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古文、助動詞の『やうなり』の意味は、
「比況、例示、様子・状態、婉曲」ですか?

ネット検索をしたところ、「様子」の意味がなく、代わりに「願望・意図」の意味があったのですが、やはり文法書にあった「様子」の意味が正しいですよね。

また、ネット検索したとき、『やうなり』は他の助動詞より解説しているところが少なかったのですが、『やうなり』は大学受験において大事な古文助動詞ではないのでしょうか?

この2点について教えて下さい。

A 回答 (1件)

比況・例示・同等・婉曲などの分類は主観的で、きれいに分けられるものではありません。


現代語の「ようだ」と同じです。

「願望」についても、現代語の「合格しますように」と同様、「やうに」に形でしか使いません。



[大修館 全訳古語辞典]
❶比況(たとえ)
(他のよく似たものと比べて、たとえる意を表す) まるで~(の)ようだ。~みたいだ。
にしとみといふ所の山、絵よくかきたらむ屛風びゃうぶを立て並べたらむやうなり〈更級・竹芝寺〉
[にしとみという所の山は、絵を上手に描かいた屛風を立て並べたようだ(それほどすばらしい)]

❷例示(同類と思われるものを例として示す)
例えば~(などの)ようだ。
心なしの乞児かたゐとは、おのれがやうなる者をいふぞかし〈宇治拾遺・二〉
[物の道理の分からないばか者とは、例えばおまえのような者をいうのであるよ]

❸同等(ある事柄とだいたい同等のものであることを表す)
~のように思える。~と見える。
鬼のやうなるもの出いで来きて殺さむとしき〈竹取〉
[鬼のように見えるものが出て来て殺そうとした]

❹〔普通、連用形「やうに」の形で〕願望(話し手の願いや意図を表す)
~ように。
物騒がしからぬやうになど思はんには、えさらぬことのみいとど重なりて〈徒然・五九〉
[あわてたようすでないように(出家しよう)などと思うとしたら、やむを得ないことばかりいっそう重なって]

❺状態(ある事柄がそういう状態であることを表す)
~ようすだ。~(のような)状態だ。
壁の中のきりぎりすだに間遠まどほに聞きならひ給へる御耳に、さし当てたるやうに鳴き乱るるを〈源氏・夕顔〉
[壁の中で鳴くこおろぎの声でさえいつも遠くのほうに聞いていらっしゃるお耳には、(こおろぎの声が)耳に押し当てているような状態で鳴きたてているのを]




学研全訳古語辞典

①〔比況〕まるで…である。…みたいである。…のようだ。▽比喩(ひゆ)を表す。
出典源氏物語 若紫
「髪は、扇(あふぎ)をひろげたるやうに、ゆらゆらとして」
[訳] (少女)の髪は、扇を広げたように、ゆらゆらとして。

②〔例示〕(たとえば)…のようだ。…のようだ。
出典枕草子 鳥は
「雀(すずめ)などのやうに常にある鳥ならば」
[訳] (うぐいすが)たとえばすずめなどのように、いつもいる鳥ならば。

③〔状態〕…の状態にある。…のようすである。
出典源氏物語 桐壺
「おのづから御心うつろひて、こよなく思(おぼ)し慰むるやうなるも」
[訳] 自然に(帝(みかど)の)お心は(藤壺(ふじつぼ)へ)移って、この上もなくお気持ちが慰められるようすであるのも。

④〔願望・意図〕…ように。▽「…やうに」の形で用いて。
出典徒然草 一四二
「世の人の飢ゑず、寒からぬやうに、世をば行はまほしきなり」
[訳] 世の中の人が飢えることなく、寒い思いをしないように、世を治めてほしいものである。

⑤〔不確かな断定・婉曲(えんきよく)〕…ようだ。
出典徒然草 六八
「筑紫(つくし)に、なにがしの押領使(あふりやうし)などいふやうなる者のありけるが」
[訳] 筑紫の国に、だれそれという押領使などというような者がいたが。



>『やうなり』は大学受験において大事な古文助動詞ではないのでしょうか?

そんなことはないけど、ほぼ現代語の「ようだ」と同じだから、説明のしがいがないよね。
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この回答へのお礼

詳しい解説まで、本当にありがとうございます。

お礼日時:2023/02/26 13:06

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