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当初、水爆実験に反対した科学者たちは、大気中で水爆実験を行えば、大気を構成する酸素や窒素等の原子が連鎖融合反応を起こして地球は破壊されると主張していました。しかし、実際には、酸素や窒素の融合温度は水爆の温度よりもはるかに高かったので連鎖融合は起きませんでした。そこで、大気中に酸素や窒素の融合温度を超える20億度のマッチが存在するとしたら、大気は連鎖融合反応を起して地球は破壊されますか?「猿の惑星」のコバルト爆弾は大気に連鎖融合反応を起させるα&ωという爆弾でした。

A 回答 (3件)

 20億度という温度なら炭素以上も核融合する温度ですね。



 しかし、もし核融合を続けるためには、そういった高温を維持しなければなりません。

 ご存じかと思いますが、同位体を含む水素でも核融合をさせ続けるには封じ込めが必要です。

 水素なら高温は必要ですが圧力はそれほど高くないとはいえ、封じ込めなければ、核融合は続いて起こりません。連鎖させるべき全体が同じようでなければいけないわけです。

 既に20億度のマッチはあります。素粒子加速装置ですね。もっと桁違いに温度の高い条件で素粒子実験を行っています。

 最近報道でも知られたヒッグス粒子を真空から叩きだすには、20億度どころではありません。宇宙が始まって、すぐくらいの温度が必要です。

 でも、熱量が少ないのです。数えられる程度の素粒子レベルですから。だから実験装置内でも外でも、周囲には、どうということはないんですね。

 マッチでカップ麺のための湯は沸かせないのと同じく、熱量が低いために、周りにその熱を伝えてもどうということはないわけです。

 つまり20億度があっても、それだけでは連鎖反応にはならないわけです。

 ちなみに、コバルトは核融合の兵器に用いることはできます。検討もされました。しかし、それは核融合を容易にするため、あるいは爆発力を増すためではなく、爆発後の残留放射性物質を増やすためでした。実用化はされていません。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。素粒子実験の現状について新しい情報を勉強できました。

お礼日時:2012/04/05 08:30

> 20億度のマッチが存在するとしたら、




その温度では、核融合を起こすまでもなく、大気は瞬時に膨張して宇宙に飛散し、
たぶん地球自体も蒸発します。大気だけを焼き尽くすのは困難です。

その後も、プラズマ化した地球を1か所にとどめておかなければ、核融合には至りません。
地球全体を覆う強力なトカマクを設置するか、太陽を上回る重力を発生させるか、
どちらかが必要になります。

惑星自体は破壊せず、大気だけを反応させる「連鎖融合」という技術は、
単に熱を利用しただけのものではない、未知のものですね。
20世紀に考案された同名の旧式兵器とは別のものだと思います。

そもそも猿から聞いた説明なので、信憑性に疑問がありますし、
過去から来た人間にでもわかるような言い方をした、という可能性もあります。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。物理についての良い勉強になりました。

お礼日時:2012/04/05 08:28

20億度のマッチがあったとしても、すぐに冷えてしまうので連鎖反応は置きません。

というより、燃焼で20奥度は実現できませんが、そういうマッチはありません。

コバルト爆弾というのは、水爆をコバルトで包んだもので、汚い水爆と呼ばれ核汚染物質を大量に生み出すだけです、コバルト自体は熱核反応にも核融合にも関与しませんから、種になった水爆以上の爆発威力はありません。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2012/04/05 08:27

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