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No.4ベストアンサー
- 回答日時:
>ある学校に通うと総額100万くらいかかると説明があり、そんなもんなんでしょうか?
いいえもっとかかります。あんまマッサージ指圧師とは国家資格です。総額100万というのは恐らく民間資格という名の無資格だと思います。
まず基本的なことをお話しします。治療院などを経営する国家資格は以下のようになります。
・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師
これらは医療ではなく医療類似行為と言います。極端な話これ以外のものは全て無資格者になります。
・カイロプラクティック
・整体
・リフレクソロジー
・タイ古式
・
・
・
などなど他にも山ほどあります。これらは医療類似ではなく民間療法と言います。日本には整体と言う国家資格はありませんので、誰でも明日から整体師やカイロプラクターになれます。早い話し自称です。当然教育制度もバラバラです。スクール、就職やアルバイト、徒弟や世襲などならまだいいほうで、趣味、通信講座、半日講習なんてのにはびっくりです。これでは生理、解剖や臨床医学など全く学ぶ余裕がありません。医療に携わるものとしての最低限の知識すらない輩もゴロゴロいるわけです。私の知り合いにも元整体師が何人かいますが、ご多分にもれずこの部類です。このような者でも平気で整体師やカイロプラクターとして世に出ているのです。
教育制度が一定でなければ当然 “これが整体だ” というものがありません。あるものはマッサージ、あるものはストレッチ、あるものは背骨をポキポキ・・・などなど 「私が整体と言えば整体」 という世界なのです。「アメリカでは医療として認めらている」 と仰る人もいますが、アメリカは法律や教育制度がしっかりしているのです。治療もレントゲンを撮って行うようです。海外における奇抜な日本料理と同じで、日本式カイロとアメリカ式カイロは全くの別物です。これを同じにされたら、恐らくアメリカ人は非常に迷惑だと思います。またいくらアメリカの権威ある資格を取っていても、日本では病院以外のレントゲンは認められていませんから、日本でやる以上危険な治療と言えます。厚生労働省も危険との警告を出していますので、行くのなら治療目的ではなくリラクゼーションとしていかれてください。
では法律はどのようになっているか?日本には以下のような法律が存在します。
あん摩マッサージ指圧師、はり師きゅう師に関する法律 第一条
医師以外の者で、あん摩、マッサージ若しくは指圧、はり又はきゅうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許又はきゅう師免許を受けなければならない
このようにマッサージ行為は法律によって制限されているのです。法律を見れば “医療か慰安” の違いでないことはお分かり頂けると思います。では 「具体的に何をマッサージというのか」 ということですが、これは行政側より以下のような見解が示されています。
あん摩とは、人体についての病的状態の除去又は疲労の回復という生理的効果の実現を目的として行なわれ、かつ、その効果を生ずることが可能な、もむ、おす、たたく、摩擦するなどの行為の総称
上記により整体と称したマッサージを職業にしたいのであれば、あんまマッサージ指圧師の国家資格が必要になります。国家資格とは厚生労働省認可の専門学校を三年間通い、卒業後国家試験を受けます。受かれば晴れてあんまマッサージ指圧師として仕事ができます。専門学校に入るためには高卒以上が必要で、大卒はいらないです。国家資格取得ができるのはたとえば以下のような専門学校です。それ以外の道(例えば通信、セミナー、弟子入りなど)は絶対に存在しません。資格商法的なものもあると聞いています。
http://www.shiatsu.ac.jp/
http://www.akamon.ac.jp/
色々お話ししましたが、街にはクイック、英国式、タイ古式、癒し、リラクゼーション、ソフト整体など様々な無資格者が存在します。これはどうしてか?実は過去に最高裁から判決が出ています。それを要約しますと 「健康上害がなければ」 というようなものです。健康被害が出なければ無資格でも(誰でも)マッサージを行ってもいいということです。
しかし裏を返せばそういった状況になると一変に加害者になりうるということです。例えば腰が痛いと訴える患者さんが来院したとします。病院では通常、問診、触診、レントゲンを行い診断しますが、日本では病院以外ではレントゲンが取れません。背骨は棘突起と言われる部分の先端のみしか触れることができません。背骨本体や関節、椎間板は絶対に触れることができず、これらの異変は触診のみでは不十分すぎます。見えない、触れない部分をレントゲンでしっかり可視化して診断することが非常に重要になるのです。具体的な病名では椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症などは全く判断がつきません。臨床では悪性腫瘍由来の腰痛ものも珍しくないのです。
このように多くの民間療法は、知識、経験、技術、設備どれをとっても、未熟と言わざるえないでしょう。最高裁の判断は既得権だけに配慮されたものであると思います。実際ここでも沢山事故の質問がありますし、厚労省はこのような状況を危惧して通達として警告しております。
せっかくなので整骨院の問題も少しお話しておきます。接骨院(整骨院も同じ)は柔道整復師という資格ですが、そもそもこの柔道整復師という国家資格は、肩コリや腰痛など治療するものではありません。柔整師は 捻挫、挫傷、打撲、(脱臼、骨折) などのいわゆるケガを治療するライセンスです。しかも国から 「急性期に限る」 とお達しがあります。一週間以上経ったものは、整骨院・ 接骨院で治療はできません。
腰痛や肩コリの治療(要するにケガ以外の治療)は 「歯医者で眼の治療」 をするようなものです。しかし、全国の整骨院はこれを平気で犯し、慢性腰痛を「腰のねんざ」など嘘の受傷理由を添付したり、施術部位数・治療日数の水増しなどの手口で健康保険を偽装請求し荒稼ぎしています。全国に約4万件と整骨院はあり、不正は業界ぐるみで行われております。政府管掌系の社会保険から約400億円、老人保険系から約 800億円、保険はさらに数種類あり、2007年度で約3000億円、直近の試算では4000億円かかっています。わずか数年で約1000億円という急増ぶりです。言うまでもなく、保険料は我々の毎月のお給料から払われているものです。しかしそのほとんどが、不正請求ですから、医療費、消費税が上がるのも妙に納 得です。ちなみに病院から患者を追い出し、自宅で介護する制度にして浮いたお金が3000億円です。
あんまマッサージ指圧師になれば健康保険が使えますが、適用の基準があります。その基準は以下の通りです。
「筋麻痺、関節拘縮等があって、医療上マッサージを必要とする」
具体的な病名で言えば、関節リウマチやパーキンソンなどです。実際の利用には医師の診察を受け、同意書が必要になります。ちなみにリハビリテーションと謳うのはできるだけ避けた方がいいでしょう。何故ならPTOT法があるからです。この法律は 「私は理学療法士です」 と謳うことを禁じており、実際にPT以外の者がリハビリを行うことを禁じてはいません。しかし「リハビリやります」と謳ってしまうと「わたしはPTです」とみなされる可能性もなくはないと思います。マッサージ手技の一環として行う分には全く問題ないでしょう。
マッサージ業界はいろいろな無資格者が入り込んでいるので、値崩れを起こし、正直厳しいと思います。例えば鍼灸であれば無資格者はマネできませんし、仮に無資格が行えばすぐにしょっぴかれます。このような業界を目指すのであれば、マッサージよりも鍼灸の方が職域は守られれていると思います。ただ鍼灸も厳しいと思います。厳しいと言い出せばどの業界も同じだと思いますので、家族以外に何か高いモチベーションがあるのならチャレンジしてみてもいいと思います。もし失敗すればそれこそ家族が路頭に迷うわけですから。「出張が多い」という理由くらいなら、なんとか我慢してもらった方が結局は家族の為になるかもしれません。
長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。
No.3
- 回答日時:
知り合いが、同じような年齢でマッサージの学校に行き、マッサージ師になりました。
需要はあるので、マッサージ師にはなれると思います。
開業してるマッサージ師の知り合いもいますが、立地とリピーターがどれだけつくか…という所がポイントで、最近はチェーン店も増えたので、それなりに難しいとは思います。
仕事は体力勝負なので、体力に自信があれば大丈夫かと。
給料は高くありませんが、生活できるくらいは稼げるのではないでしょうか。
No.1
- 回答日時:
えっと、個別にどう感じられるかは別にして、もし失礼な表現があれば、お許し戴きたいのですが、
病院や保健所でマッサージ師と言えば「あん摩マッサージ指圧師」の事を指します。
独立だけでなく医療保険によるリハビリテーションが可能です。学校に3年通って必要な単位を収めて国家試験に合格すればなれます。
鍼灸師を同時に取得する学校がほとんどですので学費は4~500万円が相場です。
この他、質問者さんが「僕は明日からマッサージ士だ」と名乗ればなれる「自称マッサージ士」があります。
先に述べたように、一般にマッサージ師とは「あん摩マッサージ指圧師」の事を指しますので、前者について主にお話します。
就職先は、病院・介護施設、治療院・接骨院、訪問マッサージなど色々とありますが、給与は会社時代よりそれなりに厳しいものになると覚悟してください。
開業の方は腕次第で、質問者さんが在学中に、基礎医学や内科学・リハ医学などを徹底的に勉強して実技も色々な講習会に参加し、座学と実技を併せた自分なりのものを作りあげて、免許取得後に理想と現実のすり合わせが出来れば、早い目の独立開業も夢ではないでしょう。
ところで、質問者さん自身は、
月あたり、どのくらいの頻度で数千円の自費のマッサージを受けていらっしゃるのでしょうか?
ご家族やご友人は、どのくらいの人が自費のマッサージを受けていらっしゃるのでしょうか?
海外出張されるような会社に勤務されておられるようですから、マーケティングリサーチという言葉は耳にした事があると思います。
是非一度、ご自分の周囲の人だけでも良いですから、お調べになる事をお勧めします。
それで、将来性が見込めるとご自身で判断されるのであれば4~500万円の学費を払って、マッサージ師にでもなれば良いと思いますよ。
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