初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

日本の国菌とも言われるオリゼー(麹菌)と、強い毒素を作るフラブスですが、アメリカの学術書ではいまだにこの2つの菌は同種である、とされていると聞きました。(面子にこだわっているのかは知りませんが)
しかし、現状アメリカでは、オリゼーは「危険な菌」とされているわけで、そのような状況でアメリカ国内において日本酒・味噌・醤油などの日本食を販売したりすることは可能なんでしょうか?

日本の食品衛生法では”人に危害を与えるものを販売してはいけない”としています。
アメリカで日本酒を売っても構わないのはなぜなんでしょうか?

A 回答 (1件)

日本酒、醤油、味噌等の醸造食品は、現在はアメリカでも生産されています。

日本酒が一番古く、酒税の関係で明治時代にはすでにアメリカで生産されています。戦時中には禁止令が出まして中断したようですが、戦後直ぐに復活し、現在は大関・月桂冠・宝等のメーカーがカリフォルニア米を使用した純粋なメイドインUSAの日本酒を作っています。

醤油も戦前からアメリカへ輸出されていました。しかし、現地生産は日本酒よりもかなり遅れました。私の記憶は不確かですが、日本に駐留しましたGHQやその家族が醤油の味に魅せられて、アメリカでの需要がありましたので、戦後直ぐにGHQの許可の元に輸出が再開されたはずです。醤油の原料は、アメリカやカナダ産の大豆や小麦ですから、現地生産の方が関税や輸送費がかからず経済的です。ですから直ぐにアメリカで複数の大手メーカーが、大規模な工業的生産をはじめているはずです。味噌が一番遅れて最近生産が始まったのではないでしょうか。

フラブスによるアフラトキシン問題では、確かに現地法人や日本法人の醸造メーカーは危機感を持ったようです。アメリカの研究者は、カビについて知らなすぎてAspergillusでひとくくりにしてしまったようですね。ですから醸造メーカー等の研究者が、オリゼーとフラブスの形態学的分類からはじまってオリゼーはアフラトキシンを産生しないことを説明したようです。つまり別種であることをアメリカの研究者に教育したようです。当然製造許可が取り消しになることはありませんでした。
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この回答へのお礼

なるほど。1960年(昭和35年)の七面鳥の大量死事件で、騒ぎになる前から、日本酒が出回っていて実績があったわけなんですね。
そして販売中止になる前に科学的根拠を示すことに成功した、と。

…それでも未だその学術書が改訂されない(つまり納得してない学者がいる?)のは理解出来ませんが…。

お礼日時:2011/12/25 15:20

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