は、現代人よりも遙かに呪いとか
　そういうモノを信じていました。
　その意味で天皇は何となく怖かったのでしょう。
　
　信長は、そういうことには無頓着でした。
　もし信長が明智光秀に殺されなかったら
　天皇を廃止したかもしれません。
　少なくとも、信長は天皇を軽視していました。

２，必要だった。
　欧州では、王様は何故威張っていられるのだ、という
　理論的根拠を、神に求めています。
　王権神授説です。
　将軍という地位の理論的根拠として天皇が必要であったのです。

３，軍事力が無かった。
　昔はともかく、江戸時代では天皇は軍事力を持ちませんでした。
　経済力も１０万石程度の大名並に過ぎません。
　そんな天皇を、あえて滅ぼす必要も無かったのです。

その他、私は中国との比較を考えています。
中国は易姓革命の国です。
つまり、今までの国がひっくり返り、全く新しい国を造る
という形式の国です。

中国人のある学者が言っていましたが、日本は大東亜戦争で
価値観が１８０°変わったが、同じ変革を中国は６００回も
経験している。
だから中国人は政府など信用しない。
だから、いつもごたごたして、革命を繰り返している。

日本は、天皇がトップに座っていて、その下で権力闘争
をやっている、という図式の国です。
お陰で、中国などに較べると、平和です。
日本人は、そういう効用が解っていたのではないか、と考えています。

それから、日本人は集団主義の国です。
何事も皆が集まって相談して物事を決める国柄です。
だから、変わるべき時も変われない、という欠点がありますが
安定していて
民主制なんかもすんなり導入できた、という利点もあります。

そういう集団主義社会では独裁は嫌われます。
江戸時代でも、天皇ー将軍ー老中、奉行所も南北に
別れて置かれました。
これは皆、権力が一カ所に集中しないようにする為です。
天皇は、こういう権力分散原理に必要だと思われていた
のではないでしょうか。

No.6 回答者： okkeni 回答日時： 2011/11/03 02:08

島国ってのも大きかったのではないでしょうか。

中国みたいな大陸だと、争いや異民族などの流入が激しく、
その都度権力を握ったものが皇帝になっています。

No.5 回答者： mekuriya 回答日時： 2011/11/03 01:49

まだスターリンは生まれていません。

No.4 回答者： Tacosan 回答日時： 2011/11/02 23:27

天皇制が最大の危機に陥ったのは, おそらく承久の乱のときでしょう. このとき 2名の太上天皇と現役 (といっていいのか?) の天皇が配流されています.

ただ, (これは他の回答者も挙げていますが) 鎌倉幕府 (あるいは執権) の権力が「天皇の権威」を背景にしている都合上, 天皇制そのものを潰すわけにはいかなかったのです. もうちょっといえば, その前の摂関政治の時代も含めて「天皇が存在すること」を前提にしていた権力構造となっていました. 例えば, 摂関家として権力をふるった藤原氏は「天皇の外戚」という地位によっていましたし, 源氏や平氏が武家の棟梁として求心力を持ったのも「天皇の血筋」であることが重要でした. そのため, 天皇制を廃するということは「自ら登った梯子をはずす」ことになってしまうのです.

No.3 回答者： YanenoSuzume 回答日時： 2011/11/02 21:45

残しておいたほうが便利だったからでしょう。

No.2 回答者： hidechan2004 回答日時： 2011/11/02 21:43

朝廷を滅ぼすのは事実上無理だったのです。

あくまで、朝廷に任命された征夷大将軍だからみんな従っているんです。
いわゆる大義名分というやつです。

朝廷を倒そうとすれば、それは逆賊です。
となれば、多くの大名たちからすれば、幕府を打つ口実になります。


あくまで、名目上国家元首は天皇であり、朝廷です。
実権は無くても、それは決められないというだけであって、
権威は朝廷にあったのです。

朝廷を滅ぼそうとすれば、自らが滅ぶことをわかっていたのでしょう。

No.1 回答者： noname#144271 回答日時： 2011/11/02 21:28

なぜ無くならなかったかについてはあまり詳しくないので控えておきます。

ただ日本の歴史の中で朝廷を滅ぼすという考えを持った人物はいません。
それほど天皇というのは日本という国で特別なのです。