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(1) 若鮎の二手になりて上りけり(正岡子規)
(2) 冬瀧の聞けば相つぐこだまかな(飯田蛇笏)
(1)の下五の「の」は主格の助詞というのでしょうか。「若鮎が…」という意に理解できます。
(2)の上五の「の」はどういう助詞になるのでしょうか。仮に直訳するとすればどのような意になるのか教えてください。
俳句を勉強しようと思っております。これからもよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

分かる範囲で。



1についてはお書きになっているように「の」を「が」に置き換えられるので、主格を表す格助詞だと思います。

2については倒置法が使われ、「聞けば相つぐ冬瀧のこだまかな」が本来の文ではないかと思います。そのように考えると「冬瀧の」は「こだま」を修飾する連体修飾語となりますから、「の」は連体修飾語(格)をつくる格助詞ということになります。

なお、「聞けば」ですが、「聞け(く)」は四段活用の已然形で、已然形+接続助詞の「ば」は確定条件となります。
已然系+接続助詞の「ば」は、
a、原因・理由を表す。=~ので、~から
b、偶然条件を表す=~と、~ところ
c、恒時条件を表す=~と、~といつも
となりますが、この俳句を訳するときに原因・理由を表すように訳すと意味が通じづらいので、偶然条件か、恒時条件が考えられますが、どちらかというと恒時条件のほうが良いように思います。
つまり、「聞くといつも」となり、「聞くといつも次々に生じる(聞こえる)冬の滝の(が起こす)こだまだなあ(であることよ)」となるのではと思います。

俳句には「季語・季題」だけでなく、「切れ」があることもルールです。1の場合は「けり」、2の場合は「かな」が切れになります。

以上、分かる範囲で参考まで。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
返事が遅れましたことお詫びします。
よく理解できました。これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2012/02/18 12:33

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