【お題】引っかけ問題(締め切り10月27日(日)23時)

大学を卒業後はお金を貯めて海外の出来れば名門大学院に進学したいと思っています。
個人的にシンガポールはこれから発達していくと思うのでシンガポールに行きたいと思っていましたが
シンガポールの優秀な方はアメリカの大学院に進学していると聞いて
やはりアメリカの大学院で学んだ方が良いのかなとも思います
アメリカに行く場合は州立の大学院、シンガポールに行く場合は国立の大学院を狙います
現代もしくは数年後のことを考えるとどちらで学んだ方が良いでしょうか
専門は社会科学です
よろしくお願いいたします

A 回答 (6件)

 丁寧なコメントありがとうございます。

ANo.4です。他の方が無責任にも「特殊な領域ではない限り、アメリカが世界で一番いいよ。じゃないと世界から人が集まるわけ無いじゃん」などと申し上げていますが、質問者様が志している研究領域が「社会科学」それも「社会学」であるとのことでは尚更のこと、私はヨーロッパの大学院をお奨めします。
 私は企業勤務と大学および大学院で研究と教育に携わる二足草鞋の者ですが、対象領域は歴史学それも日本中世史です。歴史学と一口にいっても所謂「史料学」と同時に「歴史理論」の構築も求められ、それゆえに隣接する諸科学である政治学や経済学そして社会学などの成果を必要とすることからこれらの学問領域に関して積極的にアプローチする機会も多いことが経験としてあります。
 近年、殊にアントニオ・ネグリとジョン・ハートの共著による『帝国』(原題『Empire』)以後、歴史学を含めて社会科学では新たなパースペクティブとプリンシパルの構築を求めてトッドやジョバンニ・アリギなどの提言が広く行われ、彼らの出自もトッドはケンブリッジの「歴史学」ですが、アリギは元々ミラノ大学で経済学博士号を取得しています。晩年はアメリカのジョンズ・ホプキンスに移りましたが、活動の舞台は専らアメリカ以外でした。またそれ以前にもF.ブローデルはソルボンヌ大学で歴史学を修めています。更にそれ以前ならば『歴史のための弁明』で知られるM.ブロックもストラスブール大学の出身です。
 では「アメリカ以外」なのか?。80年代後半に始まる「二つの超大国体制」いわゆる冷戦構造の崩壊に伴う「一極化」とその後に生じる「多極分散化」が背景にあります。そしてこの「多極分散化」も21世紀に入ると「アメリカ」「ヨーロッパ(EU)」と「イスラム」そして「BRICS」といった「装置としての国家的枠組み」とは別に「価値観を共有することでのアメーバ的組織」として例えば企業組織などの区分がなされていることもあります。残念ながら「アメリカ国内にいてはアメリカの姿が見えない」、これは「9.11」直後に象徴的な現象として世界に知れ渡ってしまった現実です。少なくとも「ベル心の壁崩壊」やそれに続く「ヴェルベット革命」ではこうした現象は見られない。寧ろそれ以前の「イスラム原理主義」に基づく「イラン革命」と「ホメイニ体制」に類似するともいわれています。
 80年代に見られるフランスのアナールに代表されるいわゆる「社会史」を契機として社会科学の諸領域では「国家とは何ぞや、私達にとって国家とは如何なる存在であり、どのような関係にあるのか、またあるべきか」といった根本的な問題に回帰して「現代」を問い直す流れはもはや留めることの出来ない一つの潮流となっているのが現状です。
 質問者様は「イギリスの社会状況」を憂慮されているようですが、研究者それも社会科学の研究者は「象牙の塔」に籠もり社会との接点を絶つべきではありません。むしろ社会に対して積極的に自らの学問成果を発信しそして社会からの批判に耐えるべく理論構築を志すべきであって、そこでは「社会との絶えざるキャッチボール」が大切です。こうした考え方は近年に至り、日本国内で昨年もてはやされた『ハーバード白熱教室』でようやくアメリカも採り入れ始めています。この陳腐な内容の本は日本国内でもっぱらサラリーマンの話題作りとして今も増刷が続いていますが、その内容はロールズの「公共哲学」いわゆる「政治哲学」の焼き直し、それもアリストテレスやホッブズやカントといったつまみ食い的で、体系としての政治哲学を構築したハロルド・ラスキやマルクス、M.ヴェーバーには言及しない片手落ちな内容です。こうした研究ならば日本国内でも東大に脈々と受け継がれている丸山眞男の系譜やら一橋そして京大にも数多くの研究者が在籍しています。
 中国でもイスラムでも「国内の言論活動」には常に当局の監視があり、比較的そうした監視が緩やかで少ないのがヨーロッパの特色です。なぜならヨーロッパは様々な人種が常に行き交うことで多様化する価値観の上に成り立つ世界だからです。アメリカの大学院で適している分野は先端工学や医療分野ということでしょう。
 話が横に逸れましたが、イギリスでもケンブリッジやオックスフォードだけでなくロンドン大学なども社会科学を考究するには良い環境でしょう。最もそのためには質問者様ご自身が「自らの研究領域と問題意識および分析視角」を現在よりも明確にしていく必要はありますが。
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この回答へのお礼

再度回答して頂きありがとうございます
回答者様のご回答はとても参考になりますし為になります
やはり社会科学を学ぶ上ではUSよりもUKの方が適していますね
大学在学中に自分の研究領域等を明らかにしていきます
ただ一つ気になるのは海外の大学院を出ても就職先が日本であるのでしょうか
そこが心配です
よろしくお願いいたします

お礼日時:2011/12/10 22:22

特殊な領域ではない限り、アメリカが世界で一番いいよ


じゃないと世界から人が集まるわけ無いじゃん。

シンガポールにいくのも結構だけどさ、そんなとこでてどうするの?
研究者になるとかならわかるよ。わかるけどさ、シンガポールにいくなら、
そこでしかできないことやらないと、単なる逃げじゃないの、と人はおもう。

てか将来なにしたいの?まずそれ決めなよ。留学必要ないのにしてどうするの?
アメリカの州立なんていみないよ。金も知名度もない大学でてどうするの?
日本でどこそれ、あっそといわれておしまいだよ。
それにさ授業料だってほとんどかわらんよ。年間100万くらいだ。400万か300万の違いだ。
たいした違いじゃないだろ。

留学準備に2年はかかるから。やるなら死ぬ気でやらんとな。
いったらいったで、精神的にぼろぼろになりながらサバイバルだよ。
で、貧乏どんぞこで毎日毎日勉強だよ。そんなことがしたいのか?
したいならアメリカにいきなさい。ヨーロッパやアジアは逃げ。アメリカの大学院が受からなかっただけ。
人はそう思う。
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この回答へのお礼

そうですね
やはりシンガポールに行くのはやめます・・・
私立も州立もそこまで変わらないのですね
参考になりました
勿論一所懸命勉強し準備していきます
ご回答ありがとうございました

お礼日時:2011/12/10 22:23

 きちんとした研究をするならばヨーロッパそれもイギリス・フランス・ドイツの大学を薦めます。

経済学発生の地はイギリス、社会思想や近代哲学の発生ならばフランスやドイツです。アメリカは学問的にはまだ新しく同時に訳の分からない理屈をこねくり回して正当化してしまう(金融デリバティブ理論など)など学問の王道からは隔たりを感じます(彼らには論争という概念はなくただ「ディベート」なるゲーム感覚で「結論的には間違っていると感じても最初に決めた見解を変えようとしない」何処か幼児的な側面が見られます)。
 他の方が回答していらっしゃいますが、そんなアメリカの中にあって異色ともいえるのはM・I・T(マサチューセッツ工科大学)です。ここからはレスター・サローなど暴走し続けたアメリカ型資本主義に対する異を唱える研究者が在籍し「資本主義とは何か」などの根本的な命題に正面から取り組んでいる学風があります。
 シンガポールは僕がまだ高校生だった頃の地理の授業で「Look East」として「日本に学べ」といいつつ技術のコピーやら外資の積極的受け入れに終始し、政治的には軍事政権とは変わらない体制の上に成り立っている状態です。そして東南アジアでは華僑とよばれるチャイナ・マネーが大きく影響していることもあり学問レベル殊に社会科学による「体制批判」や「言論統制」には厳しいものがあります。この辺は東南アジア諸国は殆ど変わりありません。自由にものが言える国をお選びになった方がよろしいかと存じます。アメリカも決して「自由の国」ではなかったことを9.11直後の状況やイラク・アフガン戦争での対応の仕方を見ても明らかです。
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この回答へのお礼

とても参考になるご回答ありがとうございます
アメリカよりもヨーロッパの方が研究には適している環境なのですね
シンガポールの国事情はよく分かりました
イギリスに行くことも考えたのですが治安が悪いので悩んでいます
最近のイギリスは教育的にアメリカよりも劣っていると聞いたのですがどうなのでしょうか                                          
よろしくお願いいたします

お礼日時:2011/12/07 17:33

    順序として(1)将来何がしたいか、(2)そのためには、どう言う学問をすればよいか、(3)そのためにはどの学校が最適か、のようにお決めになるのがいいと思います。



    ただしこれは職に就いて、収入で生計を立てる場合ではなく、一生好きなことをして暮らせるだけの資産がある場合です。

    就職が必要なら、社会科学は、苦労なさると思います。僕の身の回りにはアメリカの有名大学の社会学の院を出て、親の臑をかじってもう何年も就活をしている者が少なくありません。

    学歴社会は程度の差があり、学歴が一番物を言うのは日本です。ですからアメリカにしろ、それ以外にしろ外国の学歴は日本では効果がなく、外国でも学歴だけではご苦労が多いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
参考になります
確かにそうですね・・・もう少しよく考えてみます
そうなんですか やはり就職は厳しいのかもしれませんね
では逆に理系以外で就職できやすい専門をご存知でしたら教えて下さい
よろしくお願いいたします

お礼日時:2011/12/07 17:29

こんにちは。


アメリカの大学院では社会科学でもかなり細分化されています。私がいた大学院では、学部にあたるCollege of Social Sciencesの中に、学科として、Department of Economics やGeography,Political Science、Sociology,Urban and Regional Planningといったものもあれば、Interdisciplinary Programsがあって、選択科目でそれぞれの学科の科目を選ぶようになっていたり、一口に社会科学といってもかなり広いです。

また、大学院によっては得意分野があるので、社会科学の中でも自分の分野の研究ができるところ、自分の研究と合った教授がいることが必須です。アメリカにも専門分野の学会(Association)があり、大学院生も学会のミーティングではポスターセッションで参加したり、発表をしたりという場があります。社会科学の中にもいろいろあるので、自分の分野でどのような学会があるか検索して、いくつかHPがでてきたら、それぞれのHPのDirectoryでも分野によって、メンバーになっている教授を検索できると思うので、一度試してみたらいいと思います。

名門といわれる大学院では、私立ではアイビーリーグの大学院もあり、社会科学系では、CornellやPrinceton,UPennもかなり知られています。アイビーリーグ以外では、社会学系ではやはりシカゴ学派で知られるUniversity of Chicagoでしょうか。西海岸では、StanfordやUniversity of Southern Californiaもありますし、東海岸ではDuke Universityでも知られています。

州立なら社会科学では、University of North Carolina at Chapel Hill でしょうか。
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この回答へのお礼

詳しく教えて頂きありがとうございます
とても参考になります
まだはっきりとは決まっていませんがsociologyの専攻を考えています
私立は経済的に行けそうもないので州立を考えています
教えて頂いた州立の大学をもっと調べてみます
ただ一つ気になるのは就職のことです
海外の大学院に出ても就職できますか
それからやはりシンガポールよりもアメリカの大学院の方が良いのでしょうか
よろしくお願いいたします

お礼日時:2011/12/07 17:23

ハーバード、カルフォルニア大、MITあたりがよいと思います。

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